マスコミが韓国の反日感情をあおり、日本の嫌韓感情をつくる。

 

日本と韓国は隣り合っていて、歴史問題ではよく対立する。

そんな日韓の関係は、「近くて遠い国」と表現されることもある。

韓国を旅行していたとき、「韓国語を学んでいたけど、止めてしまった」という日本人女性に会ったことがある。
その人が韓国語を学ぼうと思ったきっかけは、ありがちだけど韓国のドラマや歌だ。
韓流に接することで韓国に興味をもち、「韓国をもっと知りたい」と韓国語を学ぶようになった。

でも、韓国語の学習を止めてしまったのは、「韓国を知ってしまったから」と言う。
韓国語が分かるようになって、韓国の新聞やテレビの内容が理解できるようになった。

 

すると、反日的な報道が多くてビックリしたらしい。
マスコミ報道の言葉や内容に、日本に対する悪意がある。
韓国語が分かると、日本では見えなかった部分が明らかになる。

それで結局、韓国語を学ぶことをやめてしまった。

「韓国のことを知りたい」と思って韓国語を学ぶ。
それで韓国のことを知ったら、韓国語を学ぶ意欲がなくなった。

韓国には、「近づくと遠くなる」という一面もある。

 

 

その人の韓国語学習は、韓流で始まり反日で終わってしまった。

元駐韓日本大使で韓国をよく知る武藤氏が、韓国の反日についてこう話している。
産経新聞の記事(2015.5.21)から。

韓国の反日については「韓国では政治を離れ、国民レベルでは、日本が好きという人がむしろ多いと思う」と話し、「反日を言っているのは朴槿恵(パク・クネ)大統領であり、政治家であり、マスコミであり、非政府組織(NGO)だ」と非難した。

「韓国はもう反日をやめるときだ」 「日韓対立の真相」著者の武藤正敏・前駐韓大使に聞く

今回は韓国のマスコミ報道に注目して、新聞記事を取り上げてみたい。
韓国の新聞報道が韓国人の反日感情をあおったり、日本人の嫌韓感情を高めたりしていることが分かると思う。

 

 

個人的に、朝鮮日報・中央日報・ハンギョレ新聞・聯合ニュースといった韓国の新聞を15年以上読んでいるから、「韓国のことを知ったら、韓国語を学ぶ意欲がなくなった」という日本人の気持ちは分かる。

韓国の新聞には、「いや、こんな表現いらんくね?」と口にしてしまいそうな言葉がよくある。

最近では、中央日報にこんな記事(2017年12月22日)があった。

日本は分担金を支払わず圧力を加えると同時に、ユネスコに世界記憶遺産審査制度の改善を要求してきた。

ユネスコ慰安婦記録物登録妨害に成功した日本、分担金支払いへ

「日本がユネスコに分担金を払った」ということなんだから、記事のタイトルはそれをメインにすればいい。
「ユネスコ慰安婦記録物登録妨害に成功した日本」という言葉を読んだら、韓国人は反日感情をあおられるし、日本人は嫌な印象を持ってしまう。

週刊誌ならともかく、大手全国紙がこういう悪意のある表現をするのはやめてほしい。

 

 

「妨害に成功した日本」と韓国紙は書いているけれど、ユネスコ事務局長のアズレ氏は日本と同じ考えだ。

アズレ氏は以前、こんな発言をしている。

「加盟国間の確執を招く可能性のある問題はできるだけ避け、団結を図らなければならない」
「ユネスコは解決できない紛争に足を引っ張られたり、機構の機能がまひしたりしている。解決できない問題は避けるべきだ」

 

今年10月13に、事務局長を決める決戦投票がおこなわれた。
そこでアズレ氏はカタールのカワリ氏を30票対28票で破って、今の事務局長に選ばれている。

これは、ユネスコの関係者が争いを避けて、加盟国の団結を求めた結果だ。
パレスチナとイスラエル対立がユネスコに持ちこまれた結果、アメリカはユネスコを脱退してしまった。

こんな事態を歓迎する人はいない。
「加盟国間の確執を招く可能性のある問題はできるだけ避け」というのは、ユネスコの総意だろう。

 

そんなユネスコからすれば、日韓の政治対立に巻き込まれたら迷惑でしかない。
慰安婦問題の史料がユネスコ「世界の記録」に登録されなかった背景には、「ユネスコを加盟国の対立の場にしたくない」というアズレ氏や加盟国の考えがある。

韓国の新聞も「妨害に成功した日本」と伝えるだけではなくて、こうしたユネスコの動きも報道したほうがいい。

 

 

また、韓国の全国紙・朝鮮日報にはこんな記事(2017/12/21)があった。

「相手によってソファー取り換え、安倍首相の稚拙な外交」

 

この記事で、安倍首相が韓国の要人に会うとき、安倍首相の方が少し高いいすに座って相手を「見下ろしている」と非難している。

このことについては「netgeek」に検証記事があるから、これを見てほしい。

ここでは、この記事から画像だけ借りて確認してみる。

これが朝鮮日報がいう「安倍首相の稚拙な外交」。
安倍首相の位置がやや高いように見える。

 

でも、安倍首相が海外の要人と会談するときは、このイスが使われている。

韓国に「嫌がらせ」をするために、このイスを用意したのではない。
他国の要人にも同じ対応をしている。

相手が首相と同格の文大統領だったら、別のいすだったかもしれない。

 

韓国以外の国が「安倍首相の稚拙な外交」と報道するとは思えない。

 

ここでは中央日報と朝鮮日報の記事だけを取り上げて見てみたけれど、ハンギョレ新聞や聯合ニュースなどの記事も似たようなものだ。

韓国の新聞を3か月ぐらい読んで、日本の新聞と比べてほしい。

韓国のマスコミ報道によって、韓国では反日感情、日本では嫌韓感情がつくられていることが分かると思う。
でも、日本語版はまだマシな方で、韓国語の記事は反日感情をもっとあおっている。

 

元駐韓日本大使の武藤氏が「反日を言っているのは政治家であり、マスコミであり」と非難したり、韓国語のマスコミ報道が分かるようになると、”嫌韓”になってしまうことも理解できる。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。