慰安婦合意①韓国政府の発表に日本の反応は?非難・怒り・警告。

 

その発表の後、日本のネットでは「あり得ね~」とか「意味わからん」といった怒りや混乱のコメントが大量に書きこまれた。

その発表とは、韓国の文(ムン)大統領がしたもの。
今月10日に、文大統領が2015年の慰安婦合意に対する韓国政府の立場を発表した。
その前日には、韓国の康(カン)外相が政府の考え方を説明している。

韓国の文大統領と外相の言葉が、「そりゃねえだろ~」という日本の反応を一斉に引き出した。

今回書きたいのはそのこと。
慰安婦合意について、韓国政府の考え方がしめされた。
韓国政府の発表を日本はどうとらえたのか?

今回と次回で、日本の全国紙(読売・産経・毎日・朝日)の社説から、日本の反応を見ていこうと思う。
今回は韓国政府に対する、非難・怒り・警告といった負の反応を紹介していきます。

here we go!

 

 

韓国政府が発表した慰安婦合意についての見解を、「すばらしい!」とか「たしかに」と評価・同意した新聞はない。

韓国政府の考え方の一部なら理解をしめす、という新聞はあった。
でも、全体的には、すべての新聞が韓国政府の意見を批判的にとらえている。

ただ、韓国政府に対する厳しさは各社違う。
「それは理解に苦しむ」という苦言ぐらいのものから、「外交常識に外れ、非礼だ」「日本に甘えるな」と強く怒っているところもあった。

 

それを具体的に見ていく前に、1つ確認しておきたいことがある。
それは日本の新聞の共通認識だ。
これが発想の土台にある。

読売・産経・毎日・朝日のすべての新聞がこのことを支持している。
外務省のホームページから。

2015年12月28日には、ソウルにて日韓外相会談が開催され、本件につき妥結に至り、慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に」解決されることが確認されました。

外務省 歴史問題Q&A

慰安婦問題はこの合意によって、「最終的かつ不可逆的に解決される」と日韓両政府が確認したわけだ。
だから日本と韓国は、この合意を守らないといけない。
今の日韓関係は、この合意のうえに成り立っている。
これが破棄されたら、今の日韓関係は終わってしまう。

 

だから今になって、日本か韓国のどちらかが「あの時の合意はおかしかった!」なんて言い出して、合意を破棄したり合意の再交渉を要求してはいけない。
日韓の慰安婦問題について、すべての新聞がこの考え方を持っている。

だから今回、韓国政府が慰安婦合意(日韓合意)について「(あれでは)真の解決にならない」と言いやがったことに対して、すべての新聞が批判的にとらえた。

まあ、ちゃぶ台をひっくり返されたようなものだからね。

「今になってそんなことを言ってはいけない。あの合意はしっかり守らないといけない」というのが日本の新聞や政府の立場だ。

 

 

では、さっそく全国紙の社説を見ていこう。

まずは産経新聞の社説(2018.1.10)。

「慰安婦問題で韓国の日韓合意「新方針」はあり得ない 日本に甘えるのはやめよ」

産経新聞は全面的に韓国政府を非難する。
この新聞は、昔から韓国には厳しい。

日本に「自発的で誠実な謝罪」を求めた韓国に対して、「日本に甘えるのはやめよ」と突き放す。
産経新聞は日本政府に対し、韓国の要求には一切応じないように求めている。
簡単に言えば、「韓国政府の言うことに、耳を貸す必要はない!」と。

 

また、産経新聞は韓国政府の無責任さを指摘した。
ソウルの日本大使館前に、慰安婦像(少女像)が今もある。
本来であれば、これはおかしい。

これは、韓国が2015年の慰安婦合意での約束を守っていないことをしめしている。
韓国は「像の撤去に努力する」と約束したけど、いまだにその約束は守られていない。
慰安婦像は相変わらず日本大使館前にある。

韓国は寒いんだから、あったかい屋内に移動してあげればいいのに。
かさじぞうじゃないんだから。

とにかく産経新聞は、韓国政府の「約束?したっけ?」的な不誠実さを指弾する。

像は、慰安婦について旧日本軍が強制連行した「性奴隷」などと歴史をゆがめ、日本を非難する運動の象徴である。放置は許されない。

そして最後に、慰安婦合意は日本と韓国の国家間の合意だから、それを一方的に破れば「韓国の信頼は地に落ちる」と警告する。

「それがどうした?落ちたら、またはい上がって来ればいい」という話でもない。
慰安婦合意を破棄したらアメリカも怒る。
韓国は国際社会で国家としての信用を失ってしまう。

産経新聞の記事(2017.12.30)では、安倍首相はこう言ったという。

「ここまでやった上で約束を破ったら、韓国は国際社会の一員として終わる」。

約束も秘密も守れぬ国 来年、韓国は国際社会の一員として終わるのか 12月30日

 

続いて、読売新聞の社説(2018年01月10日)を見ていきましょう。

「日韓慰安婦合意 文政権が骨抜きを謀っている」

産経新聞と同じく、合意を軽く見る韓国政府を全面的に非難している。

2015年の慰安婦合意で韓国が日本と約束したことについて、韓国政府は何も言わなかった。
「言えなかった」ということもである。
「この件ではこちらが悪い。だから触れたくない」と韓国政府は考えているのだろう。

韓国政府は日韓合意を「真の問題解決にはなり得ない」と否定し、日本に対しては謝罪や譲歩を求めた。
そんな韓国に読売新聞は厳しい。

韓国の文在寅政権の態度は、外交常識に外れ、非礼である。両国関係の破綻につながりかねない。

韓国がしたことは常識外れで、日本に対して非礼である。
読売新聞がここまで怒ることは珍しいですよ。

さらには、慰安婦像(少女像)だ。

韓国は日韓合意にもとづいて、日本大使館前に建てた慰安婦像を撤去することになっていた。
像の撤去に反対する元慰安婦やその支援団体を、説得しなければいけないはずだった。

でも、韓国は何もしていない。
文大統領も康外相も、慰安婦像については何も言わなかった。
読売新聞はこの態度を「理解しがたい」と非難し、韓国にこう警告する。

少女像を放置するならば、韓国は規範を無視する国家だと見なされても仕方ない。

 

産経新聞と読売新聞は、韓国に対してとても厳しい。

「韓国は2015年の慰安婦合意を守らないといけない」と強く言っている。
そして、もし守らなかったら、「韓国の信頼は地に落ちる」「韓国は規範を無視する国家だと見なされても仕方ない」と警告する。

産経と読売新聞は今の韓国政府をほとんど信用していないし、信頼度はゼロに近い。
ま、それは日本政府も同じだけど。

 

でも、毎日・朝日の意見はこれとは違う。
次回、それを見ていきましょう。

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。