英国人が日本を批判③”もったいない”と言うけど過剰包装するよね?

 

イギリス人のカップルが新婚旅行で日本にやってきた。
それで、その新婚さんとイギリス人の友人と一緒に、スシローで寿司を食べることになる。

「新婚旅行で日本にやって来て、スシローはマズいかな?」と不安だったけど、彼らは「いや、おいしいよ!」と目を輝かせる。
そんな様子に「イギリス人って、意外とチョロいな」なんて思いながら、彼らから日本とイギリスの違いを聞いた。

今回もその続き。

 

 

「教えてほしい日本語がある」と、新妻が話を切り出す。

「日本語で、『レジ袋(プラスチック・バッグ)はいりません』って何て言うの?」

「変な日本語を知りたがるなあ」と思ったけど、彼女はどうしてもこれを覚えたいと言う。

「日本人は礼儀正しい人たち、ということは分かる。でも、日本のお店はビニール袋を使いすぎる。コンビニでは、ガム1つでも袋に入れてしまう。サービス精神でそうすると思うのだけれど、環境に悪いし必要性もない。だから、なるべくレジ袋はもらいたくないの。でも、何て日本語で言っていいのか、分からなくて」

 

ホテルの従業員に「そういうときは、『いいです』と言えばいいですよ」と教えてもらったけど、そのイギリス人の発音が微妙だったせいか、なかなか店員に通じないらしい。
店員は「けっこうです」ではなくて、「良いです」の意味で理解したかもしれない。

それで今度は「『いりません』と言って、首を横に振って店員に手のひらを見せる」という、最上級の拒否を教えた。

 

日本のファストフードやお土産店でも、過剰包装に驚いていた。

 

このとき、日本に住んでいるイギリス人が日本の過剰包装を批判する。

「日本人はよく『もったいない』って言うし、この言葉を大切にしている。たしかに、いろいろことでムダを嫌っていると思う。でも、包装は別。店に行くと、不必要な包装をしたり袋をいくつもくれたりする。プレゼント品は特にね。でも、あれこそもったいないと思う」

日本にいると、それがあたり前になって気がつかないけれど、海外に行くと「日本は過剰包装が多い国だなあ」と感じることがある。
外国で物を買っても、日本の店ほど包んでくれないし袋もくれない。

でも、それで困ることはない。
そんなときに、「日本人はいろいろなものを過剰包装していて、ムダが多い」とよく思う。

そう思っていても、海外から帰国すると「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、過剰がすぐ普通になってしまう。

 

 

「もったいない(MOTTAINAI)」は、日本から世界に広がった言葉だ。

MOTTAINAI」というサイトもある。

Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉、「もったいない」。

「もったいない」は昔から日本にあった言葉だけど、「MOTTAINAI」を世界に伝えた人はケニアの環境保護活動家マータイさん。

 

ワンガリ・マータイ(ウィキペディアから)
環境分野で初のノーベル平和賞を受賞した。


このマータイさんが2005年に来日したとき、「もったいない」という言葉を知って感動する。
「もったいない」は、「wasteful(無駄の多い・浪費的な)」とは概念が違う。

外国語では「もったいない」のように、自然やものへの敬意や愛が込められた言葉が見つからなかった。
それでマータイさんは、「MOTTAINAI」を世界共通の言葉として広めることにしたという。

アメリカ・イギリス・南アフリカなど世界中で、マータイさんはこの「日本人の知恵」を紹介している。

 

「eh」には、「でしょ?・えっ?」といった意味がある。

 

このとき寿司を食べていたイギリス人もそのことを知っていたから、「MOTTAINAI」の母国で過剰包装をしていることに「おかしくね?」と感じたという。

そう言われるとグウの音も出ない。
これはダブルスタンダードと言われても仕方がない。

「外国人に言われたから変える」というわけではないけど、日本の包装は見直したほうがいいと思う。

 

去年イギリス人からこんな話を聞いていたから、BBCの記事(2018年01月15日)を見たときには、「やっぱり」という気がした。

過剰なプラスチック包装を一掃 英政府25年計画

 

さらにイギリスのインディペンデンス紙には、こんな記事(2018/01/16)もある。

Iceland becomes first supermarket to go ‘plastic-free’ for own brand products in landmark announcement

日本でも、ビニール袋(プラスチック・バッグ)をなくす動きは、これからさらに広がっていくと思う。

この写真は日本を旅行した台湾人の女の子のもの。

コンビニで買った揚げ物の袋が「かわいくて気が利いている!」とよろこんでいた。
台湾のコンビニには、こんなものはないらしい。
このときの話では、台湾のコンビニにある飲み物にはストローもついていないという。

彼女はこの写真をSNSに投稿して、こう書いていた。

很貼心之可麗餅袋子
然後我很鄉巴佬的吃完才發現怎麼使用XD

「餅」は日本語の餅とは違って、この食べ物のこと。
この台湾人が袋の使い方を知ったのは、これを食べた後だった。

包装も、量より質が大事。

 

 

イギリスのインディペンデンス紙といえば、ぜひぜひこれを紹介させてほしい。

東日本大震災のときの紙面で、当時はネットで「目から出る汁のせいで見えなくなりました」という人が続出した。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。