韓国人と日本人の考え方の違い。世界を巻きこみアピールする。

 

韓国の人たちは、時どきよく分からないことをする。

でも、世界の人たちが日本人と同じだったらおもしろくもない。
だから、それはそれでいい。

近ごろは韓国の反日に関する記事が多かったから、たまには別の話題を取り上げてみたい。
最近、韓国の人たちが、日本人からすると「え?それはどういうこと?」と思ってしまうようなことをした。

日本人と韓国人の考え方や行動の違いを感じさせてくれることを。

 

 

韓国の文大統領の誕生日は1月24日だった。

それはいい。
誕生日はないよりあったほうが絶対にいい。

それはいいんだけど、文大統領の誕生日を祝う広告がニューヨークのタイムズスクエアに登場したことが話題を呼んだ。

くわしいことは「ゴゴ通信」の記事(2018/01/26)を見てほしい。

広告は文在寅の66歳の誕生日である24日にあわせて5分ほど文在寅大統領の誕生日を祝うメッセージが表示と共に写真も掲載。

文在寅大統領の誕生日を祝う広告がタイムズスクエアに 韓国ネット民が対抗してノムヒョンの広告を出す

タイムズスクエア(ウィキペディアから)
注目度の高さは世界屈指だから、当然ここの広告費は世界最高レベルだ。

 

話はこれで終わらない。

「ニューヨークのタイムズスクエアで、文大統領の誕生日を祝う広告が出た」と知った韓国の人たちは、今度は廬武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の広告をタイムズスクエアで出したのだった。
上の記事から。

ニューヨーク時間の深夜の0時5分から広告の表示が開始され、ガッツポーズのノムヒョン、コアラと合成されたノムヒョン、DJになったノムヒョンなどが表示。

 

「ガッツポーズ、コアラと合成された、DJになった」となんか明るくノリだけど、2003年から2008年まで大統領をしていたノ・ムヒョン氏は2009年に飛び降り自殺をして亡くなった。
このへんの感覚も日本人とは違う。

 

 

ツッコミどころが満載で、どこから手をつけていいの分からない。

そもそも何で韓国の大統領の誕生日を、ニューヨークのタイムズスクエアで祝うのか?
この発想や行動は日本人からするとまさに異質で、「安倍首相、お誕生日おめでとうございます」という広告をタイムズスクエアで公開する人がいても、共感する人はほぼゼロで、きっとその意図も理解されない。
総理大臣や有名政治家の誕生日を祝福するなら、自分かその人のSNSにお祝いメッセージを投稿すれば十分で、タイムズスクエア以前に渋谷のスクランブル交差点でも考えられない。

「公共の場で政治家の誕生日を祝う」という感覚は韓国人には一般的で、この後も別の大統領の広告を出している。
どっちが良いか悪いかという上下優劣とは別で、日本人と韓国人の感覚や考え方の違いを感じるしかない。という人はボクだけではなくて、ネットを見たらみんなそうだった。

・なんでわざわざ外国でやってんの?
・さっぱり理解できない。 やはり価値観を共有してないわー。
・無駄な金を使ってる余裕があるのか
・韓国内だけで完結させろよ。
・何でアメリカで自国の大統領のお祝いCM出さなきゃならんのか?

「近くて遠い国」はやっぱり遠かった。

 

 

韓国人の行動を見ていると、「韓国人は世界を巻きこんだり、世界にアピールしたりすることが好きなんだなあ」と非常にしばしばよく思う。

「韓国人は韓国のことを外国人に伝えることが好き」

そのことについて、ソウル日本大使館の元職員で韓国通の人がこう書いている。

韓国人は非常に熱心な愛国者なので、外国人にも韓国語や韓国文化を積極的に教えてくれます。そして、教えてくれたことを吸収すると「お前も韓国人らしくなった」と褒めて(?)くれます。

(中略)外国人に自国語や自国文化を積極的に教えるという姿勢は、いい迷惑の場合がなきにしもあらずなものの、やはり積極的に見習いたいものです。

「つきあいきれない韓国人 (渡辺晶平)」

 

もうすぐ、韓国で平昌オリンピックが開催される。

このオリンピックのスローガンをご存知ですか?

「どうか開会式で鳩が焼けませんように」じゃなかった、「ひとつになった情熱」だった。

 

公式ホームページにその説明がある。

全てがひとつになった情熱で冬季スポーツに対する世界の人々の共感を連結します。いつ、どこにいても全ての世代が参与することができ、冬季スポーツの持続的な拡散に新境地を開いていくという意味を込めました。

大会紹介

 

でもこのロゴ、情熱の「情」が間違ってんじゃん。
中国語かと思ったけど、中国語の漢字でも「情」になっている。
これはどこの世界の漢字だ?
五輪公式ホームページの日本人に向けたページでこれはヒドイな。

さすがケンチャナヨ精神。

 

作家で大学教授でもある呉善花(オソンファ)さんが、「漢字廃止で韓国に何が起きたか」という本の中で、韓国人と日本人の国民性の違いについて書いている。

ソウルオリンピックと東京オリンピックに、両国民の考え方や発想の違いがよくあらわれているらしい。

ソウルオリンピックのスローガンは、「韓国を世界に世界を韓国に」。
東京オリンピックのスローガンは、「世界に学ぼう」。

韓国人は、世界に自国をアピールする気持ちがとても強い。
「世界に学ぼう」は謙虚で日本人らしいけど、自国を強くうったえる積極性は感じられない。
このスローガンに、日本人と韓国人の価値観や考え方の違いがよく出ていると思う。

ちなみにこの本によると、韓国人は大人になってから他人に学ぼうという考えはあまりないという。
学ぶより教えることが好きなんだろう。

 

韓国人の行動で日本人がよく怒るのは海外での反日活動だ。

韓国国内で慰安婦像を建てるのならまだいいとしても、アメリカやオーストラリアで建てると日本人は強く反発する。
韓国で反日を叫ぶことはいいが、海外で第三者の外国人にそれをアピールすると、日本人は強い嫌悪感をしめす。

つい最近もそんなことがあった。
韓国の女性家族相が「アメリカやドイツなどで慰安婦問題の国際会議を開いて、日本に圧力をかけねばならない」と言う。
この言葉が日本人を怒らせた。
韓国で会議を開くのなら、日本人はあまり気にしないだろう。

あれ?
「反日とは別の話題を取り上げてみたい」と書いたけど、結局書いてもうた。

でも、「世界を巻きこんだり、世界にアピールしたりする」というのは、韓国人と日本人の考え方や行動の大きな違いだと思う。

 

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。