安倍首相が韓国に行く理由。アメリカが日本に「SOS」を出した。

 

安倍首相は、韓国の平昌オリンピックには行かないつもりだった。

それが急きょ方針転換して、訪韓を決める。

韓国の大統領府や新聞は、この心変わりを大歓迎。
それもそのはず。
平昌五輪は少し盛り上がりに欠けていたから。

米中ロ仏などの首脳は、すでに欠席することを明らかにしている。
だから安倍首相の「ドタ参」を韓国がよろこばないはずがない。

でも、安倍首相がオリンピック開会式に出席することを、朝鮮日報は「渋々出席」と書いている。
これではまるで、嫌いな同僚の送別会に出るサラリーマンみたいじゃないか。

 

実際、安倍首相の気持ちとしては、今は韓国に行きたくないだろう。
文大統領は慰安婦合意を否定するようなことを言って、日本側を怒らせているのだから。

日経新聞の記事(2017/12/29)によると、年末の時点では、安倍首相が韓国に行ってもメリットがなさそうだ。

政府筋は同日夜、「首相訪韓は難しくなった。今韓国に行ってもいいことはない」との見方を示した。

こんな感じだったのだけど、ここにきて突然、安倍首相は「やっぱ韓国行くわ」と言い出した。

その背景には、アメリカと日本の韓国への強い不信や不安があった。
今の日本とアメリカは、韓国を信頼できるパートナーとは見ていない。

 

 

「安倍首相訪韓」の知らせを聞いた大統領府の報道官は会見でこう言っている。

聯合ニュースの記事(2018-01-24)から。

「韓国政府はこれまで日本政府と平昌五輪に合わせた安倍首相の訪韓について協議してきたが、きょう日本が訪韓の意向を公式に伝えたことを歓迎する」

安倍首相の平昌訪問を歓迎 文大統領は首脳会談の準備指示=韓国

安倍首相の訪韓について、日本政府と韓国政府が「協議してきた」と書いてあるけど、日韓両政府でそんな話し合いはほぼしていないだろう。

安倍首相の「行く/行かない」は日本政府が決めること。
韓国は「来てほしい」と要望を伝えることはできるけど、そこから先は関係ない。

韓国の要請を受けて、日本政府内で協議した結果、安倍首相の訪韓が決まったはず。

 

でも韓国は協議ではなくてロビー活動なら、積極的にしていた。
安倍首相を韓国に行かせるために、かなりがんばっている。
産経新聞の記事(2018.1.24)から。

韓国側は、安倍首相が開会式への出席を見送ると報じられると与党幹部にロビー活動を展開し、首相出席を求めてきた。

日韓首脳会談見通せず 韓国側は五輪を招待しながら消極的

韓国側が「与党幹部にロビー活動を展開」していたことは、今になってよく分かる。
安倍首相が韓国には行かない方向のまま平昌オリンピック開催が近づいてきたとき、自民党や公明党の与党議員が「スポーツと政治は切り離して考えるべき。安倍首相は韓国へ行ったほうがいい」と言うようになった。

 

でも、ロビー活動は悪いことではない。

「自分たちの望む方向に相手国を動かす」という活動はどこの国だってやっているはず。
日本もこれ以上、海外で慰安婦像が建たないようにロビー活動をガンガンやってほしい。

 

 

「安倍首相の訪韓について日本政府と協議してきた」というのが韓国政府の発表だけど、韓国の新聞は、安倍首相訪韓の理由に「アメリカの強い意向があった」と見ている。

中央日報の記事(2018年01月24日)では、安倍首相の韓国行きの”本当の理由”を、北朝鮮への態度を変えないように韓国政府に釘を刺すためだとしている。

北朝鮮への対応については「日本・韓国・米国としっかりと連携し、最大限まで高めた圧力を維持していく必要性について伝えていきたい」と話した。

平昌行きを「大決断」という安倍首相、彼が来る本当の理由は…

北朝鮮が平昌五輪に参加することが決まって、韓国政府は小躍りした。

世界に「韓国と北朝鮮の友好」をアピールするため、韓国政府は南北が合同で入場したり統一チームを結成したりすることを提案する。
韓国政府が北朝鮮に夢中になっていることから、「平昌(ピョンチャン)オリンピックではなくて、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)オリンピックになってしまった」という批判も出ている。

 

こんな韓国政府に日本とアメリカが不信感をもつ。
核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対して、日米韓が今しなければならないことは、北朝鮮に強い圧力をかけ続けること。

北朝鮮に入れ込む韓国政府に、日本とアメリカは「え、今の韓国ヤバくね?」と不安しかない。

「安倍首相、なぜ出席に転じた?」という朝鮮日報の記事( 2018/01/24)でも、韓国政府の北朝鮮への態度が変わりつつあることを指摘している。

南北対話が進展し、韓半島(朝鮮半島)情勢が急変していることも出席を決めた要因の一つと解釈されている。

平昌五輪:安倍首相は「渋々出席」、韓日関係の改善は

安倍首相とペンス副大統領が韓国に行って、文大統領に「おまえはオレたちと一緒なんだよな?北朝鮮が五輪に参加しても、経済制裁は解かないよな?」と直接伝える。
安倍首相の訪韓には、日米韓が連携して北朝鮮に厳しい態度でのぞむよう、韓国政府に圧力をかけるねらいがある。

 

アメリカは日本に「SOS」を出したという。
中央日報の記事(2018年01月26日)から。

米国も日本のように平昌五輪を契機に北朝鮮に対する国際社会の圧迫戦列が乱れることを懸念している。
米国代表団を率いて訪韓するマイク・ぺンス副大統領は日本側に「安倍首相が一緒に(平昌に)行ってくれたら非常に助かる」とSOSを出したという。

平昌五輪、「韓vs米日」の対決の場に変質か

ちなみに「SOS」とは、「んなヤツほっておけ。もうらん」の略とされる。
ということはなく、「Save Our Souls(我らを救え)」や「Save Our Ship(我が船を救え)」の略とも言われるけど、実際には意味はない。

 

 

夕刊フジでは、安倍首相の訪韓を「殴り込み」と表現した。

「従北・反日・反米」の文政権は目を覚ますのか。事実上の「日米殴り込み」は、韓国への最後通告ともいえそうだ。

安倍首相が平昌出席で殴り込み「慰安婦像撤去しろ!」 ペンス米副大統領と圧力かける狙い

日本のメディアは、「従北・反日・反米」に傾く韓国の目を覚ますために、日米が「殴り込み」をかけるという。
韓国だけで完結することなら、日本が口をはさむことではない。
でも、日本国民の生命や財産にかかわる安全保障となると、そうもいかない。

安倍首相とペンス副大統領は、文大統領の胸元をつかんで強く言い聞かせてほしい。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。