慰安婦問題(合意):日本と韓国国民の反応は、これほど違う。

 

今月10日、韓国の文大統領が2015年の慰安婦合意について、韓国政府の新しい方針をしめした。

この方針に対する日本と韓国での国民の反応は、”まったく”と言っていいほど違う。

今回はこのギャップについて書いていこうと思う。

 

 

文大統領は日韓合意について、こう言いやがりました。

「あの合意で慰安婦問題は解決できない」
「あの合意は誤ったものだけど、日本に合意の再交渉は求めない」

そして日本に「自発的で誠実な謝罪」を求めてきた。

 

韓国が事実上の追加措置を要求してきたことから、日本政府はこの方針に大反発する。
2015年の慰安婦合意について、日本はこう認識しているから。

日韓合意は、慰安婦問題について「最終的かつ不可逆的」な解決を確認した両国間の約束です。これを守ることは国際的かつ普遍的な原則です。日本側は日韓合意で約束したことは全て誠実に実行しており

第196回国会における河野外務大臣の外交演説

今の慰安婦問題で大事な点がこれ。
日本は「全て誠実に実行した」ということ。
日韓合意にもとづいて、安倍首相は心からのお詫びを表明して、10億円を韓国側にわたしている。

それを今になって、文大統領が「あの日韓合意で慰安婦問題は解決できない」と言い出す。
日本としては、絶対にこれを認められない。

「最終的な解決」で合意して両外相が握手をする。
その数年後に「やっぱりあれは間違っていた。再交渉を求める」なんてことを認めてしまえば、慰安婦問題は永遠に解決しない。

ということで日本政府は韓国政府の方針について、「まったく受け入れられない」「合意は1ミリも動かない」と強く反発した。

 

 

韓国政府の方針に怒っているのは日本国民も同じ。

世論調査をおこなったところ、この方針に「納得できない」と答えた人が90.8%もいた。
「韓国の要求には応じない」という日本政府の対応についても、88.6%が「支持する」と答えた。

韓国政府の新方針に対しては、日本全体が「NO!」を突きつけている。

くわしいことは産経新聞の記事(2018.1.22)をご覧ください。

慰安婦合意の韓国新方針に「納得できない」9割 「韓国を信頼できない」8割

文政権だけではなくて、外交や経済活動の相手として韓国を「信頼できない」と答えた人が80.5%もいる。
今の日本で、韓国不信が広がっていることが分かる。

 

 

でも、韓国の反応は逆。

韓国国民は政府の方針を好意的に受けとめていた。

中央日報にその記事(2018年01月11日)がある。

「慰安婦合意をめぐる韓国政府方針」に韓国人63.2%「正しい決定」

 

この記事に、韓国でおこなわれた世論調査の結果が書いてある。

「政府の処理方針が既存の慰安婦合意を事実上破棄したもので、今後の韓日外交関係を考慮すると正しい決定」と答えたのが63.2%。
「既存の慰安婦合意を破棄せず、再交渉も要求しなかったために間違った決定」は20.5%。

でも、合意を破棄したり再交渉を求めたりすることは、合意を否定することと同じだ。
日本側が「それだけはしないでほしい」ということを、韓国では約85%の人たちが支持している。

この認識の違いは埋められそうにない。

 

 

もし政府が慰安婦合意を破棄した場合、韓国の新聞は「韓日関係は破たんする」「回復不可能なほど悪化する」と警告していた。

だから中央日報の記事(2018年01月12日)では、韓国政府が合意を破棄しなかったことに安どしている。

米国をはじめとする国際社会と世界の知性が韓日慰安婦合意を歓迎した。もし合意が破棄されれば、韓米関係はもちろん、国際社会で韓国の位置づけに悪影響を及ぼす余地があった。

韓日合意を破棄せず幸い、凝りは残る

でも韓国国民の多くは、合意を事実上破棄したことで「今後の韓日外交関係を考慮すると正しい決定」だったと考えている。

ということは、「韓日関係はもうどうなってもいい」ということだろうか?
それとも、「合意を破棄したらどうなるのか分かっていない」ということか?

 

ネットでも、韓国の反応には理解に苦しんでいる。

・どういう意味だ
・いや、言ってることが良くわからない。
・つまり、断交を望んでるってことですね?
・韓国民は断交を願っているのさ
・やっぱダメだわ
・最悪のタイミングで最悪の選択でワロス

 

慰安婦問題について、日本政府と韓国政府のとらえ方はまったく違う。
国民の見方も絶望的に違っている。

「韓国政府が慰安婦像を動かして合意を履行する」といったことでもなければ、日本と韓国の関係は当分変わらないだろう。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。