節分の「鬼」って何者だ?日本の豆まきは追儺から。

 

みなさん、恵方巻きは食べましたか?
豆まきはしましたか?
今年は節分しましたか?

20年ぐらい前は、恵方巻きなんて聞いたことがなかった。
でも今では、恵方巻きのないコンビニやスーパーなんてありゃしない。
まさに、Time goes by(時はすぎ去る)。

「恵方巻きは、すっかり日本の社会に定着したんだなあ」と思ったら、時代はすでに「脱・節分」に進んでいるらしい。

 

「キャリコネニュース」にそんな記事(2018.1.31)がある。

ここ数年、節分に関するツイート件数がどんどん減っている。
2015年は1万8298件、2016年は1万5112件、2017年は1万2904件と減少傾向にある。
特に若い人たちが節分に背を向けている。

ツイート数における年代別の割合を見ると、20歳未満は2015年(60.7%)から2017年(50.0%)にかけて10.7ポイント減少している。一方、それ以外の年代の割合は増えており、20歳未満の「節分離れ」が顕著な傾向にある

若者の”節分離れ”が顕著 関東民は「恵方巻きを食べる習慣はない。関西の風習」など抵抗を示す人も

で、このニュースにネットの反応は?

・なお白人様の風習は喜んで受け入れる模様
・恵太巻きなのになぜか今日だけ恵方巻、そして今日だけ方角を気にすると言うw
・普段よりお値段高めになってるからねぇ
・この時期、ただの海苔巻きだと思ってたべてる。@関東

なかにはこんなコメントもあった。

若者の酒離れ
若者のお茶離れ
若者のガム離れ
若者の野球離れ
若者の学生運動離れ
若者のスキー離れ
若者の会話離れ
若者の旅行離れ
若者のギャンブル離れ
若者の映画離れ
若者のゲーム離れ
若者の宗教離れ
若者のタバコ離れ
若者のクルマ離れ
若者のバイク離れ
若者の腕時計離れ
若者のテレビ離れ
若者のラジオ離れ
若者の新聞離れ
若者の風俗離れ
若者の恋愛離れ
若者の節分離れ ←new!!

 

 

これからの日本で、節分はどうなっていくのか?

それは考えても分からないから、ここでは節分に深く関係している「鬼」について知識を深めていこうと思う。

節分の鬼は、日本によくあるこの鬼のことではない。

 

中国の鬼はこんなにかわいくない。
本格的に怖い。

 

節分の鬼は、もともとは中国語でいう「鬼」のこと。
中国の鬼は死者の霊魂を意味する。

幽霊,亡霊.(中国では人が死ぬと魂が残って‘鬼’になるという迷信がある)

「白水社 中国語辞典」

日本語で人が死ぬことを「鬼籍に入る」と言う。
この場合の「鬼」は中国語の鬼のこと。
イメージとしては、「死者の戸籍に登録される」みたいなものだと思う。

 

生きている人間に病気や死など、いろいろな不幸を運んでくるのが鬼。
中国人のガイドから聞いた話では、死んだ人間が幽霊(鬼)になって現れ、生者に災いをもたらすという。

昔の日本人も病気や事故といった不幸なことは鬼が引き起こすもの、と考えていた。
日本語の「鬼」は「穏(おん:姿が見えないもの)」という言葉からできたとされる。

 

これはウィキペディアにある日本の幽霊。
中国の鬼もたぶんこんなイメージ。

少なくとも、コレジャナイ。

愛媛県にある道の駅「日吉夢産地(ひよしゆめさんち)」の鬼。

 

現代の日本では、冬から春の季節の変わり目には「変態が出てくる」と言われている。
でも古代中国では、季節の変わり目には「鬼が出てくる」と信じられていた。

そこで寒さのピークを過ぎるこの時期に、鬼に豆をぶつける風習が「豆まき」になって今の日本に続いている。
家から不幸の原因となる鬼を追い出して、その年の無病息災を願った。

「豆(まめ)」には、「魔を滅する魔滅(マメ)」という意味があるという。

今の日本の豆まきは、平安時代の「追儺(ついな)」という鬼払いの儀式に由来する。

追儺

中国に始り,文武天皇 (在位 697~707) の頃に伝わり,のちには社寺,民間でも行われた。古くは大みそかに行われたが,のちに節分の豆まきとして行われるようになった。

「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説」

追儺の様子(ウィキペディアから)

 

記事の始めに「若者の節分離れ」を紹介したけど、個人的には、恵方巻きはなくなって困ることはない。
それぐらいじゃ泣かない。

それに恵方巻きを売る側には、「これだけ売れよな!」という上からの厳しいノルマがある。
毎年、恵方巻きの大量廃棄も問題になっている。

ヤマダストアーというスーパーが恵方巻について、「もうやめにしよう」と新聞広告で訴えた。
それに共感する人も多い。

だから恵方巻きはなくなってもいい。
でも、古代から続く日本の伝統行事「豆まき」が消えてしまうと、寂しいこと限りなし。

これは泣いてしまうかもしれない。

 

これは秋葉神社の「火渡り」の儀式。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。