平昌五輪は、「手抜きも誘致も言い訳も全力」の韓国らしさ。

 

「シベリア開幕式」

2月9日におこなわれる平昌(ピョンチャン)五輪の開会式を、韓国紙の中央日報がこう表現していた。

平昌は寒い韓国の中でも、特に寒さの厳しいところ。
開会式での体感温度は、-20度になるともいわれている。

そんなところで、開会式は夜8時から始まる。
中央日報は記事(2017年12月18日)によれば、これは「戦争」だ。

開幕式を直接観覧するには寒さとの戦争を覚悟しなければならない。氷点下10度の気温で野外で少なくとも5時間は激しい風に吹かれることになる。

<平昌五輪>体感温度氷点下20度と戦う「シベリア開幕式」

これは去年の話。
で、実際はどうだったのか?

理由は分からないのだけど、韓国では悪い予想がよく当たる。
2018年の2月、オリンピック直前になってから、「思っていたほど寒くはなかった!」とか「韓国の防寒対策はバッチリだった」とったいい話は聞こえてこない。

 

JOC(日本オリンピック委員会)は、選手村の入村式には参加しないことを発表した。
十分な練習時間を確保する目的もあるけど、最大の原因はやっぱり寒さだ。

ふつう入村式では、その国の五輪組織委員会が工夫をこらして選手たちを楽しませてくれるらしい。
韓国も、選手を歓迎する準備をしていたはず。
でも、ー10度近い気温の中にいたら、だれでも選手の体調が心配になる。

選手にとっては競技が一番。
体調管理も勝負の一部。
そういうことで、JOCは日本選手の出席を急きょ取り止めた。

 

これには韓国側も納得すると思う。
入村式に出ないからといって、選手に反省や謝罪を要求することはないだろう。

個人的に、この選手村入の村式の様子を見てみたい。
テレビ画面では、気温以上の寒さを映しているかもしれない。

 

 

入村式だけではなくて、開会式にも参加しない選手が出てきた。

朝日新聞にはこんな記事(2018年2月7日)がある。

宇野、開会式には「出席しません」 マスク姿で韓国到着

 

「複数メダルもあるか?」と、期待されているフィギュアスケートの宇野選手の姿は開会式では見られない。

オリンピック開会式に選手が出ない、というのは異例だ。
でも、シベリア開幕式で立ちっぱなしになるのだから、それもやむなし。

選手が開会式で力を使ってはいけない。

 

ハンギョレ新聞の記事(2018-02-07)によると、世界各国の選手団が開会式への出席に頭を悩ませている。

屋根のない露天舞台の形で、寒さと風にそのまま露出する恐れがあるため、開会式直後に試合を行う選手が風邪を引いた場合は、競技力に大きな支障を来す可能性もある。

寒波の中の開会式「どうしよう」…悩む各国選手団

ニュージーランドの選手団長は「選手らに、外で少なくとも1時間30分間を寒さに耐えろというのは無理な要求」だとして、開会式には参加しない選手が出ることをほのめかしている。

他の国でも、開会式をキャンセルする選手が出てくる可能性はあるだろう。

イタリアは選手たちに「開会式の間は、体を動かして温めるように」という通達を出したという。
まるで冬の小学校の朝礼じゃないか。

 

それは仕方ないと思ったけど、これには驚いた。

韓国代表チームの関係者も「体調管理のため、試合の日程によっては、一部の選手らは開会式に出席しない計画」だと話した。

「アスリート・ファースト」の考え方からしたら当然のことだけど、一部とはいえ、自国の選手も参加しない開会式なんて、今までの五輪にあっただろうか?

 

このニュースには、ネットでこんな反応があった。

・南国からの選手、可哀想に…軽く死ねるな(ノД`)
・行進だけしてその勢いのまま退場していけば良い
・ボランティアだけ行進でいいんじゃね?
・選手が出席して体調崩したら元も子もなくなるよ。
・競技前に体が壊れる
・寒波なので 各国からカンパして欲しい
・体を冷やすなんて一番やっちゃ駄目ですよ
4年間がパーになっちゃいます
・今回はただの罰ゲーム

 

 

シベリア開幕式の寒さには、「それは仕方がない」という部分と「ふざけるな」という部分がある。

平昌の気温はどうしようもない。
これは人間の管轄外。

 

でも、ハンギョレ新聞の記事にあった「屋根のない露天舞台の形で、寒さと風にそのまま露出する」という部分はどうなのか?

なんで屋根をつけなかったのか?

これは簡単。
韓国は「お金がもったいない」と思ったから。

中央日報の記事(2017年12月18日)にこう書いてある。

臨時に屋根を作るにはさらに374億ウォンが必要だが、平昌組織委は予算を減らすために屋根のない開・閉会式場を建設した。

体感温度氷点下20度と戦う「シベリア開幕式」

374億ウォンは約38億円。
予算と工期を短縮するために、韓国はスタジアムに屋根をつけなかった。
ここは五輪開催国として、ケチったらダメなところだろう。

 

 

さらに2月に入って、実際に宿泊施設を利用した五輪のボランティアスタッフからは、「ひどすぎる」という不満が上がり始める。
五輪が始まる前に、平昌を去るボランティアまで出てきた。
これはボランティアだったのか?

とにかく、レコードチャイナの記事(2018年2月5日)にそのことが書いてある。

一部のボランティアスタッフはSNSで「宿泊施設では温水が出ない上、洗濯機が少ないため生活が不便」と不満を漏らしていた。ボランティアをやめる人も続出しているという。

平昌五輪ボランティアから不満続出、「ボイコット」騒動で組織委が謝罪へ

韓国の組織委員会は平昌五輪の成功に向けて、「スタッフの宿泊・輸送・食事の状況をできるだけ改善する」と約束したけれど、あと数日で何をどれだけ改善できるのか?
賭けてもいいが、その場しのぎの言い訳だ。

選手を乗せるバスすら来ないのだから。
スポーツ報知の記事(2018年2月8日)から。

気温は―14℃他のチームはとっくの昔に帰っちゃって、日本チームだけ取り残される。しかも40分も!!開会式の練習だと言い聞かせながら耐え忍んでました

「ジャンプ・葛西紀明、練習後にバスが来ない…零下14度の中40分も待った『なまら寒かった』」

選手の体調だけは整えさせてあげてほしい。
それにしても、「日本チームだけ」ってのは偶然だよね?

 

しかもここにきて、まさかのノロウイルス登場に韓国はプチパニック。

朝鮮日報の記事(2018/02/07 )から。

五輪開幕3日前に合計32人のノロウイルス感染者が発生したことで、大規模感染が懸念されている。

「平昌五輪:警備スタッフ・外国人ら32人がノロウイルス感染」

ノロウイルス患者を出すのは衛生管理の問題だから、これは人災だ。
急いで医務専門担当タスクフォース(作業部会)をつくったというけど、これもどうなることやら。

 

 

自分たちは、大会直前になっていろいろな不備が出るほど、予算や手間をカットする。
けれど、世界各国の首脳や選手、観客には「開会式にはぜひ来てほしい」と呼びかける。

手抜きも誘致も言い訳も全力でおこなう。

ボクの知っている韓国で安心しました。
開会式が楽しみです。
こたつに入って、シベリアの様子を眺めさせてもらいますね。

 

おまけ

国際オリンピック委員会(IOC)も「選手は途中で退場していいですよ」と発表した。
レコードチャイナの記事(2018年2月8日)。

平昌“凍”季五輪?寒さでIOCが異例措置「選手は開会式を途中退場していい」―中国メディア

 

おまけのおまけ

NHKニュース(2018年2月9日)を見て驚いた。
まさか、ここまで選手が欠席するとは思わなかった。

日本選手のおよそ7割が、厳しい寒さに対する体調管理や、試合に向けたコンディショニングを優先させるなどとして出席しない見通しとなりました。

「ピョンチャン五輪開会式 日本選手の7割が出席せず」

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。