世界と違う韓国。旭日旗を”戦犯旗”。そりゃアンタだけ。

 

平昌五輪で(いろんな意味で)盛り上がっている韓国で、「旭日旗騒ぎ」が起きている。

おっと、韓国風にいえば、旭日旗ではなくて「戦犯旗」か。
韓国から見たら、「戦争犯罪国の旗」になるらしい。

そんな見方を持っている韓国では今、インターネット上でこんなコメントが飛びかっている。

レコードチャイナの記事(2018年2月8日)から。

「(旭日旗柄の帽子をかぶるなんて)どうかしている。しかも韓国で」「日本は歴史をちゃんと教えないから、恥ずかしいということを知らないのだろう」「旭日旗?いや戦犯旗でしょ」「五輪から追放するべき」

平昌選手村に宿泊する日本人選手の「帽子」が韓国ネットで物議

「五輪から追放するべき」って、IOC(国際オリンピック委員会)はこのことを何とも思ってないんだけどね。
こんな反応は世界で韓国だけだから。

 

旭日旗

 

このほど、IOC(国際オリンピック委員会)が公式インスタグラムで選手の様子を紹介した。

すると、その投稿を見た韓国人が怒り出す。
そこに映っている日本選手の帽子に、旭日旗のようなデザインがあったから。

中央日報の記事(2018年02月08日)にそのことが書いてある。

この映像には、五輪競技に参加する選手たちが余暇活動をして親睦を深める姿が映っていた。この中のある写真が国内ネットユーザーの非難を受けている。

平昌選手村の日本選手の帽子が非難を受けた理由

帽子の画像は上の記事で見てほしい。

旭日旗について、韓国だけではなく戦争の「被害を受けたアジア諸国が敏感に反応する部分だ」と記事には書いてある。

 

でも実際には、そんなことはない。
旭日旗にここまで強く反応するのは、世界で韓国だけ。
他の国はそんなアレルギーを持ってない。

中国も旭日旗を良く思っていないけれど、韓国のように問題視して騒ぎ出すことはない。

 

それに東南アジアの国々は、旭日旗を問題視していない。
そもそも知らない。
日本に3年間住んでいる友人のタイ人は、旭日旗を見てもそれが何なのか分からなかった。

このTシャツはバンコクのショッピングモールでふつうに売られていた。

 

別のタイ人にこれを見せても、「赤と白のデザイン」としか分からない。
彼は旭日旗というものを知らなかった。

台湾人には、「この旗はいけないんですか?何が問題なんですか?」と逆に聞かれてしまった。
フィリピン人は旭日旗を見て、「かっこいいデザイン」と言う。

 

 

中央日報の記事では、2012年のロンドン五輪にも触れている。

このとき「体操女子日本代表のユニフォームに、旭日旗のような模様が描かれている」と韓国が抗議した。

たぶんこのユニフォーム。

もはや旭日旗ではない。

 

中央日報の記事では、このユニフォームが「ひんしゅくを買った」と書いてある。

まあ、世界で韓国だけだけど。

 

ロンドン五輪のときは、日本選手のユニフォームを見て韓国が怒り、IOC(国際オリンピック委員会)に提訴している。

これは間違いなく、日本のひんしゅくを買った。

人民網日本語版の記事(2012年8月22日)にこう書いてある。

軍国主義の象徴である「旭日(きょくじつ)旗」を連想するデザインだったとして、韓国のスポーツ界は国際五輪委員会に提訴することを決定した。

日本体操選手のユニホームが「旭日旗」を連想させる 韓国提訴へ

これは中国紙の記事だけど、日本選手のユニフォームを問題視していない。
先ほどのユニフォームを見て旭日旗を連想し、IOCに提訴する国は韓国だけ。

韓国の感覚はちょっと世界とズレている。

 

でも、この騒ぎのことを知らない人は多いと思う。
IOCが「日本選手のユニフォームに問題はない」と判断して、それで終わったから。

 

これはヨーロッパの国のイベント

 

「こんなことが起こるのは、世界で韓国だけだろ」と思ってしまうようなことが、去年韓国であった。

韓国のバーガーキングが発売した「ズワイガニのハンバーガー」が非難を受けてしまう。
このハンバーガーの包装紙にデザインされたズワイガニが「旭日旗を連想させる」ということで、一部の韓国人が怒り出した。

中央日報の記事(2017年6月7日)にその騒動が書いてある。

バーガーキングが先月発売した「ズワイガニワッパー」の包装紙が旭日旗を連想させるとして一部のネットユーザーが激しく抗議中だ。ファストフードにまで「親日」レッテルを貼るのは常識外れだという声が多い。

「旭日旗」ハンバーガー包装?…度が過ぎる反日情緒=韓国

これは本物のズワイガニ。
「ズワイガニワッパー」の包装紙にもこんなデザインがされていた。
バーガーキング側は「カニをただ形象化しただけ」と困惑する。

 

どこの国にも、変わった見方をする人はいる。
脚を広げたズワイガニを見て、「旭日旗だ!」と激しく抗議する人もいるかもしれない。
でも、新聞で報じられるほどの騒ぎになる国は、世界で韓国の他にない。

旭日旗が嫌いな中国人でも、これにはあきれるだろう。

 

これもアブナイ。

 

ズワイガニが旭日旗に見えるのなら、もう何も見ても旭日旗に見えてしまうだろう。

今回の「旭日旗のような帽子」も、IOC(国際オリンピック委員会)が公式インスタグラムにのせた画像だ。
IOCが「問題ない」と判断したから、全世界に公開している。

韓国は旭日旗を「戦犯旗だ!」と批判するけれど、ロンドン五輪のときも今回も、世界中の国によって組織されているIOCは旭日旗を問題視していない。

せっかくの平昌五輪なんだから、韓国は世界の価値観に触れたらいい。
できれば、自分たちの価値観を世的な価値観に合わせてほしい。

 

絶対これにも文句を言う。

 

世界が関心を寄せているのは旭日旗ではなくて、ノロウィルス。

AFPの記事(2018年2月8日)から。

感染力が極めて高いノロウイルスの患者数が3倍近くに増えたことを受け、アスリートへの大流行を阻止するための緊急対策に乗り出した。

平昌でノロウイルス患者が3倍に、組織委は緊急対策に躍起

今のところ選手にノロウィルス患者は出ていない。
もし、1人でもスター選手に感染させた場合、「開催国の韓国にとっては大失態をさらすことになる」と書いてある。

旭日旗を見て、「五輪から追放するべき」なんて言ってる場合じゃない。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。