IOC、五輪(スポーツ)に政治を持ちこむ韓国にNO。日本は関係ない。

 

オリンピック憲章にはこんな文がある。

オリンピック・エリアにおいては、いかなる種類のデモンストレーションも、いかなる種類の政治的、宗教的もしくは人種的な宣伝活動は認められない

ということでオリンピックでは、選手による政治的なアピールを固く固く禁止されている。

では、韓国の国民的英雄・李舜臣は「政治的、宗教的もしくは人種的な宣伝活動」のなかに入るだろうか?

李舜臣

1545~98
亀甲船を改良するなど水軍の強化につとめ、侵攻してきた日本軍を破った。1598年の海戦で戦死したが、現在にいたるまで救国の英雄として尊敬されている。

「世界史用語集 (山川出版)」

救国の英雄・李舜臣。
豊臣秀吉の朝鮮出兵のときに大活躍した。
と、韓国では言われているけれど、日本側の評価はそうでもない。

 

答えはアウト。

李舜臣は「政治的な宣伝活動」と見なされてしまう。

韓国の男子アイスホッケー・チームにダルトンという選手がいる。
彼のヘルメットには李舜臣が描かれていた。
IOC(国際オリンピック委員会)は、選手がこのヘルメットをつけて試合をすることは「政治的表現」にあたると判断した。

ということで、ダルトン選手は別のヘルメットにして試合に臨むという。
ではなくて、李舜臣を隠すことにした。

中央日報の記事(2018年02月09日)から。

ダルトンは李舜臣将軍の絵をテープなどで隠して試合に出場する考えだ。

李舜臣将軍は却下で自由の女神像はOK? 日本の顔色うかがうIOC

 

李舜臣は抗日反日の英雄だから、オリンピックで”政治的アピール”になってしまうことは分かる。
ちなみに記事では、李舜臣を「韓国人の臨戦無退精神の象徴」と書いてある。

でも、自由の女神まで「政治的表現」になるとは思わなかった。
記事にはこうある。

IOCは「韓国だけではなく、すべての国に同じ規定が適用され、米国の自由の女神像の絵も政治的なので規定違反」と説明した。

自由の女神像の正式名称は「世界を照らす自由」という。
そんな自由の女神像は、1886年にアメリカが独立100周年を迎えたとき、フランスがプレゼントしたものだ。

 

なんで自由の女神がオリンピックで、政治的アピールになるのか?

考えられるとしたら、「反イギリス的」だからだろう。
アメリカの独立戦争では、フランスがアメリカに味方して参戦していた。

フランス参戦 1778

サラトガの戦いでの植民地側の勝利を機に、アメリカと同盟を結んだうえで植民地側にたって参戦した。参戦による戦費はフランス財政を圧迫し、のちのフランス革命勃発の一因となった。

「世界史用語集 (山川出版)」

アメリカ側にたったということは、フランスは「反イギリス」という立場になる。

そんなフランスがアメリカに送った像だから、自由の女神像はIOCから「アウト~」と言われたのだろう。
それかただ単に、「アメリカ独立を祝うものはダメ」ということか。

とにかく、自由の女神像がダメなら李舜臣は当然ダメだ。

 

「アメリカらしいな」と思ったのは、 アメリカで「自由の女神像は、白人か?黒人か?」という議論が起きたこと。
このときは像全体が緑色をしていることから、白人でも黒人でもなく、「緑人」ということになった。

 

韓国は前にも、スポーツに李舜臣を持ち込んで問題になったことがある。

2013年にソウルでサッカー日韓戦がおこなわれたとき、韓国人サポーターがドでかい李舜臣の肖像画を日本側に見せつけた。
伊藤博文を暗殺した安重根の肖像画も一緒に。
さらに、「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた横断幕をかかげたことで、日本側を怒らせる。

 

李舜臣・安重根・「歴史を忘れた民族に未来はない」という言葉。
全部サッカーの試合にはいらない。
というか、なんでこんなものが必要だと思うのか?

このとき「韓国側がスポーツに政治を持ちこんだ」ということで問題になった。

こういうこともあったから、やっぱりオリンピックで李舜臣はマズイだろう。

 

「サムライ」は政治的表現にはならないと思う。

 

李舜臣については、IOCの判断によって「NO」と言われた。
にもかかわらず、韓国にはこんな見方がある。

「今回の決定は日本の顔色をうかがうIOCが規定解釈に二重規範を押し込んでいるのではないか」

李舜臣将軍は却下で自由の女神像はOK? 日本の顔色うかがうIOC

そんなわけがない。
IOCが日本に気をつかう理由も必要性もない。
日本がそんなに影響力のある国だったら、むしろ誇らしい。

 

IOCが日本の顔色をうかがって、李舜臣をダメにしたわけではない。
「中立・公平な立場からみたら、李舜臣は政治的表現になるからいけない」とIOCが判断しただけ。
あえて言えば、スポーツに政治を持ちこもうとする韓国に「NO」と言った、ということ。

日本は関係ない。

 

 

旭日旗も同じだ。

韓国は「戦犯旗だ」と抗議するけれど、IOCは問題にしていない。
これもIOCが日本の顔色をうかがったわけではない。

国際的な視野からみたらそうなるだけのこと。
IOCが日本を特別視することも、日本の顔色をうかがうこともない。

韓国紙の記事を読むと、「日本がIOCに不当な圧力をかけている」というようにも読み取れる。
そんなわけがない。
日本はまったく関係がない。
「韓国=被害者、日本=加害者」というワク組みからしておかしい。

 

韓国は関係ないところに日本を持ち出さないでほしい。
それと、スポーツに政治を持ちこむことも止めてほしい。

スポーツの試合で「歴史を忘れた民族に未来はない」なんて言葉はイラナイ。
そもそも韓国は2015年の日韓合意を忘れている。

 

追記

この後、IOCは考え方を変えたらしい。

朝鮮日報の記事(2018/02/14)によると、IOCは自由の女神像は認めた。

韓国のネットユーザーたちは「李舜臣将軍の絵はダメで自由の女神像の絵はいいというのは二重規範(ダブルスタンダード)だ」と批判している。

平昌五輪:「李舜臣はNG、自由の女神はOK」 IOCのダブルスタンダードに批判の声

自由の女神像は「ギリギリOK」ということなんだろう。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。