考え方の変化(前編)日本はヒドイ→すごい→今はややホルホル

 

今回はおもに自分の話で、これまでの考え方の変化について書いていこうと思う。

大ざっぱにいえば、自分には「日本はヒドイ」と「日本はすごい」と考えていた時期があった。

「日本ヒドイ」の立場から見ると、「日本すごい」は自画自賛だから「ホルホル系」といっていい。

「ホルホル」 とは、誇らしいこと、自慢したいことを、自画自賛気味に どや顔 で語りながら胸を張って笑っているような状態を示す擬態語のひとつです。

ホルホル

 

今回の内容はボクのことだけど、日本の社会に当てはまる部分もある。

いまの日本のインターネット上では、「日本すごい系」と「日本ヒドイ系」の人たちの間で、時どき争いが起きている。
「日本や日本人はすごいですねえ」といったテレビ番組が好きな人がいれば、そんな人を見て「”日本すごい”は気持ち悪い」と思う人もいる。

こうした人たちがネットで対立していることがある。

平昌五輪でもそう。
日本人選手の活躍を見て「日本はすごい」「日本人として誇りに思う」という人がいれば、「すごいのは選手であって、日本でもおまえでもない」と冷や水を浴びせるもいる。

今回と次回の記事から、こんな争いの背景がみえてくると思う。

 

 

20年ほど前、ボクは「日本ヒドイ系」の人間だった。

でもその反動で、その後「日本すごい系」に変わったのだけれど、いまは「やや日本すごい系」に落ち着いている。
”ややホルホル”しているという状態。

「日本ヒドイ系」だったころは、「日本人は韓国・中国・東南アジアの人たちに対して、とてもヒドイことをした」という話が好きで、よくそういう本を読んでいた。

それで当時はこんな話を真実だと思いこむ。

「日本軍が朝鮮人女性を強制連行して慰安婦にした」
「慰安婦は日本軍の性奴隷だった」
「日本兵は中国の人たちをとても残酷に殺していた」
「日本軍は東南アジアでもヒドイことをしていた」

 

こんな「日本はヒドイ」という話を事実だと思っていたのだけど、途中から様子が変わってくる。
「いや、それは間違っている」という意見を多く耳にするようになった。
そして、今まで自分が”歴史の真実”だと思っていたことが、次から次へと間違いだったことが判明してくる。

2018年の現在では、いろいろなことがわかっている。

慰安婦の”強制連行説”については、それを言い出した吉田清治という人物が「事実ではない」と白状した。
それを報道していたメディアも間違いを認めて謝罪し、その記事を取り消している。

”性奴隷説”についても、それをしめす根拠がひとつも出てこない。
それで日本政府が国連の場でその説を否定した。

今になってみれば、それらはフェイクニュース(ニセ情報)だった。

 

 

「日本兵は中国の人たちをとても残酷に殺していた」ということの具体的な内容は、「中国の旅(本多勝一)」という本に書いてあったこと。

これを読んだボクは、本の内容をすべて事実だと信じてしまう。
それで、「日本人とはこんなにヒドイ人間だったのか!」とショックを受ける。

ボクが初めて海外旅行に行ったのは中国で、それもこの本の影響が大きかった。
「この本に書いてあることをこの目で確認しよう」と”南京大虐殺記念館”にも足を運んだ。

でも、この本も間違っていた。
今ではこの本に書かれてあることの多くが、”事実ではなかった”ということが明らかになっている。

くわしいことは「ironna」の記事をご覧ください。

「中国の旅」は政治家や外務省や文部省を誤らせただけではない。

「中国の旅」を読まされた子供たちは、どこの日本兵がこのようなことをしたのか、と思っただろう。人間らしい気持がひとかけらもなかったのか。それを止める日本兵は1人もいなかったのか。

本多勝一「中国の旅」はなぜ取り消さない

中国の旅は「日本すごい系」の人にとっては悪魔の書で、ボクをふくめて「日本ヒドイ系」の人にとってはまさに聖書のようなもの。

 

ただ、全否定はしていない。
この本の内容に誤りが多かったことはたしか。
でも、戦争中の日本兵が中国の人たちにひどいことをした事実はあったと考えている。

たとえば「南京事件」については正確な数字はわからないけれど、外務省ホームページに書いてある行為はあったと認識している。

日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。

歴史問題Q&A

「それは非戦闘員ではなくて便衣兵ではないか?」という声もあるれど、”南京事件はなかった”というのはムリがあると思う。

 

 

今まで真実だと思っていた「日本はヒドイ」の話の多くは間違いだった。

それがわかったときの”だまされた感”はなかなかのもの。
それでそれまでの反動から、一気に「日本すごい」に傾いてしまう。

具体的には、こんなことを考えるようになった。

「日本の戦争は正しかった」
「東南アジアの人たちは、植民地支配から解放してくれた日本軍に今でも感謝している」

そんな認識で東南アジアの国に行ったらどうなるか?

続きは次回に。

 

 

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4 件のコメント

  • これはじっくり考えないとイカン課題だと思います。私もかっては「日本ヒドい派」でした。しかし色々情報に接してさらに調べて行くと…?。もちろん無条件的に「日本スゲーッ!」とはならんのですが(あれはあれで一種の反動なのでどこかに落ち着くような気もしますが)。とにかくフィルターをかけないで物事の判断を出来ているか…難しさを感じます…。

  • 昔は「ヒドイ派」」だったんですね。
    先入観や偏見をなくして、情報の根拠を確認しないとダメですね。
    幸い、いまはネットで同時に複数のメディアの情報を得られます。
    複眼的にものごとを見られるから昔の紙の新聞だけの時代よりはマシになりました。
    フェイクニュースも多いから注意しないとダメですけどね。

  • ケッコーなおっさんなのですが極端な偏向教育を受けた訳ではありません。ただ昔は「日本は戦争で悪い事をした」と言う雰囲気が支配的だったと思います。勉強と情報収集と判断は怠ってはいかんですね。

  • >昔は「日本は戦争で悪い事をした」と言う雰囲気が支配的だったと思います。
    これは間違いないでしょう。
    歴史教科書もそんな感じでしたから。
    今の時代、情報がありすぎて良質な情報を収集するのはむずかしいですね。
    ネットで検索しても、注目を浴びる大げさな見出しが並んでいることも多いです。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。