韓国の政治家が反日をやめない理由。簡単手軽に支持率アップ。

 

2015年のこと。

海外の掲示板に、「What do you think about Korea?(韓国といえば何を思い浮かべるか)」という質問が投稿された。
すると、いろいろな外国人からコメントが寄せられた。

・good food(おいしい食べ物)
・good music/tv(優れた音楽やテレビ)
・bad education system(悪い教育システム)
・bad cars(悪い車)
・bad old people(悪いお年寄り)
・fake girls(整形女性)

これ以上のことは、レコードチャイナの記事(2015年7月5日)を見てほしい。

「韓国といえば何を思い浮かべる?」外国人の回答に、韓国ネット「よく知ってるじゃないか」「日本と中国とは…」

 

日本人に「What do you think about Korea?」と聞いたら、上位3つのなかにきっと「反日」がある。

日本人のあいだでは、「韓国といえば反日」というイメージが強くある。

それは当たっているし、外れてもいる。
韓国は反日傾向の強い国だけど、反日だけの国ではない。

たとえば、文大統領の反日姿勢を支持する勢力は多いものの、「行き過ぎた反日が韓日関係を壊してしまうのではないか?」と心配する良心的な声もある。

今回はそんな、韓国社会にある「静かなる細き聞こえ」に焦点を当ててみようと思う。

 

 

3月1日に、文大統領が国民に向けて演説をおこなった。

その一方的な反日スピーチに、日本政府は「まったく受け入れられない」と抗議する。
日本の新聞は、「歴史を歪曲する『反日』体質」「文氏は、誤った歴史観で日本を叩(たた)いている場合か」という具合で文氏を批判した。

日本のネットでは「韓国と断交を!」のコメントにたくさんの支持が集まって、韓国メディアを驚かせている。

 

一方、韓国では文氏の演説はよころばれた。

「ソウル経済」の報道によると「平昌五輪の成功」や「対日強硬(3・1演説)」などによって、文大統領の支持率は2週連続で上がっている。

文대통령 지지율 2주연속 상승…평창올림픽 성공 개최 효과

「文大統領支持率 2週連続上昇…平昌オリンピック成功開催効果」

 

文大統領の反日姿勢(対日強硬)が支持率上昇のひとつになっている。

独島(トクド)・慰安婦問題にかかわる対日強硬メッセージをこめた文大統領の「三・一節記念演説」に世論の関心が集中した

これだから、韓国の政治家は反日をやめられない。

 

よくねーわ。

 

前回に書いたのだけど、多くの韓国メディアも文大統領の「反日スピーチ」を支持している。

でもそんな韓国社会に、”冷静な観察者”がいた。

韓国の全国紙・朝鮮日報だ。

「慰安婦合意を否定する文大統領に対日戦略はあるのか」という社説(2018/03/02)で、韓日関係の悪化を指摘すると同時に、文大統領の反日的な言動を批判している。

日本は文大統領の演説を、合意の破棄と受け止めている。両国間の対立が激化することは避けられない。

韓国政府がこの合意を否定したいのなら、その後どうするという戦略がなければならない。

 

文大統領は「対日強硬」で、日本との対立を激化させている。
でも韓国にとって、日本は経済面でも安全保障の面でも重要な隣国だ。

文氏は韓日関係を悪化させているけれど、「その後どうするという戦略」がない。

朝鮮日報はこれに不安を感じている。

 

 

朝鮮日報は年末にも、社説(2017年12月29日)で文大統領の「戦略のない反日姿勢」を批判していた。

「日本を敵視する文大統領、国益は計算しているのか」

昨年、文大統領は、2015年の慰安合意を否定するようなことを何度も言っていた。
朝鮮日報はこれに苦言をていする。

いずれにしても韓日関係は最悪の状況に陥ってしまいかねない。

文大統領は自らの「親中反日」の考えをもはや隠そうともしない。

まるで日本を完全に敵対視しているかのようだ

 

日本との約束(慰安婦合意)は無視して、日本を敵視する。
そうした態度は、たしかに韓国人の心をつかむことができる。

でも文大統領には、「その後、どうするのか?」の具体案がない。

このような言動は大衆からの支持は得られるかも知れないが、外交面での影響についてしっかりと備えができているのか気になるところだ。

 

先ほどの「その後どうするという戦略がなければならない」という指摘と同じ。
文大統領は、反日的な言動で大衆からの支持を集めている。
だけど、対日外交の備えがない。

だから、日本で「韓国と断交を!」というコメントが、とんでもない支持を集める事態を生んでしまった。

 

 

朝鮮日報の社説にはこんなことも書いてある。

日本を批判するのは韓国の政治家にとっては非常に魅力的に映る。なぜなら誰もが簡単にできるし大衆からの支持も得やすいからだ。

 

韓国の大統領が文氏から他のだれかに変わっても、きっと日本たたきは終わらない。
なぜなら誰もが簡単にできるし、期待通りの結果を得られるから。

「ほぼノーリスクで、確実にハイリターン」
これだったら、誰だって手を出す。
こういう理由で、韓国の政治家は反日をやめられない。

 

ソウル市長選に名乗り出た李氏も、反日を叫んで支持を集めている。
中央日報の記事(2018年03月02日)から。

日本は依然として誤りを反省していない。むしろ独島(ドクト、日本名・竹島)の領有権を主張する妄言を繰り返し、慰安婦被害者に一言の謝罪もしていない」と叱責した。

李在明城南市長「不幸にも日本の代わりに韓半島が南北に分割された」

 

日本では、日韓合意にもとづいて安倍首相が「心からのお詫び」を表明した。
でも、これは「なかったこと」にされている。
こうした政治家が今、首都ソウルの市長になろうとしている。

朝鮮日報のような良心的な声がなくならないうちに、「反日はノーリスクではない。それなりの代償を払ってもらう」ということを、日本は韓国の政治家に知らせないといけないと思う。

 

 

こちらもどうぞ。

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近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。