アメリカでまた慰安婦碑の設置。日本はまた負けたのか。

 

去年9月、韓国の中央日報が「憂慮が現実になった」という言葉で始まる記事をのせていた。

「心配していたことが起きてしまった」というのは、アメリカで慰安婦碑の設置が見送られたことを言っている。

ニュージャージー州にあるフォートリーという街で、韓国人が主導して慰安婦碑をたてる動きが進んでいた。
この街の議会で設置が決まろうとしたときに、日本人が議会に集まって反対の声を上げる。
それでこの決定を回避することができた。

中央日報の記事(2017年09月12日)にそのことが書いてある。

タウン議会はことし6月から碑関連の協議を続け、この日の会議で設置を最終承認することが有力視されていたが、日本極右勢力の激しい反対によって協議を次回に先送りした。

日本極右勢力の反対ロビーでフォートリー慰安婦碑の設置が見送りに

 

議会が慰安婦碑の設置を承認しなかった理由には、「日本極右勢力」の抗議だけではなく、日本政府の働きかけがあったという。
記事でそのことにも触れている。

フォートリー慰安婦碑設置妨害活動は、日本政府も関与していることが分かった。

 

「関与している」というと、まるで日本政府が犯罪行為に加担しているみたいだ。
まあ韓国にとって、慰安婦の像や碑の設置に反対する人間は「極悪人」なんだろうけど。

とにかくこれについては、日本政府グッジョブ。

 

 

この記事の「日本極右勢力」とは、「なでしこアクション」という団体のこと。

「慰安婦問題を私たちの世代で終わらせよう」という思いから組織された団体で、韓国が主張する慰安婦の「強制連行」や「性奴隷」という説を真っ向から否定している。

フォートリーの議会に慰安婦碑の設置を見送らせたように、この団体は積極的、直接的な抗議活動をおこなっている。

日本国外では慰安婦の碑や慰安婦像の設置案が浮上している自治体などに向けて、慰安婦の実像についての情報を発信し、抗議活動を呼びかけることもある。

なでしこアクション

 

「強制連行」や「性奴隷」という説には根拠がない。
だから日本政府や大手新聞もこれを否定している。
「慰安婦問題を私たちの世代で終わらせたい」「海外で慰安婦像を建ててもらいたくない」という考えには、ほとんどの日本人が賛成するはず。

慰安婦碑の設置を邪魔されたから、韓国紙は「なでしこアクション」に「日本極右勢力」とひどいレッテルを貼っているのだけど、こんな韓国的な見方からしたら、日本政府をふくめてほとんどの日本人が「右」か「極右」に分類されてしまう。

 

 

「なでしこアクション」がアメリカでの慰安婦像の設置に強く反対するのには、それなりの理由がある。

アメリカでは、「慰安婦は日本軍の性奴隷にされた」という話が広がっていて、慰安婦の像や碑がその話を事実として固定化している。

その結果、アメリカに住んでいる日本人や日系人の生活はどうなったか?

zakzakの記事(2016.12.12)に、その人たちの声がある。

《日本人は韓国人にひどいことをしたのだからと、学校で「謝れコール」が起こり、子供が泣いて謝るまでコールが続いた》

《娘は日本人であることをひどく恥ずかしく感じ、「日本兵は韓国人に何とひどいことをしてくれたの!」と私に激しい怒りをぶつけてきた》

高校の歴史のクラスで慰安婦の勉強をしてから、クラスメートからつばをかけられたり、ひどいことを言われたり、イジメにあっているとお母さんから聞き、『子供たちのために何とかしなければ』と思いました」

慰安婦プロパガンダ 最前線の悲痛な訴え 執拗な「謝れコール」、「テロリスト」「強姦魔」呼ばわり 海外で犠牲になる日本の子供たち

 

自分の子どもが学校でこんな目にあっていたら、親としては立ち上がるしかないだろう。
韓国の新聞はそうした人たちを「日本極右勢力」と呼ぶけれど、こんな状態は、韓国の子どもにとっても不幸なことだ。

 

 

アメリカのフォートリーのことなんてすっかり忘れていたころ、中央日報でこんな記事(2018年03月05日)を見つけた。

米国ニュージャージー州フォートリーの慰安婦被害者を追悼する慰安婦碑の除幕式が5月19日に行われる予定だ。

米フォートリーの慰安婦碑、5月除幕式へ

 

何のことはない。
結局、慰安婦碑は設置されるらしい。

記事によると、それはこんなものだ。

慰安婦碑は高さ5フィートの円形造形物で、韓服を着た少女のシルエットの形だ。下段には悲惨なことにあった被害者たちを追悼する詩が彫られる。

 

「韓服を着た少女」なんていったら、実際にいた慰安婦とかけ離れた別の人物だ。
「日本軍の残酷性や加害性」を強調するために、こんな印象操作をするのだろう。

そしてこれが、「娘は日本人であることをひどく恥ずかしく感じ」ということにつながるのだと思う。
こんな事態を許さない「日本極右勢力」が必要なわけがよくわかる。

ところで、日本政府は何をしていたのか。
また負けてしまったのか。

 

2 件のコメント

  • 説明すれば強制連行の証拠が無いことをわかってくれる、という対応では誰がやっても未来永劫無理です。第二次大戦同様に能力や意思の問題ではなく作戦そのものが間違っているのですから。何故なら慰安婦本人の証言がある以上幾ら証拠を示しても第三者に響く事はないからです。必要なのは証言を徹底的に叩く事、問題を司法という舞台に移す事です。それは慰安婦の方々を嘘をつく女性たちと宣伝する事でもあります。その覚悟無しでこの問題の解決への道に入る事はないでしょう。それを容認出来ないのならば外務省を私は批判出来ません。

  • 時間はかかるでしょうけど、「強制連行と性奴隷説には根拠がない」ということを発信していくしかないと思います。
    日本はもっと積極的にやってほしいのですけど。
    それと、この問題に興味がなかったり、かかわりたくないと思ったりする人がたくさんいるように思います。
    日本人の無関心も大きな原因だと思っています。
    政府が国連で否定しても、マスコミはあまり取り上げませんし。

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    今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。