慰安婦像で日本が韓国に抗議→韓国、まさかの反撃に出る。

 

前回、韓国が平昌五輪・パラリンピックという”地の利”をいかして、「独島」や「東海」を世界にアピールしていることを書いた。

それを見つけるたびに日本政府は韓国に抗議している。
でも、いつの間にかそれらの表記が現れていることもあって、日本側は”もぐらたたきゲーム”のような苦労をしている。

 

平昌五輪の期間中に、日本が韓国に抗議したのは独島と東海の領土のことだけではない。

競技会場の近くにある公園に慰安婦像が設置されていることについても、日本は韓国政府に抗議していた。
産経新聞の記事(2018.3.2)から。

「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した日韓合意の趣旨と精神に反するとして、2月にソウルの日本大使館が韓国外務省に対し撤去を含む「適切な対応」を申し入れた。

政府、平昌五輪会場付近の慰安婦像に抗議

 

「日韓合意の趣旨と精神に反する」
「撤去を含む「適切な対応」を申し入れる」

日本の抗議はもっともなことだけど、なんせ相手は大韓民国だ。
その国に住む人たちは、日本人とはまったく違う発想をしている。

日本政府が抗議しても、韓国は言うことを聞かないだろう。
下手したら、平昌五輪の組織委員長みたいに「対応する価値もない。話にならない主張」とまた一蹴されるかもしれない。

でも、韓国側が動かなかったとしても、抗議をしないよりはしたほうがいい。
「韓国は日韓合意の精神に反することをしている」ということが日本人に伝わるだけでも意味はある。

 

この像をふくめた韓国側による「五輪の政治利用」については、産経新聞の記事(2018.2.23)にくわしく書いてある。

五輪憲章は「いかなる政治的宣伝活動も禁止」としている。五輪開催地となり注目が集まるなか、地元報道では、像の除幕式で市長が花飾りをつける様子が報じられた。

会場近くに「慰安婦像」…政治利用禁じた五輪憲章の精神どこへ

 

ここでクエスチョン。
日本から慰安婦像について抗議された韓国側はどういう動きに出たか?

 

 

日本の抗議を受けて、韓国が動いた。

驚いたことに韓国は「少女像が五輪の政治利用にあたる」と判断して、平昌五輪期間中は像を別の場所に移すことを発表した。

・・・という夢を見た。

 

韓国がそんなことをするはずない。
像の撤去どころか、日本から抗議された韓国では、大学教授がそれを世界中に”言いふらした”のだった。

ちょうど今、平昌五輪・パラリンピックの取材で世界の主要メディアが韓国に集まっている。
徐(ソ)教授のグループが、日本から像の撤去要請があったことや慰安婦の映像をCNN、ニューヨーク・タイムズ、ガーディアンといった世界的なメディアに伝えた。

慰安婦の映像とは、韓国側の一方的な主張が収められたものとみて間違いない。

中央日報の記事(2018年03月15日)に、この教授のねらいが書いている。

「ただ感情的に対応するのではなく、このような状況をむしろ外信に正確に伝えて日本軍慰安婦の歴史をもみ消そうとする日本政府の歴史わい曲状況を外信を通じて叱責したかった」と述べた。

日本、「平昌五輪競技場近くの少女像の撤去を」

 

「その像は日韓合意の趣旨と精神に反する」と日本が韓国に抗議した。

すると韓国側は、「日本が慰安婦の歴史をもみ消そうとする」とか「日本政府が歴史をわい曲している」と世界の主要メディアに言いふらす。

日本と韓国以外の国に、日本の悪口を言って韓国の味方につける。
いわゆる「告げ口外交」や「言いつけ外交」と呼ばれるものだ。

 

アニメやマンガでは自分が受けた攻撃を吸収し、2倍にして相手に返すキャラクターが出てくる。

この韓国の教授がしていることを見ると、そんなキャラクターが思い浮かぶ。
日本から抗議を受けたら、それを不当なこととして海外メディアに伝えて日本にダメージをあたえる。

「日本が抗議しても無視されるだけだろうな」と思っていたけど、まさかこんな反撃に出るとは思わなかった。
平昌五輪・パラリンピックのために世界中のメディアが同じ場所にいるから、都合がいいといえばたしかに好都合だ。

韓国人は本当にしたたかだと思う。

こういう考え方をしている相手に、「日韓合意の精神に反する」とか「五輪憲章はいかなる政治的宣伝活動も禁止している」と正論を言って抗議しても、たぶん通用しない。

いったい、どういうやり方が有効なんだろう?

 

 

こちらもどうぞ。

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

平昌五輪・パラ:日本のメダルと韓国への抗議は過去最高。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。