日本の過疎化②全国初!人口減少で”外国人の移住”を進める自治体。

 

前の記事でも紹介したのだけど、初めてこの記事を見てくれた人のために、日本の「人口減少っぷり」がよくわかる地図を紹介したい。

これは日本各地の人口増加率をしめす地図。
紫や赤は人口増加率が高いところで、青色は人口が減少しているところをあらわしている。

 

2010年からは青(人口減少)だらけだ。
過疎化が全国的な問題になっている理由がよくわかる。

*「ktgis.net/lab」をクリックすれば、この地図をもっとくわしく見ることができますよ。

 

 

前回は、過疎地域の「勝ち組」になった島根県の海士町(あまちょう)を紹介した。

ここはうまくいったけど、実際には、過疎で苦しんでいるところが「勝ち組」になるのはむずかしい。
人が出ていく過疎地域に、人は簡単には来てくれないから。

そこで「人の範囲」を広げたところがある。
移住してくれる人は日本人でなくてもいい。

 

人口減少の対策として、「外国人の移住」を計画している自治体が出てきた。
広島県の安芸高田市はこれから外国人の移住をすすめていき、街を活性化させるという。

「日本人が減った分を外国人でおぎなう」という試みは全国初で、NHKがニュース(2018年3月13日)で報じている。

計画では、地元の経済団体と連携して外国人の労働者を積極的に受け入れるなどして2022年度までに市内に住む外国人の半数に定住してもらうことや、留学生が介護やITについて学ぶ専門学校を市内に誘致し、卒業後も地域で働く環境作りを進めることなどを盛り込みました。

「全国初 人口減少対策に外国人の移住を促進 広島 安芸高田」

 

人口減少で苦しんでいる地方が、積極的に若い外国人を受け入れる動きは全国的に進んでいる。

鹿児島県のいちき串木野市では、外国人に定住してもらうために、閉店した店舗を留学生向けのシェハウスに変えた。
北海道の東川町は、平成27年に日本語学校をつくっている。
自治体が運営する日本語学校はこれが全国で初めて。

個人的な好き嫌いはあるだろうけど、外国人に定住してもらう動きはこれから全国的に拡大していくという。
専門家は「国は外国人の受け入れについての体制整備を急ぐべきだ」と主張している。

これ以上のことはNHKのニュースを見てほしい。

 

 

日本が人口減少という問題をかかえていたことは知っていた。
特に地方で過疎化がすすんでいることも知っていた。

でも、その解決策として、「外国人の移住を積極的に進める」という考え方は初めて知った。
それはそれでいろいろな問題があるのだろうけど、そのへんは専門家も考えているはず。

でも、ネットでは不安に思う人が多い。

・そもそも人口が減った原因は何なのだろうか
・何で日本人は定住しないけど外国人は定住してくれると思うの?
・外国人が街の救世主なんて考え何処から来るんだ?
・移住より地方は外国人の投資を呼び込むべきだね
その場しのぎにしかならない。
・外国人田舎に飽きて都会に行く→また外人入れるの無限ループ。
・外国人を移住させてまで自治体を維持する必要はない
合併させればいいよ
・移民政策がどんどん進んでるね

 

人口減少・過疎化対策として外国人を受け入れる。
たぶんこれが「最終形態」や「ファイナルアンサー」で、これ以上の解決策はないかもしれない。

 

 

ボクが住んでいる浜松市は多文化共生が進んでいるところで、外国人がたくさん住んでいる。
個人的には、そのおかげでいろいろな外国人と出会うがことできて、得をしている。

だから外国人との共生には基本的に賛成なのだけど、外国人の受け入れには「適正人数」というものがあると思う。

外国人を観光客ではなくて同じ生活者として受け入れるのなら、厳しいことを言う必要も出てくる。
でも、日本人はこれが苦手。

 

多文化共生社会という点で日本のはるか先を行くオランダでは、去年、マルク・ルッテ首相が国内に住む外国人に「オランダがいやなら、オランダから出ていけ」と言って世界的に注目された。

BBCの記事(2017年01月24日)から。

「いやなら出ていけ」 オランダ首相が意見広告 反移民ムード背景か

ルッテ首相は新聞広告で「普通に振る舞え。さもなければ出ていけ」と主張。自由を求めてオランダに来たはずの人たちが、その自由を乱用しており、国民は反感を強めていると指摘した。

 

日本だったら、首相が全国紙に「普通に振る舞え。さもなければ出ていけ」と主張したらきっと大問題になる。

でもオランダは違う。
「オランダの価値観を否定するのなら、オランダから出ていけ」と訴えたルッテ首相は、去年の選挙で勝利した。
つまり、この考え方は多くのオランダ国民から支持されたということになる。

「外国人は出ていけ!」だと排他的や極右的と言われても仕方がない。
でも「この国の価値観を尊重しない外国人は出ていけ!」と言うのは、オランダだけではなくヨーロッパでは常識的だ。

多文化共生社会で必要な態度でもある。

全国的に外国人の受け入れを積極的にすすめている日本の地方自治体には、「普通に振る舞え。さもなければ出ていけ」という厳しさに欠けている気がする。

これでは後々、外国人が「自由を乱用しており、国民は反感を強めている」となりそうで不安だ。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。