日本・韓国・ヨーロッパで起きた台湾と中国の問題(台湾問題)

 

むかし、台湾がよくわからなかった。

台湾と中国(中華人民共和国)は、何がどうちがうのか?
台湾とは国か?
国でなかったら、台湾ってなに?

とりあえず、「台湾に台湾ラーメンはない」ということは知っていた。
台湾ラーメンは名古屋で生まれた食べ物で、「名古屋めし」のひとつ。

それでもいろいろな台湾人から話を聞いたり調べたりして、今は自分なりに理解している。

2018年になってから、世界の各地で台湾と中国の問題が起きている。
今回は、韓国・日本・ヨーロッパであった台湾問題を紹介しようと思う。

台湾と中国の関係については、次回、歴史を振り返りながらわかりやすく説明しまっせ。

 

 

台湾問題について、まずはこのことを知っておこう。

中国(中華人民共和国)にとって台湾は中国の一部であって、独立国ではない。

そのことは全人代(全国人民代表大会=国会)で、習近平国家主席がハッキリ言っている。
毎日新聞の記事(2018年3月20日)から。

台湾問題については「一切の分裂につながる企ては失敗し、歴史の懲罰を受ける」と述べ、「偉大な祖国のわずかな国土であっても引き裂かれることを容認しない」と強調。

全人代閉会 習氏「憲法を忠実に実行」 「党高政低」印象づけ

 

もし台湾が独立宣言をしたら、中国は台湾に攻め込んで戦争になる。
台湾を「国家」とみる動きに対して、中国は猛烈・激烈に反対する。

 

台湾の中学校の体育館
台湾の旗が見える。

 

最近おこなわれた平昌オリンピックで、中国が韓国に”猛反発”したできごとがあった。

開会式で台湾の選手団が入場してきたとき、韓国のテレビ局が台北を「台湾の首都」と紹介した。

中国にとって、台湾は中国の一地域でしかない。
台湾は国ではないから、「首都」は存在しない。

台湾が参加する国際大会は、テレビでよく「世界から~の国や地域が参加しています」なんて紹介される。
これは、台湾を「国」ではなくて「(中国の)地域」と認識しているから。

だから、国際大会での台湾の呼び方も、「台湾」ではなくて「チャイニーズ・タイペイ(中華台北)」となる。

 

「ひとつの中国」が絶対に正しいと考えている中国人からしたら、台北を「首都」と表記した韓国のテレビを許せるはずがない。
これでは、台湾を「国」と見なすことになってしまう。

これで中国人が韓国に怒った。

産経新聞の記事(2018.2.11)によると、中国のネットはかなり荒れたようだ。

環球時報のサイト掲示板には、「これは間違いではなく、故意だ。韓国人は中国を分裂させることはできない」「こんな韓国メディアに制裁を加えるべきではないか。世界中でもっとも反中なのは韓国メディアだ」「人民解放軍を台湾に駐留させさえすれば、ほかの雑音は問題ない」といった過激な書き込みが殺到している。

中国紙、韓国メディアの「首都台北」の字幕に猛反発

 

このニュースに日本のネットの反応は?

・NHKはおもっきりアナウンスで台湾って言っていたよな
・いちいちめんどくさいな。
・まくらじゃあるまいし猛反発すなよ。
・へぇ、中国にも台北って都市があるんだねぇ (゚σ_゚)
・韓国また中国に経済制裁されるの?

 

 

中国が韓国に猛反発したすぐあと、日本でも「台湾問題」があった。

台湾で地震が起きたことで、安倍首相が台湾に向けてお見舞いのメッセージを出す。
外務省のホームページには最初、台湾の「蔡英文総統」と書いてあった。

でも、後に外務省はこの言葉を削除する。

その背景にはこんなことがあった。
毎日新聞の記事(2018年2月13日 )から。

中国政府は台湾当局の指導者について大統領を意味する「総統」と認めておらず、8日のメッセージ発表を受け、日本側に申し入れをしていた。

「蔡総統」宛名削除 安倍首相お見舞い

 

中国にとって台湾は、国ではなくて地域。
だから「首都」もなければ、「総統」もいない。

ただ、中国から抗議があったから日本側が修正したというわけではないらしい。

 

 

最後に紹介するのは、ヨーロッパで起きた台湾問題。

最近、ドイツのルフトハンザ航空がサイト上の「Taiwan」という表現を「Taiwan(China)」に変えた。

このように、「台湾」という表記を「中国台湾」に改める企業は世界的に増えている。
中国としては、「中国台湾」という言葉のほうが望ましい。

でも、台湾の独立を主張する人たちにとっては、「Taiwan」から「Taiwan(China)」への変更は腹が立つ。

そうした人たちやドイツ駐在の台湾代表が、ルフトハンザ航空と他の航空会社に抗議文を出した。
ルフトハンザ航空には無視されたけど、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズはこれに反応する。

レコードチャイナの記事(2018年3月12日)から。

2月に台湾メディアが「英語サイト上の台湾表記を『Taiwan(China)』に変更した」と報じたブリティッシュ・エアウェイズのサイトを3月11日に確認したところ、「出発国」の項目で「中国台湾」ではなく「台湾」と表示されていたという。

英航空会社、抗議受け「中国台湾」から「台湾」に表記変更―中国メディア

 

台湾側から抗議を受けたブリティッシュ・エアウェイズは、「Taiwan(China)」を「Taiwan」にした。
これは台湾的にはうれしいけど、中国を不愉快にさせる。
いま世界的に中国の影響力が強まっているなかで、ブリティッシュ・エアウェイズのような決定は珍しい。

でも、「Taiwan」の表記がいつまで続くか?

 

おまけ

台湾のお寺

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。