どう思う?イスラム教徒が握手拒否!フランスは市民権を拒否!

 

もし、日本でこんなことが起きたらどうなるか?

日本人の夫と結婚したイスラーム教徒の外国人女性が、「日本国民になりたい」と帰化申請をする。

「いいですよー。日本国籍はOKですよー」という知らせが届いたから、その女性は国籍の授与式に参加した。
授与式では政治家と握手をすることになっていたのだけど、彼女はそれを拒否する。

「私はイスラーム教徒です。イスラーム教の教えで、異性と手を触れることはできません」という宗教的な理由を持ち出して、握手をことわる。

日本だったら、この場合どうなるだろう?

信仰の自由や権利を尊重して、たぶん握手拒否は認められると思う。
「そんな態度では、日本国籍は認められません」とはならないだろう。

でも、フランスは違った。

 

 

フランス人の男性と結婚したアルジェリア人女性が、フランスに帰化して市民権を得ようとした。

もちろんこれはOK。

で、その女性は市民権の授与式に出席する。
でも「宗教的信条」を主張して、式の主催者や政治家との握手は拒否した。
相手が男性だったから。

「握手をしない人間はフランス国民にふさわしいだろうか?」と問題視したフランス政府は、この女性に市民権をあたえないことを決める。

AFPの記事(2018年4月20)から。

政府は女性の態度を「フランス社会に溶け込んでいない」証拠だと主張していた。これは、フランス人の配偶者への市民権付与を政府が拒否できる理由として民法に定められた条項の一つに該当する。

フランス、「握手拒否」したムスリム女性の帰化認めず

 

握手を拒否したら、国から市民権を拒否されてしまった。
「この決定は不当だ!」と怒った女性は国を訴える。

宗教と文化、イスラーム教とフランスの価値観がぶつかったら、どっちが勝つのか?

最高行政裁判所はフランスの文化を優先した。
「握手を拒否する人間には、市民権をあたえられない」という政府の決定を支持した。
それで「ムスリム(イスラーム教徒)女性の帰化認めず」となる。

信仰の自由を理由にフランスの価値観を認めない人間は、フランス国民にふさわしくない。
だからフランス人と結婚していても、市民権は認めない。

政府も最高裁もその考え方が正しいとしている。

日本だったらどうか?
宗教的な理由を持ち出せば、握手の拒否は認められるだろう。
「そんな態度は日本社会に溶け込んでいない証拠だ」と主張して、国籍があたえられないことはないと思う。

 

 

浜松に来たインドネシア人が、街中の案内表示を見て不思議に思った。

「英語は分かりますけど、なんでポルトガル語の表示があるのかな~?」と。

多文化共生社会をアピールする浜松市には、ポルトガル語を話すブラジル人がたくさん住んでいる。
というわけで、ブラジル領事館まである。
浜松にある領事館なんてブラジルだけ。

外国人のために、日本語以外の表示をしているところは全国的にある。
東京の駅では、英語の他に中国語やハングル文字の表示をよく見た。

 

でもフランスは違う。
フランスは外国人にそんなに”親切”ではない。

「トラベルノート」という旅行情報サイトにはこう書いてある。

街の中の案内表記や駅の入り口・出口などはすべてフランス語表記になっているので、簡単なシチュエーション別で使用されるフランス語の単語をおさえておくと便利です。

2017年8月28日

 

フランス人に聞くと、観光地には英語表示もあるけど、フランス国内は基本的にフランス語の表示だけらしい。

「フランスに住むのなら、それぐらいのフランス語は覚えるべきだよ」と彼は言う。

日本では、外国人が住みやすいように複数の言語での表示があるのだけど、フランスはそんなにやさしくない。
観光客でないなら、フランスは外国人に対して、フランス人になるよう要求している。
フランスにいる外国人がフランスの価値観やルールを知って、それを尊重するように求めている。

友人のフランス人の話を聞いていて、そんなことを思った。

 

日本だと逆に、日本人が外国人の価値観やルールを知って、それを尊重するよう求められることが多い気がする。
もちろんこれも大事なことだけど、外国人に日本社会に溶け込む努力をうながす点が足りないと思う。

握手というフランス文化を拒否する人間は、フランス国民として認められない。
だから、市民権はあたえない。

これから多文化共生社会を迎える日本にも、そんな厳しさが必要だ。

 

 

国際空港にも外国語は英語だけ。
富士山静岡空港よりも少ない。

でも、英語表記だけあれば十分な気もする。
「韓国人だって、それぐらいの英語は分かりますよ」なんて友人の韓国人も言ってたし。

 

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2 件のコメント

  • 日本だと日本人が外国人の慣習を受け入れてそれを学ばなきゃいけない風潮が強いって…本気ですか?そもそも日本は難民・移民の受け入れまともにしてないから、そんなに問題ないだけでしょう。外国人が日本で日本の慣習拒否したら、日本が嫌いならでてけ!が一般的な世論の反応ですよ。フランスや北米も同じだけど、まだ向こうにはそういう反応を非難するリベラルの存在がある。まあ日本だとたしかにイスラム教徒に同情的な人は多いですが。(敵の敵は仲間の感覚でしょうか)

  • スウェーデンに住んでいる日系カナダ人の知り合いがいます。
    その人は、「日本は移民や難民のバックグラウンド・チェックをしっかりやっている」とホメていましたよ。
    「難民・移民の受け入れまとも」の国はどこですか?
    それと「まとも」の基準は何でしょう?

    イエメン難民に対しての韓国民の反応については、どう思いますか?
    AFPの記事「イエメン難民流入に反発する韓国世論(2018年7月14日)」から。

    「韓国のポータルサイト「ネイバー(Naver)」に投稿された「政府は狂っているのか?やつらは私たちの娘をレイプするイスラム教徒だぞ」というコメントには、数千人が賛同を示した。」

    それと、2018年6月6日放送のNHKクローズアップ現代「自称“難民”が急増!? 超人手不足でいま何が…?」を見ましたか?

    「日本で働きたい外国人の間で新たな手段として広がっている「難民ビザ=Visa Nanmin」。難民申請をすれば、申請結果を待つ間、生活の安定のために就労が許可される仕組みを逆手にとったやり方で、SNS上の口コミで急速に広がっている」

    これはもう「一部の人だけ」ではすまない問題です。
    「この国の価値観を尊重しない外国人は出て行け」がヨーロッパの答えです。
    オランダ・オーストリア・フランス・スウェーデンの選挙結果を確認してください。
    それとドイツのメルケル首相の変化も。

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    今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。