言葉はコワい①米国人激怒・午後ティー炎上・GWは”放送禁止”

 

言葉ってむずかしい。
そしてコワい。

悪意はないし、相手にイヤな思いをさせるつもりもなまったくない。
でも、言葉の使い方をまちがえてしまい、相手を怒らせる。
会話がなくなって、相手の怒気がその場を支配する。

誰にだって、そんな失言の経験はあるはず。
踏んだ後になって、それが地雷だったことに気づく。

ボクはアメリカ人の20代の女性にこれをやってしもた。
会話の中で「ユー・アー・トークティブ」と何気なく言ったら、相手がキレた。
「君は話が好きだね」という意味で言ったのだけど、「しゃべり過ぎ」「余計なことを言う女」と誤解されたらしい。
その後の雰囲気は、もう思い出したくない。
あの空気を吸うなら、PM2.5にまみれた中国で深呼吸したほうがマシ。

 

ということで、今回のテーマは言葉(やや強引)。

言った側には何の悪意もなかったのだけど、それを聞いた側は不愉快に感じてしまう。
それで相手から抗議を受けて、その言葉は使用停止になる。
その後、それに替わる新しい言葉が使われるようになった。

こんな言葉はたくさんある。
前に「ゴールデンウイーク特集」という特集記事を書いたのだけど、これがまあ大失敗。
アクセスなんて虫の息ほどしかなかった。
失敗の要因は、・・・というふり返りは後で自分ですることにして、このとき初めて知ったことがある。

「ゴールデンウイーク」という言葉も”使用禁止”になっていた。

今回と次回で、言葉の使い方を間違えて失敗炎上した”事件”と、テレビから消えていった表現を紹介しようと思う。
「え?今じゃ、これもダメなの?」という言葉がけっこうあった。

今まで普通に使っていた言葉が、気づかない間に別の言葉に言いかえられている。
これは時代や人々の意識の変化によるものだから、このことは知っておいたほうがいい。
意識の変化によるものというより、「それを言うと怒られるようになったから」が正解だけど。

 

 

まずは言葉の失敗・炎上事件から。

少し前にキリンが「午後の紅茶」で大炎上した。

公式ツイッターで「みなさんの周りにいそうな #午後ティー女子」と、軽いノリで4枚のイラストをつけて投稿する。

「モデル気取り自尊心高め女子」
「ロリもどき自己愛沼女子」
「仕切りたがり空回り女子」
「ともだち依存系女子」

これを見た人が即座に反応。
「客をバカにしている」「気分が悪い」と批判が殺到して、その投稿はすぐに削除された。

でも、「消すと残る」というのがネットのお約束。
今でもそのイラストを見ることができる。

 

 

個人的には「これぐらい、いいんじゃないかなあ?」と思うのだけど、世間は許さなかった。

ネット(たぶん男目線)の反応でも賛否が分かれた。
でも、”否”の方が多いかな。

・たしかにこれはアホ
・かわいいじゃん
・やだーwどっちかと言ったらこれかなーw
みたいな自分に当てはめて楽しい要素無いよなぁw悪口のオンパレードw
・エロゲのパッケージに「童貞クソデブメガネ乙」と書いてあるようなもんだ
・こんなのスルーすればいいだけなのに
・飲んでるヤツ小バカにして宣伝になるのかね何がしたいのか
・客をディスるって新しいな
・男はこういうのあっても笑って反対に楽しむのに
・こういう女は学部に1人ずついるような気がする
・ツイッターでリツイートいっぱいもらうことの意味とノリを勘違いして、
そのまま広告にしてしまった感じ

キリンがこのイラストをつくった真意は何だったんだろう?
一人一人のキャラの特徴を強く出そうとしたら、言葉が一線(世間の常識)を越えてしまったのか?

 

 

次は、大失敗企画「ゴールデンウイーク特集」を書いていて知ったこと。

NKHでは、ゴールデンウイークという言葉を使わないらしい。
でもこれは「原則として」ということで、「絶対に使用禁止」ではない。

NHKがゴールデンウイークの替わりに使っているのが「大型連休」。

その理由は1970年代にさかのぼる。
「NHK放送文化研究所」のホームページから。

1970年代の「石油ショック」以降、「のんきに何日も休んではいられないのに、なにがゴールデンウイークだ」といった電話が放送局に何本もかかってくるなど抵抗感を示す人が目立ってきました。

「ゴールデンウイーク」「大型連休」どちらを使う?

 

こうした抗議の声で、ゴールデンウイークから「大型連休」に替わったという。
ただ、理由はこれだけではない。
興味があったら、上をクリックして見てほしい。

「ゴールデンウイーク」と聞くとイラッとするけど、「大型連休」ならいい。
この感覚もボクにはいまいち分からない。

「こんなのスルーすればいいだけなのに」と思ってしまうのだけど、気になる人には気になるらしい。
日本人の「スルー能力」なんて、案外、昔からあんまり変わってないのかも。

 

NHKは言葉の基準がとても厳しい。
「特定の商標名は言ってはいけない」というルールの下に、以下の言葉はNGだ。

味の素・シーチキン・破魔矢・万歩計・シャーペン・ギネスブック

それぞれこうなる。

化学調味料(うまみ調味料)・マグロの油漬け缶詰・縁起物の矢・歩数計・メカニカルペンシル・世界の記録を集めた本

くわしいことはここをごらんあれ。

放送禁止用語辞典(放送自粛用語の基礎知識)

 

次回は、日本のテレビでダメになった言葉、ダメになりつつある言葉について書いていきやす。
今では「老人」や「ハーフ」もマズイらしい。

 

 

 

おまけ

去年(2017年)、言葉のミスで炎上して、放送中止になったCMがある。

今の日本ではこんな言葉も問題視される。

 

これの何がダメなのかは「huffingtonpost」の記事(2017年07月08日)を見てほしい。

出演している女性たちが「肉汁いっぱい出ました」「コックゥ〜ん!しちゃった・・・♡」といったセリフを発言。「男性にとって都合がいい女性像を性的に表現している」など、性差別的な見せ方を批判する意見が多数寄せられた。

サントリーPR動画が炎上。「男性も侮辱」「なぜ社内でOKが出たのか」

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。