スウェーデンを知る!日本での不満・フィーカのコーヒー文化

 

今回はスウェーデンの話ですよっと。

スウェーデンについて簡単に知っていきましょう。

まずは場所から。

スウェーデンとノルウェーの位置をすぐ忘れる。
それで、「スウェーデンの上に乗るウェー」と覚えた。

 

This is スウェーデン(瑞典)。

面積:約45万平方キロメートル(日本の約1.2倍)

人口:約1,012万人(2017年12月,スウェーデン統計庁)

首都:ストックホルム(市人口約95万人,都市圏は約230万人)(2017年12月,スウェーデン統計庁)

言語:スウェーデン語

宗教:福音ルーテル派が多数

以上の数字は外務省ホームページのスウェーデン王国(Kingdom of Sweden)基礎データから。

日本の1.2倍の土地に、日本の13分の1の人口しかいない。
どれだけ広大なのか。
ウサギなら、さびしさのあまり一瞬で死ぬレベル。

 

 

以前、日本の学校で英語を教えていたスウェーデン人と話をしたことがある。

彼が日本で不満だったのが「スケートをするのに、お金がかかるってマジか⁈」ということ。
彼の頭の中では、スケートは無料ですることになっている。
スウェーデンでは学校の運動場に水をまいておくと、次の日にはカチカチに凍っていてスケートができるらしい。
凍った湖でスケートをするのもタダ。
自分のスケート靴を持っているから、その日の気分でスケートをやりに行く。

スケートが好きで、やりたいときに無料でスケートをしていた。
だから彼は、日本でスケートをするのに1000円以上かかることにウンザリしていた。

まあ何て言っていいか分からないけど、イヤならするな。

ちなみに日本でスケートが始まったのは仙台と言われている。
明治時代に、外国人が凍った沼で子どもたちに教えた。
ひょっとして、その外国人はスウェーデン人かも。

 

 

その彼に「スウェーデン料理って何があんねん?」と聞いたことがある。

そしたら「何があると思う?」と聞き返された。

「それが分かんないから聞いてんじゃねえか。空気嫁」というのは胸にしまっておいて、スウェーデン料理を考えてみた。でも、さっぱり思い浮かばない。

このとき彼が言ったのは、ザリガニ。
スウェーデン人はザリガニを食べるらしい。

スウェーデン大使館公認の観光情報サイトには、伝統的なスウェーデン料理として「クレフトフィーヴァ(ザリガニパーティー)」が紹介されている。
彼が言ったのはこれだろう。

 

スウェーデンでは、ザリガニはペットではなく、伝統的なおいしい料理と考えられています

観光情報サイト

 

スウェーデンの食べ物では、「世界一くせえ!」と言われるシュールストレミング(発酵したニシン)も有名。

 

スウェーデンはコーヒー大国でもある。
世界で一番コーヒーが飲まれる国はフィンランドで、スウェーデンはわずかの差で2位。

フィンランドがスウェーデンの一部だった時代に、トルコからコーヒーが入ってきた。
トルコは「コーヒー先進国」で、ヨーロッパのコーヒーはトルコから伝えられた。

もともとコーヒーはイスラム世界に発するものであった。16世紀半ば、オスマン帝国(トルコ)の首都イスタンブールに世界で初めてコーヒーを提供する店が開業した。

カフヴェハーネ(直訳すれば「コーヒーの家」)と呼ばれ、喫茶店兼社交場の機能を果たしていた。

コーヒー・ハウス

 

トルコから伝わったコーヒーは、「フィーカ」というスウェーデン文化になる。

「フィーカ」とはコーヒーや紅茶をすすることで、クッキーやサンドイッチを一緒につまむこともある。
香港や広州の飲茶みたい。

スウェーデン人にとってフィーカなしの生活は、1000円払ってスケートをすることぐらい、あり得ないことらしい。
「huffingtonpost」の記事に、フィーカを説明する本の引用がある。

「スウェーデンでは、フィーカの伝統は、朝食と同じくらい一般的なものです。つまり、ほとんどすべての人が、最低でも1日1回は行うことなのです。フィーカはものごとを計画する時や、仕事の合間、そして家での安らいだ週末にも織り込まれています。フィーカのない人生は考えられません」

スウェーデンのコーヒー文化「フィーカ」から私たちが学べること

 

まとめ

日本でスウェーデンを感じたかったら、こうしたらいいと思う。

朝起きたら、まずはフィーカ(コーヒーを飲む)。
昼間は、凍った池を見つけて無料でスケートをやって、休憩にまたフィーカする。
帰りにザリガニかエビを買って、夕食にそれを食べる。
そして食後にフィーカしながら、明日の予定を考える。

スウェーデン人のライフスタイルを日本で再現するとたぶんこうなる。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。