結婚♡英ヘンリー王子とメーガンさん。日本とはここが違う。

 

5月19日(現地時間)に、イギリスのヘンリー王子とアメリカ人女優のメーガン・マークルさんの結婚式がおこなわれた。

心からおめでとうございます。

その結婚式は荘厳でありながらもつつしみ深く・・とか、あーだこーだ言うより、その様子を写真で見てもらったほうが早くて正確。
イギリス王室の公式インスタグラム(ケンジントン宮殿:Kensington Palace)から。

 

場所はロンドン郊外にあるウィンザー城。
その中のセント・ジョージ礼拝堂で、お二人はめでたく式をあげられた。

 

 

First kiss #RoyalWedding

Kensington Palaceさん(@kensingtonroyal)がシェアした投稿 –

 

皇太子のキスシーンを公開するところが日本とは違う。
日本の皇室は、ここまでは見せない。
良い悪いの問題ではなくて、日英の伝統や文化が違うということ。

皇太子の結婚式で、宮内庁がインスタグラムで「First kiss」なんて投稿を絶対にしない。
いま見たら、そもそも宮内庁はインスタグラムをやっていなかった。

イギリス王室は、インスタグラムでプライベートや公式活動の様子を国民に伝えている。
日本の皇室はインスタをしなくてもいいけどね。
むしろ、しないでほしい。

 

2016年にローマ法王もインスタグラムを始めた。
1日でフォロワー数が120万人を超えたというのはさすが。

 

 

こういうパレードなら日本もある。

イギリスの王室と日本の皇室を比べると、イギリス王室はかなりオープンだ。
これも違いであって、優劣ではない。

それにイギリスでは、「そこまで開かれていいの?」と思ってしまうこともある。

 

 

結婚式の1週間ほど前のこと。

お祝いムードにつつまれるイギリスで、あるものが話題を呼んだ。
それはコンドーム。

ヘンリー王子とメーガンさんの結婚式を記念して、限定品のコンドームが販売された。
イギリスの企業が発売したもので、おしゃれな箱にコンドームが4個入っている。

AFPの記事(2018年5月14日)によると、それはこんなもの。

箱を開けると、仲むつまじく寄り添う2人の肖像画が飛び出すポップアップ式で、英国歌「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン(God Save the Queen)」と米国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」が流れる仕掛けになっている。

箱開くと英米国歌、ヘンリー王子とメーガンさん成婚記念コンドーム

 

これを日本でやったら、どうなるだろう?
皇太子の結婚記念で、民間企業が限定品のコンドームを売り出す。
箱を開けると、皇太子と妃の肖像画が飛び出して、君が代が流れる。

販売した会社の本社は、1週間以内にきっと更地になっている。

こういうグッズの販売が社会的に認められるところが、”The 開かれた王室”という感じがする。
でも、「コンドーム」という商品には理由があると思う。

 

 

12月1日は世界エイズデー。

ヘンリー王子は、以前からエイズ撲滅ためのチャリティー活動をおこなっていた。

2016年には、今回結婚したメーガンさんと一緒にエイズ検査を受けている。
エイズ検査の啓発活動のためにおこなったもので、ヘンリー王子はそれを世界に公開した。

これまたイギリス王室の公式インスタグラムで、その様子を見ることができる。

 


エイズを撲滅することには賛成。
エイズ検査を受けることの重要性も分かる。
でも、皇太子の公開エイズ検査は、日本ではない。

 

 

日本人の感覚からしたら、それよりこっちのほうがビックリする。

ヘンリー王子はイギリス軍に入隊している。
それも形だけではなくて、アフガニスタンでは戦闘に参加した。
そしてタリバンの兵士を殺害する。

この王位継承順位3位(当時)のヘンリーによる「初の殺害実行」に対し、イギリスの新聞は「英雄的行為」だとして称賛している

ヘンリー (サセックス公)

 

日本だったら、あり得なさすぎて、もはやマンガ。
皇太子が自衛隊に入隊して、海外での戦闘行為で敵兵を殺害する。
そして日本の新聞から、「英雄的行為」とホメられる。
マンガでもムリだ。

やっぱり、イギリスと日本は違う。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。