韓国の「確実で信頼できる治安情報」を知ってますか?

 

昨日の記事で、ハワイでおきた日本人襲撃事件のことを書いた。

この日本人旅行者は保険に入っていなかったから、約550万円の治療費を払わないといけない。

*実際の画像には、目に線は入っていない。

これを気の毒に思ったハワイ在住の日本人が、ネットで寄付金を集めている。
海外旅行保険に入っていなかったのはマズかったけど、これだけのことをされる理由はない。
よかったら、ここを開いてください。

Japanese Tourists Brutally Attacked

 

今回の記事もこの流れで、韓国の治安について書いていこうと思う。
男性よりも女性向けに。

「韓国の治安は大丈夫。日本とあんまり変わらない」とか逆に「韓国は本当に危ない」と聞いて、そのまま信じている人に読んでもらいたい。

 

 

ハワイでの日本人襲撃事件は公衆トイレでおきた。
外国で公衆トイレを使うときは、本当に要注意ですよ。
トイレを覚せい剤の取引場所に使ったり、中で薬物を使用したりする人間がいるから。

 

韓国では2016年に、女性がビルのトイレで殺害される事件があった。
場所がソウルの江南(カンナム)駅近くだったこともあり、これが韓国社会に大きな衝撃をあたえる。
この事件の前後で、韓国人の安全に対する意識が変わった。

中央日報の記事(2016年5月22日)では、女性の護身用品が爆発的に売れている。

17日午前にオンラインショッピングモールのCJモールでは殺人事件が発生した17日から20日までの護身用品販売が前の週の同じ期間に比べ700%近く増えた。

「無防備では不安」…江南駅殺人事件後に護身用品の販売急増=韓国

 

この事件を「特別な人間が起こした例外的なもの」と考える人もいたけど、中央日報の記事(2016年05月20日)では、女性団体がこんな意見を表明している。

「今回の事件は韓国社会の性差別と女性嫌悪が作り出した、もしかしたら『日常』と言うほどのことではないかと思う」

韓国「無差別殺人」女性被害者の追悼の波が拡散

 

また、大学で社会学を教えている教授も、韓国社会の問題点を指摘する。

「韓国は女性と男性の間の不信の溝が深く、女性嫌悪が容易に現れる」として「女性の安全を保障する社会的なセーフティネットを作らなければ、こうした現象が続くだろう」と診断した。

 

で、韓国の治安は実際のところ、どうなのか?

ボクがそんな質問を受けた場合、こんなふうに答えていた。

「特に心配するほどでもない。夜でも人がたくさん歩いているし、コンビニもやっている。日本とあんまり変わらない」

でもこれは、ボクが見たり聞いたりした「オレ情報」でしかない。
”根拠はオレ”という主観的なものだから、あいまいでいい加減。

でも、外国の治安を正確に言うことはむずかしい。
それに人には「思い」がある。

韓国好きの人なら「安全。そんなに心配はいらない」と言うだろうし、韓国嫌いの人なら「危険。行けば犯罪に巻き込まれる可能性が高い」なんて言う。
これも根拠は”自分の経験”だから、客観性も信頼性も低い。

どこかに確実な情報はないか?

そんな時、出会ったのが外務省のデータです。

 

 

今年2月、韓国でオリンピックが開催された。
そのときに外務省が韓国に行く日本人用に、安全の手引き公開している。

そこには、韓国の治安についてこう書いてある。

安全の手引き」にある「2018平昌冬季オリンピック・パラリンピック安全の手引き」から。

 

「殺人が日本の約2.5倍、強盗が約1.2倍、強姦が約13倍、強制わいせつが約6.4倍」

これが、日本人に必要な韓国の治安情報だ。
韓国の犯罪発生率は日本よりも高い。
でも世界的に見れば、韓国は治安のいいほうに入る。
日本がちょっとおかしいだけ。

 

これは、韓国警察が公表したデータをもとに外務省が発表したもの。
だから韓国の治安については、これが一番客観的で正確な情報だ。

ボクは個人的に、「韓国の治安は日本とそんなに変わらない」と思っていたのだけど、それは感覚であって事実ではなかった。
「根拠はオレ」という情報を参考にしてもいいけど、信頼するのはこっち。

この数字を頭に入れて、自分の恰好やいつどこで何をするかという行動を決めればいい。
海外で何があっても、結局は自己責任。
「韓国は大丈夫!」と言う人も、相手に何かあっても、自分は責任を取らない。

 

 

「殺人が日本の約2.5倍、強盗が約1.2倍、強姦が約13倍、強制わいせつが約6.4倍」というのは、もっとも確実な情報だけど、ただの数字でもある。

外務省は韓国を安全とも危険とも言っていない。
でも、それでいいと思う。
韓国を安全/危険と判断するのは本人のやることで、まわりの人は正確な情報を伝えるだけでいい。

実際、上の数字が公表されたとき、ネットでは「韓国の治安がこんなに悪いとは思わなかった」とショックを受けた人もいれば、「韓国の治安は思ってたより良かった」という人もいた。

どっちも、本当の韓国を知らなかったことになる。
韓国が好きな人も嫌いな人も、韓国を過大・過小評価する傾向があるから、客観的に見ることはむずかしい。
そういうボクもその一人で、日韓の犯罪発生率に、これほどの差があるとは思わなかった。
だから、こういう正確なデータは必要だと思う。

 

ちなみに安全の手引きには、「単独又は 少人数で個室等の隔離された場所に入るのは危険です」と書いてある。
やっぱり、トイレは要注意だ。

「見知らぬ相手を安易に信用してはいけません」というのも、あたり前といえばあたり前のことだけど、簡単に信用してしまう日本人が実際にいる。
韓国の治安を「日本と同じぐらい」と思って、油断したのではないか?

 

 

外務省が上のデータを発表したとき、韓国では怒る人がけっこういた。

「韓国のイメージを悪くする」
「韓国を危険な国だと印象づける」

こんな意見があったのだけど、現実には、必ずしもそうではない。
「韓国の治安は思ってたより良かった」と思った日本人もいる。

韓国側の気持ちは分かるけど、大事なことは次のどちらか?

「韓国のメンツやプライド」か「韓国旅行をする日本人(とくに女性)の安全」か?

優先すべきは日本人の身の安全だ。
韓国の治安については、「韓国は安全。日本とあんまり変わらない」という声をけっこう聞く。
ボクもそう思っていたのだけど、そういう主観情報は、どうしても正確性や信頼性に欠ける。
だから、「実際にはそうではない」というデータを公表することには意義がある。

 

くり返すけど、結局は自己責任ですよ。
韓国の治安についていろいろなことを言う人がいるけど、その人が自分の言葉に責任をとることはない。
ガイドや旅行会社などのプロは別だけど。

「殺人が日本の約2.5倍、強盗が約1.2倍、強姦が約13倍、強制わいせつが約6.4倍」というデータをもとに、自分の行動を決めよう。

 

 

おまけ

2012年にロンドン・オリンピックが開かれたとき、外務省はこんな注意情報を出していた。

英国は、比較的安全な国だと考えられていますが、犯罪発生件数は日本の3倍以上であり、英国の人口は日本の約半分であることを考慮すると、犯罪発生率はかなり高いものとなっています。

ロンドン・オリンピック・パラリンピック開催に伴う注意喚起

 

それでも世界の中では、韓国とイギリスの治安はいいほう。
日本がミラクルなだけ。

 

2 件のコメント

  • 確か ゆかしき世界様の他のページにソウル日本大使館(=外務省)の「殺人が日本の約2.5倍、強盗が約1.2倍、強姦が約13倍、強制わいせつが約6.4倍」というデータを貼り付けた者です。
    最大のポイントは、「男性か、女性か」でしょうか。特に日本と比べ犯罪数値が高い「強姦が約13倍、強制わいせつが約6.4倍」について、韓国に旅行に行った人が男性なら まず関係のない犯罪でしょうから、「韓国は(他の国々と比べれば)結構安全だった」という印象を受けた人が仮に多いとしても理解できます。

  • このような客観的な数字は必要ですね。
    それを伝えたうえで、あとは自己責任です。
    ボクも前は「韓国の治安は大丈夫!日本と変わらない!」と言ってましたけど、それは経験にもとづく主観的な情報ですから正確性に欠けます。
    ただ、世界的に見れば韓国の治安はいい方です。
    でも油断はダメですね。

    なお、ここにコメントを載せられるように、一部変えさせてもらいました。
    公にする場合には、いろいろな制約がありまして。

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    今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。