新潟知事選①野党の「政権批判ばっか」に、国民うんざり。

 

さ、新潟の知事選が終わったゾ。
与党が勝って野党が負けたゾ。

なんでだ?

モリカケ問題やセクハラ問題なんかで、与党が追及されていて国民からの信頼も低いのに。
それなのに、野党の有名・有力議員が応援した総力戦で、なんで野党が負けたのか。

選挙後の国民によるジャッジでも、野党は完敗。
ヤフーニュースのコメント欄で、「賛成(そう思う)」と「反対(そう思わない)」の差がすさまじい。

ヤフコメだから、マスコミの世論調査より信頼性は低い。
でも、右や左の思想に関係なく、だれでも参加できるという公平性はある。

それを見ると、国民の反応としては、政権批判ばかりのネガティブキャンペーンにうんざりしている人が多い。
全体を通して見れば、野党が国民に支持されなくなったのは、「政権批判ばっか」だからのようだ。

 

「政権批判ばかり」というのは、マスコミ報道でボクも感じていた。
野党の幹部が声を大にして、安倍政権批判をくり返していたのには、ちょっと違和感があった。

これは毎日新聞の社説(2018年6月12日)

立憲民主、国民民主、共産など野党5党は元県議を推薦し、幹部らが続々と新潟入りして安倍政権批判を続けたが、届かなかった。

新潟知事に与党系・花角氏 今後も原発に慎重姿勢を

 

新潟の選挙なのに、野党は「安倍政権に対してイエスかノーか?」の与野党対決に持ちこんだあげく、敗北してしまった。

NHK NEWS WEB(2018年6月11日)から。

今回の新潟県知事選挙は、自民・公明両党が花角氏を、立憲民主党など野党5党が池田氏をそれぞれ支援する、事実上、与野党対決の構図で、花角氏が初めての当選を確実にしました。

新潟県知事選 自民・公明支援の花角氏が初当選

 

しかも、投票率は前回より上がってる。

今回の投票率は、前を5.20ポイント上回る58.25%。

よりたくさんの人が投票した選挙で、与党が選ばれた。
上のNHKニュースを見ても、与党は、無党派層の支持を集めることに成功している。
特定の支持政党を持たない人たちの多くが、今回は与党を選んだ。

当然この結果は、安倍政権にとって追い風となる。

前々から感じていたのだけど、もうパフォーマンスじゃ国民は動かないんじゃないか。

 

 

政策を主張するより、パフォーマンスに訴えるほうが分かりやすい。

それで今でも覚えていることがある。

2000年5月に、当時の森首相が「日本は神の国」と発言したところ、野党はこんなテレビCMを流した。

「日本は天皇を中心とした神の国」と発言し、大きな波紋を呼ぶ。民主党はこれに対し「日本は神の国? いいえ、民の国です」と批判するCMを打った。

神の国発言

 

「神の国発言」と野党の攻撃で大きなダメージを受けた森内閣は、翌月6月に解散へと追い込まれた。

いわゆる「神の国解散」だ。

いわゆる「神の国発言」を行うと、野党(特に日本共産党)をはじめとして「政教分離原則に反する」との批判が高まり、森内閣の内閣支持率が大きく低下した。

神の国解散

 

それから18年後のいまでも、このとき野党が「日本は神の国? いいえ、民の国です」という政権批判のCMで、国民に訴えていたのを覚えている。
このパフォーマンスは与党への国民の怒りを増幅させて、野党に有利に傾かせる効果があったと思う。

 

 

ヤフコメにあった「政権批判ばかり」の「ネガティブキャンペーン」も、野党によるパフォーマンスだ。

 

2000年の「神の国解散」のときなら、これが通じだと思う。
「政権批判ばっか」でも、うんざりすることなく国民に受けていた。
そして与党への支持をなくして、きっと野党の支持率アップに貢献していた。

でも2018年のいまは、そういう時代じゃない。
ネットで情報を入手するようになって、国民の意識が変わってきたから。

次回、そのことについて書いてきます。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。