韓国の旭日旗問題①欧米人にとって、ナチスのかぎ十字とは?

 

さて、今回の記事は韓国の旭日旗問題について。

ちなみに韓国では、日本の旭日旗を「戦犯旗(戦争犯罪国の旗)」と呼んでいる。
その”戦犯旗”をナチスの「かぎ十字(ハーケンクロイツ)」と結びつけて抗議や謝罪を要求するという、いつものやつですよ。

 

つい先日、「日本航空が機内食の容器に、戦犯旗デザインを使っている!」ということが全国紙のトップニュースで報じられた。

「考えるだけでめまいがする」って、こっちのセリフじゃ。

 

日本航空のことは次回書くとして、ここでは、ナチス=ドイツが行ったことと「かぎ十字(ハーケンクロイツ)」の意味について書いていこうと思う。

これが分からないと、韓国側が旭日旗をかぎ十字に結びつける理由が見えてこない。

 

旭日旗

韓国はこれを「戦犯旗」と呼んで非難するのだけど、日本政府の認識ではとくに問題なし。
産経新聞の記事(2017.5.8)から。

旭日旗については、「自衛隊旗や自衛艦旗だけでなく、大漁旗、出産、節句の祝い旗など日本国内で広く使用されている。法令上も使用実態も国旗とは異なる」と指摘し、使用が差別には当たらないとの認識を示した。

サッカーの旭日旗問題 菅義偉官房長官が差別的でないとの認識示す「大会管理者の対応を注視」

 

ナチス=ドイツがシンボルとして使っていたハーケンクロイツ(かぎ十字)
欧米では「人種差別主義の象徴」と見られている。

 

欧米で、ナチスのかぎ十字はどう思われているのか?

つい最近、タイであった出来事を紹介しよう。

あるフランス人観光客がパタヤという街を散歩していた。
でも、あるものを見つけて、その足が止まる。
視線の先には、かぎ十字がデザインされた商品があった。

フランスでは公の場にかぎ十字があることはあり得ない。

彼はそれを写真に撮って警察官に見せ、「これは違法ではないか?」とたずねる。

タイハイパーリンクスの記事(2018年6月11日)にその答えがある。

警察官はフランス人観光客に対して、「合法である」と答えたとのこと。フランスやドイツなどヨーロッパのいくつかの国では公の場でハーケンクロイツを表示することが法律で禁じられているそうです

パタヤでフランス人がナチスの鉤十字を見てビックリ、タイ警察「合法です」-バンコクポスト報道

 

かぎ十字を公の場で見せることは、フランスでは違法行為になる。
違法かどうかは分からないけど、欧米の社会でこの行為は許されない。

というのは、ナチスは人種差別によるユダヤ人大虐殺を行ったから。
「ホロコースト」という言葉を知らない人は、この機会に頭に入れておこう。

 

1933年にナチスの総統ヒトラーが政権をうばう。

するとナチスは人種差別的な政策にもとづく、本格的なユダヤ人迫害をするようになる。

ユダヤ人をドイツ人より”劣等な”二級市民と見なし、ドイツ人と結婚することを禁止した。

そしてユダヤ人という人種を地上から消し去るため、アウシュヴィッツなどの収容所を設置する。
「絶滅の対象」とされたユダヤ人はヨーロッパ各地から集められ、強制収容所へ送られていく。

ホロコーストはそこで行われていた。
高校世界史ではこう習う。

ホロコースト

600万人が殺されたと言われる、ナチス=ドイツによるユダヤ人虐殺のこと。この用語は「旧約聖書」に由来する。ユダヤ人絶滅を目指し、アウシュビッツなど各地の収容所で計画的に虐殺がおこなわれた。

「世界史用語集 (山川出版)」

 

「ホロコースト(Holocaust)」という言葉は旧約聖書の言葉からつくられた造語で、「虐殺(massacre:マスカー)」とは意味が違う。

なんでナチスはこんな残酷なことをしたのか?

ホロコーストの最高責任者の1人である「アイヒマン」はこう言っている。

ユダヤ人は、ドイツ国民の永遠の敵であり、殲滅(せんめつ)し尽くさねばならない。

われわれに手のとどくかぎりのユダヤ人はすべて、現在のこの戦争中に、一人の例外もなしに抹殺されねばならない。

「アウシュヴィッツ収容所 (講談社学術文庫)」

ヒトラーの考えもこれと同じだ。

 

アウシュヴィッツ強制収容所(ウィキペディア)

 

連合軍が到着したとき、死体の山がきずかれていた。

 

毒ガスで殺害されたユダヤ人

 

死体はここで焼却されていた。

上の画像は「NHK 映像の世紀 第5集」から。

こうしたホロコーストは、ハーケンクロイツ(かぎ十字)の旗のもとで行われていた。
だから、かぎ十字はホロコーストと深く結びついている。

 

もうこの時点で、韓国が「旭日旗はナチスのかぎ十字と同じ」と主張することのバカバカしさが分かる。

日本は1940年(昭和15年)に日独伊三国同盟を結んだから、ドイツと同盟関係にはあった。
でも、やっていることが違う。

日本は韓国人を「殲滅(せんめつ)し尽くさねばならない」と考えたことはない。
朝鮮半島を統治していたとき、韓国人を絶滅させるために、日本が強制収容所をつくった例はない。

犯罪者を収容した西大門刑務所は、アウシュヴィッツとはまったく違う。

 

ヨーロッパのどこかの国で行われたイベント
旭日旗もそのデザインも問題視されていない。

 

韓国で旭日旗はとても嫌われている。
それで、世界中から旭日旗を”絶滅”させようと取り組む人も多い。

世界のどこかで旭日旗やそれに似たデザインを見つけたら、すぐに 「全世界戦犯旗退治運動」を進めている徐徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授に知らせることになっている。
こういう運動を大学教授がしていることも、韓国ならでは。

中国人も旭日旗を「日本の軍国主義のシンボル」と見るけど、ここまでの反応はしない。

最近、その徐(ソ)教授に「日本航空が機内食の容器に、戦犯旗デザインを使っている!」という連絡が入った。
次回、その後に教授と日本航空がとった行動を書いていきます。

 

おまけ

これは三沢にある米軍基地の公式フェイスブック・ページ。
豪快に旭日旗を使っている。

Naval Air Facility Misawa

まるで年賀状。
ナチスのかぎ十字と同じなら、アメリカ軍は絶対にこうしない。

 

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