韓国の少女像①日本の修学旅行に最適の場所は?百済との歴史

 

「日本の中学高校の先生!修学旅行は、ぜひ韓国へ来てください!」

と、韓国の忠清南道(チュンチョンナムド)がいま、修学旅行の誘致に力を入れている。

それにしても、なんで忠清南道なのか?
日本の中高生が行く場所として、忠清南道がふさわしい理由ってなんだろう?

これが分かった人は、きっと韓国通。
ちょっと考えてみてください。

 

 

それは清南道(チュンチョンナムド)に、百済(くだら:4世紀前半~663)という国があったから。
百済は日本との関係がとても深い。

例えば、日本に仏教を伝えたのは百済だ(552年)。
古代、百済と日本は友好関係にあった。

 

現在の忠清南道

 

百済

 

7世紀、百済は新羅と争っていた。
でも660年に、唐と新羅の軍隊によって、百済の都が占領されてしまう。

それで生き残った百済人が、友好国の日本に助けを求めてくる。

「にほーん!!!!はやくきてくれーっ!!!!」

日本はこの声に応えて、新羅・唐の連合軍と戦うことを決意した。

そして663年に白村江の戦いが始まる。
でも日本は、新羅・唐の連合軍に完敗。

たしかこのとき、唐軍が三国志の赤壁の戦いで出てきた「連環の計」を使って、日本軍は大ダメージを負った。
でも、いまネットで探したのだけど、それが出てこない。
前に、何かの本で読んだ記憶があるのだけど。

とにかくこの敗戦で、百済は滅亡。
日本はたくさんの亡命百済人を受け入れたのだった。

 

 

忠清南道(チュンチョンナムド)には、公州(コンジュ)や扶余(プヨ)といった百済の古都がある。
百済との歴史や交流は、日本の中学・高校の歴史教科書に書いてある。
だからここは、日本の学校の修学旅行先にとしては最適ではある。

それで忠清南道は、「日本の中高生のみなさん!韓国へぜひ来てください!」と日本に熱い視線を送っている。

韓国側は歴史ツアーの旅行商品を開発して、日本の中高生だけではなく、一般の日本人観光客の誘致にも乗り出している。

中央日報の記事(2017年02月20日)から。

新しく開発する旅行商品は「百済夜!」という名で日本に紹介される。歴史教科書ツアーは中・高校生だけでなく、過去に公州や扶余に修学旅行を来た中高年層の思い出を刺激し、リピーターも期待できるというのが忠清南道の判断だ。

「歴史ツアーで日本の中・高校修学旅行団を誘致」忠清南道で観光商品を開発

 

清南道がターゲットに考えているのは、中高生だけではない。
去年9月には、日本で開かれた「ツーリズムEXPOジャパン2017」で、ハングルを勉強しているおばさま世代に清南道の魅力をアピールする。

また、日本人は「ホームステイ観光」が好きだから、外国人観光客を受け入れる家庭も用意した。

 

 

清南道(チュンチョンナムド)は百済の跡地という「地の利」を活かして、日本の中高生に来てもらおうと熱心に誘致活動に取り組んでいる。
これは韓国の他の地域も同じ。
日本人観光客を呼びこむために、あの手この手を考えている。

それはいいのだけど、そういう動きに反日でブレーキをかけてしまうのが韓国のお約束。
「日本のみなさん!ぜひ韓国へ来てください」と言うのはいいけど、韓国各地にある少女像がそれをジャマしている。

去年1年だけを見ても、少女像のせいで、日韓の交流が中止になった例がいくつか出てきている。
反日と誘致を同時に行なうと、どこかで無理が出てくる。
韓国はアクセルとブレーキを同時に踏むから、なかなか前に進まない。

次回、そのことを書いていきます。

 

6 件のコメント

  • 昔の百済の領土に日本人は関係ないと思います。百済に縁を感じた韓国人が日本に移り住んだ百済人の史跡を訪ねるのならわかりますが。
    任那日本府を否定しているようですし、中高生の修学旅行に適切とは思えません。海外なら太平洋戦争の跡が残る太平洋の国々にしたら良いのに。

  • >昔の百済の領土に日本人は関係ないと思います。
    直接には関係ないでしょうね。でも、ビジネスでねじ込んできますから。あちらさんは、使えるものは何でも使います。笑。
    パラオなんかの太平洋の島もいいんですけど、費用がすさまじいですからむずかしいでしょうね。

  • いつも面白い記事をありがとうございます。

    ブログ主さんはご存知でしょうけど,最近ここに百済文化団地という再現した観光用の建築物群を作ってます。
    ただし現存する建物はおろか,当時の建築様式の資料などが一切ない中で,奈良の建築物あたりをモチーフに想像で作ってるんですよね。
    いや,日本にも三内丸山遺跡とか,登呂遺跡とか,土台跡と出土品をベースに想像で再現したものはありますけど,さすがに五重塔や仏殿みたいなのは,土台だけで再建できません。

    歴史や学問に対する真摯さや謙虚さがないと思うんですよね。
    ちょうど今週話題になった,『日本がコンクリートで覆って台無しにしたものを再建した石塔』あたりが,本当の百済の資料になるんですけど。
    彼らの言う「百済の歴史」は,とても怪しいです。

    こういう国に修学旅行に行くっていうことを,学校や教員の方はよく考えていただきたいんです。
    旅行会社のパッケージでしょうから,何にも考えなくて楽ですよ,でも無責任だと思います。

    政治的な日韓関係のほかにも,やはり韓国への修学旅行は避けるべきかな,と感じます。
    韓国旅行は近くて安いので,しっかり学んで大人になってから,行きたい人が行けばいいんです。

  • いえいえ、こちらこそ、いつもお読みいただきありがとうございます。
    そうなんですよね。
    韓国には、古代史の史料があまり残っていないんですよね。
    だから、そのへんを想像力でカバーする。

    見て食べて学ぶ健全な旅行ならいいですけど、大人の政治的な思惑が入るとアウトです。
    一時期、それが大きな問題になりました。
    いまはどんな韓国旅行をしているのでしょう?

  • ご返答ありがとうございます。

    韓国への修学旅行もだいぶ減って忘れかけていたのですが,北との緊張が薄れてきたので,また増加する可能性も高いです。こうやって喚起していただけると,あらためて考える良い機会になりました。

  • いえいえ、こちらこそコメントありがとう。
    で、そうんです。北朝鮮の脅威が薄れたこともあって、韓国に行く日本人は増えています。
    修学旅行も増えるかもしれません。
    それはいいんですけど、政治抜きでお願いしたいです。

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    今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。