高級店への子供連れ問題③アメリカNYでは「迷惑料」を取る店も。

 

銀座にある洋菓子の名店「銀座ウエスト」が今年4月、公式ツイッターアカウントにこんな投稿をした。

 

大人の雰囲気ただよう高級店で、子供が大声を出したり走り回ったりするのはどうなのか?

日本人の間でもこれには賛否両論、いろいろな意見があった。
でも、「これをマナー違反だから、親が配慮や注意をするべき」という意見が多い。

外国人(タイ人・インド人・中国人)に聞いたら、「それは問題にならない」と言う。
つづいて今回は第3弾。

アメリカ人は「高級店への子供連れ問題」をどう思うか?
ニューヨーク出身のアメリカ人に話を聞いたから、今回はそれを紹介しまっせ。

 

 

そのアメリカ人は日本に住んで10年以上になる。
だから、日本とアメリカの社会の違いもよく知っている。

日本に比べて、アメリカのレストランでは、店が客を選ぶことができる。
例えば、服装が店の雰囲気にふわしくないと思ったら、その客の入店を拒否することができる。
日本でもそういう店はあるけど、アメリカの店のほうがその権限が大きいという。

店に入れたとしても、客の行動に問題があったら、警察を呼んでその客を追い出しもかまわない。

でも、肌の色は別。
人種によって客を拒否した店は、アメリカ社会から拒絶される。

 

ということでアメリカでは、客の条件を店が決めることができて、独自のルールをもうけているところが多い。

話を聞いたアメリカ人が行ったニューヨークのおしゃれレストラン店では、「子供料金」があった。
といっても、料理の値段が安くなるのではない。
逆に、子連れの場合は、料金を多く払わないといけない。

日本と同じように、アメリカにも、大声を出したり走り回ったりする子供はいる。
その店は、他の客が食事を楽しむ権利を尊重して、そういう子供のふるまいを迷惑行為と考えた。
それで言い方は悪いのだけど、子連れの場合、「迷惑料」として余計に払わないといけない。

店側は「それがこの店の考え方だ。それがイヤなら、別の店に行け」という態度。
やっぱりアメリカの店は日本より強そう。

 

 

そのアメリカ人は子供への料金を「キッズ・タックス」と言う。
彼が行った店では子供がいる場合、10ドルのキッズ・タックスを払わないといけなかった。

日本のレストランではたぶんムリ。
「子供連れの場合は、それだけで1000円いただきます」と告知したら、問題になりそう。

ネットで調べてみたら、アメリカのメディア「dailynew」にこんな記事(Jul 14, 2011)がある。

That’s the message one restaurant owner sent out in Monroeville, Pa., when he decided to ban children under the age of 6 from dining at his eatery.

New York restaurants have ‘no kids’ policy; Noise, annoying kids menus drive owners to ban

 

この店は、6歳未満の子どもの入店を禁止した。
annoying(迷惑な・うるさい)子供がいたかららしい。

「children under 6 are often unable to sit still for long periods of time」

6歳未満の子供は長い時間、静かにイスに座っていられないことを店は問題視している。

 

「As a parent, what do you do if your kids are whining at the table or running around the restaurant?」

店の責任者は「自分の子どもがレストランで走り回っていたら、親としてどうすべきか?」と疑問を投げかけている。
結局は、子供より親の態度の問題ということだろう。

記事で、店のオーナーは「うるさい子どもは、この店ではもう歓迎されない」とハッキリと言っている。

「noisy kids would no longer be welcomed in his restaurant」

 

別のイタリア料理店では、14歳未満の子供の入店を断っている。
これは店の客に好評らしい。

“Most people who come in come to enjoy a martini or a bottle of wine after working all day,” said restaurant owner Luigi Quarta. “They are delighted they don’t have to be around all the crying.”

 

一日働いた後は、ゆっくり静かに食事を楽しみたい。
子供の叫び声に悩まされないことを、客はよろこんでいるという。

日本だったら、ここまで明確に店のポリシーを言うのはむずかしい。
「noisy kids would no longer be welcomed」と、「うるさい子供は来ないでほしい」と言えるだろうか?

記事は最後に「So what’s a sitter-less parent to do?」と書いている。
「子供のしつけができていない親はどうするべきか?」ということだろう。

 

 

キッズ・タックスの話をしたアメリカ人とは別のアメリカ人にも話を聞いたところ、こんなメールが来た。

I remember that it was a restaurant in New York City that charged a special “child fee” for children under 12. Something like 15 dollars or so.
But restaurants in New York change all the time so that place might be gone by now.

彼が行ったレストランでは、12歳未満の子供には、「特別料金」として15ドル(約1700円)ぐらいを請求していたという。
でも、ニューヨークは変化が激しい。
だから、この店はもうないかもしれない。

 

それにしても、「高級店への子供連れ問題」は国によって本当にちがう。
日本では、インドやタイのように「問題視しない」ということはない。
かといってアメリカのように、「キッズ・タックス」として1500円を請求するのも無理だろう。

できるとしたら、「~歳未満は入店お断り」ということぐらいか?
そしてそれを「うるさい子供がいないと、客はよろこんでいる」ではなくて、おそろしく遠回しで丁寧に説明する。

*ここで書いたことは、ボクが話を聞いたアメリカ人の個人的な体験や意見。
アメリカを代表するものじゃない。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。