ワールドカップ最大の悲劇「エスコバル事件」を知ってる?

 

やった!
やってくれた!

ワールドカップ・ロシア大会で、FIFAランク61位の日本が16位のコロンビアに勝った!

この結果に日本中が狂喜乱舞。
ネット掲示板は、よろこびの声で埋めつくされた。

・大迫半端ないって!
・祭りだ祭りだ
・あー最高!最高すわ
・素晴らしい、ほんとに勝ちは勝ちだよ
・やったーーーー!
すんごいドキドキした!

 

でもその一方で、とてもとてもとても、かわいそうな人がいる。
それがヤクルトスワローズの山田哲人選手。
ではなくて、コロンビア代表のカルロス・サンチェス選手。

試合開始3分で、香川選手が放ったシュートを手で止めてしまい一発退場。

その後コロンビアは1人少ない状態で日本とたたかって、結局、負けてしまう。
サンチェス選手の退場がなかったら、黯然銷魂していたのはきっと日本だ。

*黯然銷魂(あんぜんしょうこん)・・めちゃくちゃ悲しくて、魂が抜けてしまうような状態。

ちなみに「開始3分で一発退場」というのは、1986年のワールドカップ以来、史上2番目に速い。

 

日本戦での「戦犯」になってしまったサンチェス選手は、いま大変なことになっている。
例えば、サンチェス選手の公式ツイッター・アカウントにはこんな投稿がある。

これじゃ、まるで殺人予告。

でも、コロンビアで恐ろしいのは「これが冗談になっていない」ということ。
というのは、コロンビアでは過去、ワールドカップ最大の悲劇といわれる「エスコバル事件」があったから。

 

 

「エスコバル事件」のまえに、コロンビアという国を確認しておこう。

 

面積:1,139,000平方キロメートル(日本の約3倍)

人口:48.65百万人(2016年)

首都:ボゴタ

民族:混血75%、ヨーロッパ系20%、アフリカ系4%、先住民1%

言語:スペイン語

宗教:カトリック

以上の数字は外務省ホームページの「コロンビア共和国(Republic of Colombia)基礎データ」から。

 

コロンビアは治安がめちゃ悪い。
外務省ホームページには、こんな注意喚起が出されている。

● 今月に入り,ボゴタ市内の飲食店内で邦人が窃盗被害(うち1件は未遂)にあう事件が発生しています。
● 邦人の皆様におかれましては,外出時は必要以上の金品を携行せずに,周囲の警戒を怠らないよう注意し,万が一被害にあった場合は抵抗しないでください。

ボゴタ市内における邦人窃盗被害事件の発生

 

「万が一被害にあった場合は抵抗しないでください」というのは、本当に大切。
南米では、相手が銃を持っている場合が多い。

知り合いの日系ブラジル人はこんなことを言っていた。

「強盗にあったら、すぐ両手を上げる。それで『財布はポケットにある。これはおまえのものだ。持って行け』って言うんだよ。抵抗も交渉もしてはダメ。命が助かることだけを考えて、それ以外はすぐにあきらめる。これが大事」

「コイツ面倒だ」と思ったら、強盗は相手を射殺してから、貴重品を持って行くという。

 

 

ここから「エスコバル事件」について。

エスコバル選手(1967年 – 1994年)はコロンビアのサッカー選手で、コロンビア代表のキャプテンをしていた。

エスコバル選手は27歳の若さで亡くなっている。
「 – 1994年」とあるように、1994年にアメリカで開かれたワールドカップの期間中に、この世を去った。

 

このときのコロンビア代表はとても強く、優勝候補とも見られていた。

でも、1次ラウンドのルーマニア戦でまさかの敗北。
決勝トーナメント進出のためには、続くアメリカとの一戦は、絶対に勝たなくてはいけなくなる。
そんな後のない状況で、エスコバル選手は取り返しのつかないオウンゴールをしてしまう。

試合は、1-2でコロンビアの負け。
決勝トーナメント進出を逃してしまった。

 

コロンビア代表チームはアメリカで解散する。
でも、選手の多くはコロンビアには帰らなかった。

国民の怒りが恐ろしかったから。
具体的な報復があるかもしれない。

命の危険を感じてアメリカにいた選手も多かったのだけど、エスコバル選手は帰国を決意する。
その理由をこう話していた。

「自分はあのオウンゴールについてファンやマスコミに説明する義務がある」

この言葉は死亡フラグになる。

コロンビアに帰国後、7月2日の深夜に、エスコバル選手は友人とバーで酒を飲んでいた。
そのバーを出たところ、銃撃を受けて死亡してしまう。

そのときの様子は、およそこんな感じ。

エスコバルと一緒にいた友人によると、犯人のウンベルト・ムニョス・カストロは銃撃の際に「Gracias por el auto gol(オウンゴールをありがとう)」という言葉を口にしながら、12発の弾丸を一気に発射したという。

アンドレス・エスコバル

 

1994年にこんな事件があってのこの投稿だ。

 

日本のネット上では、サンチェス選手を心配する声がけっこうあがっている。

・コロンビアに帰れなくなったな
気の毒すぎる
・第2のエスコバルにならないことを祈ります
・ハンドで一発レッド食らって選手が射殺されないことを祈る
・コロンビアの方々、サンチェスの命だけは狙わないでやってくれ
・コロンビアとか帰国したらヤバいことになりそう
・エスコバルされなきゃいいな
・香川と大迫とサンチェスに国民栄養賞を
コロンビアイレブンに重要警護を!!

 

でも、まだ初戦だから。
コロンビア代表の力なら、決勝トーナメントに進めるはず。
そうなることを祈ってる。
これはわりとマジで。

 

 

おまけ

サンチェス選手の一発退場について、野党議員がこんなツイートをしている。

 

まったく関係ないことでも、政権批判に結びつけるきゅう覚は「さすが」の一言。

でも、野党がそんなことをしてるから、安倍政権はこうなった。

読売新聞の記事(2018年06月17日)

支持率の上昇は2か月連続で、支持が不支持を上回ったのは、3月9~11日調査以来、約3か月ぶり。

内閣支持率45%、3か月ぶり「不支持」上回る

こんなツイートをしてたら、いつまでたっても、決勝トーナメントには進めませんよ。

 

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2 件のコメント

  • 小西ひどいなw
    あ、うちの選挙区だ。皆さんごめんなさい。
    小選挙区じゃないから,民主で最低ひと枠は生き残っちゃうんですよね。

  • 正直、この議員が何を言っているのか、よくわかりません。
    でも、こういう言葉が受ける層がいるんでしょうね。
    「安倍一強」を支えているのは、こういう野党議員ですよ。
    国民の選択肢をなくしている。

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    今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。