W杯に在日外国人(中国・インド・タイ)の反応は?②

 

「あなたは、ワールドカップや日本代表をどう思いますか?」

日本に住んでいるカナダ人・イギリス人・アメリカ人に、そんな質問をしてみた。
すると、答えはみんな同じ。

「もちろんW杯は見てるよ!ただ、試合が深夜だから、寝不足になるのがツラい。日本がどこまで勝ち進むか興味があるね」

と言う人は1人もなく、実際の反応はこんな感じ。

「ワールドカップ?観てない。サッカーに興味ないから」

で、会話は終了。
「サッカーは世界共通の話題だ!」なんて思っていた自分がバカバカしくなる。

前回、そこまで書いた。
今回は、インド人・中国人・タイ人から聞いたことを書いていこうと思う。

 

 

20代のインド人男性はW杯をどう思っているか?

「見てないよ。日本とポーランドが試合をしたの?へえ。で、どっちが勝った?」

サッカーも日本代表もまるで眼中にない。
インドで人気のスポーツは、サッカーではなくてクリケット。

クリケットは野球のようなスポーツで、インドやオーストラリアなど、イギリスの植民地だったところでよく行われている。

クリケット
cricket

11名ずつの2チームが交互に攻守交代して,ボールをバットで打合い得点を競う競技。イギリスの国技。

「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説」

インドではサッカーよりもクリケット。
W杯は一部のサッカー・ファンが見るだけで、普通のインド国民には関係ないらしい。

 

クリケットのバット

 

30代の中国人男性はどうか?

「私はW杯を見てません。日本が出ていることは、最近知りました」と超絶無関心。
彼が関心を持っていたのは、サッカーではなくて卓球。

インドでクリケットが人気No.1のスポーツなら、中国ではそれが卓球になるらしい。
少し前、日本の張本選手や平野選手が中国人選手を撃破した。
彼はそのことに衝撃を受けていた。

「日本人に卓球で負けたことは、中国人にとってはショックが大きいですよ。卓球は人気がありますし、中国人は誇りを持っていますから」

ワールドカップなんて、彼にはどうでもいいことらしい。

 

ということで、話を聞いたカナダ人・イギリス人・アメリカ人・インド人・中国人は、サッカーに関心がない。
ワールドカップを観ていないから、何の反応も返ってこない。

なかでも日本で英会話教える外国人は、「小学生から大人までいろいろな年齢の日本人が、なんで同じことを聞くのかが分からない。その質問はちょっとウザイ」という反応をしめしていた。
こういう外国人は今の日本に多いかもしれない。

 

「スイカ割りは面白い!」ということでは、全外国人が一致。

 

でも、タイ人はちがった。
20代の彼はワールドカップを観ていて、日本代表もチェックしていた。

「決勝トーナメントに進んだアジアのチームは日本だけだから。日本はアジアのためにもがんばってほしい」

と笑顔で言う。
自然と手が伸びて、彼と固く握手をしていた。

 

「ワールドカップはオリンピックを超える世界最大のスポーツイベント!日本でも海外でも、盛り上がっている!」

という報道をテレビや雑誌で見たのだけど、W杯の盛り上がりは、思っていたより大したことがなかった。
世界で一番多いのは、ワールドカップに関心がなくて試合を観ていない人たちだ。

ボクが話を聞いた6か国の在日外国人のうち、ワールドカップを観ているのはタイ人だけ。
しかもそのタイ人をふくめて全員が、W杯よりスイカ割りのほうが見ていて楽しいと言う。

「いまの時期、きっと外国人もW杯に興味がある」なんて、先入観を持って話しかけて失敗した。

 

 

今回、いろいろな外国人にワールドカップの話を聞いたことには、実はこんな理由もあった。

「日本 vs ポーランド戦」で日本代表がラスト10分間、パスを回すだけでポーランドに攻めこなかった。
この時間稼ぎについて、韓国紙・中央日報はこんな記事(2018年06月29日)を書く。

<W杯>英BBC、日本のレベル低い競技を指摘…「世界的な笑い者」

また朝日新聞の記事(2018年6月30日)はこうだ。

「規範」守らぬ西野監督 世界のサッカーを敵に回した

こういう報道を見ると、「日本は世界を怒らせて、敵にしてしまったのか!」と思ってしまう。
それで「日本にいる外国人は、日本の時間稼ぎをどう思ったか?」を知りたくなった。

でも、実際に聞いてみたら、タイ人以外はだれも試合を観ていない。
当然、日本のパス回しも知らなかった。
まったくの拍子抜け。

ちなみに、タイ人は「あれはルールの範囲内のこと。戦術だから問題ない」と言う。
これを聞いて、彼との握手に力がこもった。

 

「日本は世界中から批判をあびている!」と、日本では大きな関心を集めたけれど、世界全体にとっては、そんな小さいことはどうでもいい。
ほとんどの人はそんなことを知らない。

世界のサッカー関係者のなかには、日本を非難する人もいたけれど、それが全てではない。

イギリスのインディペンデンス紙は「日本代表は知性と勇気を見せた」と書いているし、FIFAの副事務局長は日本のフェアプレーを評価していた。

毎日新聞の記事(2018年6月30日)を見ても、日本がしたことには賛成・反対両方の意見がある。

サッカー 日本代表、時間稼ぎに賛否

 

海外の反応に、あまり一喜一憂しないほうがいい。
「世界は日本の反感を買っている!」という報道も、外国人に話を聞いてみると、実際には大したことでもない。
今回、国際交流バーベキューに来て、そのことがよく分かった。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。