【W杯日本代表】「マナーと感謝の心」に世界の反応は?

 

日本人はむかしから、「礼儀正しい」「マナーがいい」と世界の人たちに言われている。

例えば、明治時代の日本を見たアメリカ人のベルツは、花見の様子を見てこう言う。

「入り乱れて行きかうすべてが、何という静粛で整然としていることだろう。乱暴な行為もなければ、酔漢の怒鳴り声もしないー行儀の良さが骨の髄までしみこんでいる国民だ」

「逝きし世の面影 (平凡社)」

 

大正時代の日本を訪れたインドの詩人タゴールはこんな感想を持った。

「一つのことが、この国の巷で目につく。街には人はあふれているが、いっこうに騒々しくはない。人びとは大声で話すことを知らないかのようである」

「日本賛辞の33撰 (ごま書房)」

タゴールはアジア人初のノーベル賞(文学賞)受賞者でもある。

また、アメリカ人女性のシドモアは明治の日本人についてこう書いている。

「日本人は世界でも際立つ興味深い民族で、しかも感謝の念は特定の個人にだけなく日本全体に強く感じます」

「逝きし世の面影 (平凡社)」

 

こうした日本人の”らしさ”は変わらない。
平成の今でも、日本人のマナー・礼儀正しさ・感謝の心が世界の人たちを動かすことがある。

 

日本滞在中のタゴール
一番右にいるのが横山大観

ついでに、日本史に興味がある人はベルツ(1849~1913)も覚えておこう。
高校日本史で習う重要人物だ。

ドイツ人内科医。1876年、政府に招かれ東京医学校・東大で内科・産科を講義。1905年に帰国。在日中の1876~1905年の日記を長男トクは編集した「ベルツの日記」は、明治時代を知る好資料。

「日本史用語集 (山川出版)」

ベルツ
着物がお似合いで。

 

ここからはワールドカップ・ロシア大会のはなし。

この大会で、日本は決勝トーナメントに進んだものの、一回戦でベルギーに敗れてしまった。

でも、そんな日本を「真の勝者」と外国人がたたえている。
日本代表の去り方が「見事」の一言だったから。

 

日本代表が使っていたロッカールームを見て、現地のスタッフが驚く。
そこは完璧に掃除されていたから。
さらに、ロシア語で「スパシーバ(ありがとう)」というメッセージまで残されていた。

この現地スタッフが「サポーターもスタジアムでゴミ拾いをした。すべてのチームの手本となります」というコメントと画像をツイッターに投稿する。

すると、世界がすぐに反応した。

例えば、「Mothership」という海外メディアはこんな記事を報じている。

「The cleanest football team in the world(世界でもっともクリーンなサッカーチーム)」と書いてある。

Japan team cleans locker room after World Cup heartbreak, leaves thank you note

 

手前の「スパシーバ(ありがとう)」というメッセージの前に青い物がある。
実はこれは折り鶴だ。

And if you look real carefully, they even folded little origami swans.
「よく見ると、彼らは折り鶴まで作っていた」

日本代表はこうした形で、感謝の心を表していた。

 

海外メディアだけではなく、サッカーチームも日本代表に称賛の声を送っている。
これはウェールズ代表のツイート。

「礼儀正しさの良い例をしめしてくれてありがとう」と書いてある。

 

サッカー日本代表の広報担当者は「これが日本流。毎回これぐらいキレイにしています」と話している。
そう。これが日本流。
日本人の”らしさ”だ。

W杯ロシア大会で素晴らしかったのは、これが選手とスタッフの協力作業だったということ。

基本的に日本の選手は、ロッカールームでゴミを捨てない。
だから、代表スタッフの掃除がとても楽になる。
日本代表の選手とスタッフが協力して取り組むことで、世界から「真の勝者」とたたえられた。

 

 

これに日本のネットの反応は?

・自分ホルっていいっすか?
・来た時よりも美しくを小学生時分から叩き込まれる日本
日本では当たり前のことをやるだけ
・家の中も靴で生活してると床にポイするのは抵抗無くなるのかね
・これはセンスいい行動やん
・ありがとうの書き置きもクールだと思うよ
・本田が書いたのかな
ロシア語書けそうなのは本田くらいだし
・や、すごいな。単純に感心するわ
サービスの良かったホテルに泊まった時は枕賎と一緒にメッセージ残すんだけどやっぱり自分は日本人なんだなw
・こういうのが本当のサムライ精神

もちろん批判もある。

・勝たなきゃ意味がないよ
・こんなことでしか良さをアピールできないってさ…
・こんな事どうでもイイんだよ。
・汚くしても誰も文句言えないくらい強くなれよ。
・まーた美談にする
・渋谷も掃除して帰れっての

 

 

世界的な科学者アインシュタインが、タゴールと同じ大正時代に日本を訪れている。
彼は日本人のしつけの良さに注目した。

「日本人のすばらしさは、きちんとした躾(しつけ)の心のやさしさにある。」

「日本絶賛語録 (小学館)」

 

生まれながらにして、マナーが良かったり感謝の心を持っていたりする民族はいない。
すべては、しつけや教育のおかげ。
日本人の良いところは、これからの子供たちにも引き継いでいきたいですね。

 

日本代表は10代のころから、こういう教育を受けている。

 

サポーターも負けてはいない。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。