今の韓国人に慰安婦映画はヒットしない!?その理由は…。

 

今月7月、韓国で慰安婦問題をテーマにした映画「Her story」が公開された。

たくさんの客が来るように、監督や女優による映画の宣伝もバッチリ。
これは日本でもよくやる。
日本とちがうのは、韓国で慰安婦映画となると、政治家が関わってくるという点だ。

この映画はソウルと特に関係あるとは思えないのだけど、朴(パク)ソウル市長が観客との対談会に参加している。
その場で市長はこう話していた。

レコードチャイナの記事(2018年7月5日)から。

“慰安婦映画”を観たソウル市長が日本に謝罪を要求「まずは加害者が」

 

「まだ謝罪していないにもかかわらず、 日本は慰安婦問題を終わらせようとしている。 映画は慰安婦被害者たちの目標がお金ではなく名誉、プライドであることを教えてくれた」

「国と国の関係は多面的で複雑であるため、 慰安婦被害者に対する謝罪が受けられなくても関係は続いていく。 永遠に敵対し、憎み合わないために不幸な歴史を乗り越えるべきだ」

「過去をきれいに清算しなければ平和の共同体を築いていくことができない。 まずは加害者が謝罪をするべきだ」

 

要するに「加害者である日本は早く謝罪しろ」ということ。
この言葉を聞いたある韓国人は「人気のある政治家が慰安婦問題に関心を寄せる姿は、見ていて気持ちがいい」 と言っている。

こういう言葉は韓国人に受ける。

「加害者が謝罪をするべきだ」と言うのも、次のソウル市長選への㏚になっている。
国と国の関係は国会議員にまかせて、ソウル市長はソウルの行政をしっかりやりたまえ。

 

真ん中の像はだれだ?

 

「過去をきれいに清算しなければ」と言う市長の頭の中には、2015年の日韓合意がすっかり消えている。
慰安婦問題について話しあいを重ね、日韓両政府は最終的な解決で合意したか。

韓国政府が解決を確認したのに、「日本は慰安婦問題を終わらせようとしている」は筋が通らない。

この合意にもとづいて安倍首相は心からのお詫びをして、日本は韓国に10億円をわたしている。
お詫びとお金を受け取っておいて、「まずは加害者が謝罪をするべきだ」と言うのがコリアン・スタイルか?

80年以上前のことは必要以上に覚えているけれど、3年前のことは忘れてしまう。
そしてそれを指摘されると怒り出す。
韓国の政治家の悪いクセだ。

 

 

で、慰安婦問題をテーマにした映画「Her story」はどうだったのか?

韓国で慰安婦を取り上げた映画なのだから、観客が入ることは決まっている。
成功は予約済み。

と思ったのだけど、実際には、期待していたほど観客が入らない。
興行成績で苦戦しているという。

この結果に、映画のヒットを予想していた韓国メディアもとまどっているらしい。
ソウル市長や大臣がこの映画を見て、韓国の各メディアも宣伝していたのだけど、一般の韓国人の受けが悪い。

この原因はなにか?

レコードチャイナの記事(2018年7月13日)によると、この映画を公開する映画館が少なかったことに加え、こんな理由があった。

韓国期待の“慰安婦映画”、興行成績で大苦戦=韓国ネット「見たくても見られない」「慰安婦テーマの映画は飽きた」

「面白くなさそうだから」
「女優の演技がしらじらしい」
「慰安婦テーマの映画が多過ぎて飽きた。どれも似たり寄ったり」
「時期が悪かった。夏の暑い時に見るにはテーマが重過ぎる」

 

慰安婦映画に「時期」があったというのは初耳。
これは冬の映画か。

この中の「面白くなさそう」とか「どれも似たり寄ったり」という気持ちは分かる。
韓国は慰安婦問題をやりすぎた。
市民が「もう飽きた」と、あくびをするのも当然。

日本のネットでも賛同する人が多い。

・最初からオチが分かっている映画など韓国人でも見ないやろ
・流石にお腹いっぱいになったのかw
・学校行事で学生を動員するしかないね
・韓国人ももういい加減飽きてんじゃねーの?
でも今さら後には引けんしな
・どうでもいいが、日本のせいにするなよ
・見てない奴は親日罪で捕まえたら?
・娘や恋人が性奴隷として連行されてるのに
韓国男子は何してた?
・若者は冷めた目で見てるな

韓国メディアは慰安婦映画の苦戦が意外だったらしいけど、ボクは何となく予想できていた。

 

 

2016年に韓国で「鬼郷」という慰安婦映画が上映された。

これは大ヒット。
「42万人の観客を動員して公開以来一日の最多観客記録を打ち立てた(中央日報)」という。

今回の映画「Her story」を制作した側も、この成功が頭にあっただろう。
でも、結果は惨敗。
ボクも「この映画の成功はむずかしいんじゃないか?」とは思っていた。

というのは、「鬼郷」の内容がひどすぎたから。
この映画は観客受けをねらって、話をつくり過ぎた。

日本兵が慰安婦の少女たちを銃殺して、死体に石油をまいて焼くというとんでもない場面もあった。
こういう創作を、歴史の真実であるかのように描いている。

韓国をよく知るジャーナリストの黒田勝弘氏は「この映画はひどい。1970年代から韓国の映画やテレビ、舞台で数多くの反日ドラマを見てきたが、これは最悪である」と言う。

「鬼郷」を見た人の中には、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)と同一視する人もいた。

慰安婦問題とホロコーストはまったく関係ない。
慰安婦の存在は戦争犯罪でもない。
でも「鬼郷」を見ると、そう思ってしまう。

このときは「いくら商売のためでも、ここまでの歴史わい曲はヒドイな」と思ったのだけど、同時にこうも思った。

「ここまで過激な演出や物語をつくったら、次の慰安婦映画は大変だろうな」

 

いまの韓国人にとって、慰安婦映画は「どれも似たり寄ったり」だから飽きがくる。
でも、「鬼郷」を超える物語をつくり出すのは、いくら韓国人の想像力でもむずかしい。
史実から離れすぎると、それはそれで批判されてしまう。

つまりいまの韓国では、慰安婦映画が大ヒットする要素がかなり少なくなっている。
韓国の映画界はやりすぎたのだ。
一般の韓国人は「まずは加害者が謝罪をするべきだ」という言葉には拍手を送るけど、ワンパターンの反日愛国には飽きている。

映画「Her story」が思っていたほどヒットしなかったことについて、韓国メディアは「多大な時間と労力をかけて制作された映画であるため残念だ」と伝えていた。
「どれも似たり寄ったり」と思われないように、これからの反日映画はもう一ひねり必要らしい。

中国の「抗日神ドラマ」のように、登場人物が空を飛ぶようになるのだろうか?

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。