反日を認める韓国社会②差別やヘイト(憎悪)が表面化する理由

 

2018年7月、西日本で起きた集中豪雨によって200人以上の犠牲者が出た。

そのとき韓国のネット上では、こんな書き込みがされる。

「多くの犯罪を重ねてきた結果だ。罪滅ぼしにはほど遠い」
「来週には3000ミリの雨を」
「日本列島は沈没すればいい」

 

これに対して韓国メディア・ノーカットニュースは、「日本が韓国の善意に何の報いもなかった」ことがこうした書き込みの背景にあると報道する。

2011年に東日本大震災が起きたとき、韓国は日本を支援したのだけど、日本は竹島の領有権主張を止めないし歴史認識も変えなかった。

こういう日本の態度が「韓国人を落胆させ、反感を買うこととなった」という。
そしてそれが今回の心ないコメントにつながったと韓国メディアは報道する。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

反日を認める韓国社会①日本は韓国の善意に応えなかった?

「いやいやいや、それはおかしいでしょ」というのが今回の話。
マスコミが国民の反日感情に迎合するから、韓国から反日はなくならない。

 

 

「他人の不幸は蜜の味」はどこの国にも通じる。

他人や特に自分の嫌いな人間が苦しんでいるのを見ると、よろこびを感じてしまう。
まー、そんな人はどこの社会もいる。

だから日本で200人以上の死者を出した自然災害に対して、「多くの犯罪を重ねてきた結果だ」「日本列島は沈没すればいい」という書き込みがあることには驚かない。
韓国で不幸なことが起きたら、それを笑う日本人もきっといる。

ヘイト(憎悪)や差別につながるような悪質なコメントが、ネットに書き込まれるのは防ぎようがない。
でも社会がそれを、部分的にでも認めてはいけない。

 

この点では、社会に大きな影響力を持つマスコミの責任は重い。
韓国のマスコミはどうだろう?

「東日本大震災のとき、日本からは韓国の善意に何の報いもなかったことが背景にある」と言ったけれど、これでは心ない書き込みに理解を示すようなものだ。

でもそれはおかしい。
そんなヘイトコメントに日本は何の責任もない。

 

マスコミの役割は逆だろう。
他国の不幸に拍手するような書き込みには、怒りを見せるべきだ。
韓国では、国民の反日感情に反することを言うとたたかれてしまう。
それは分かるけれど、マスコミがここまで迎合してはいけない。

・・・という考え方は、韓国では通じないのかな?

 

 

友人にトランプ大統領が大大大嫌いなアメリカ人がいる。

トランプ大統領が嫌いな理由を聞くと、「トランプが大統領になってから、アメリカで人種差別行為が本当に増えたんだ」と言う。

「前からアメリカ人の心の中に、人種差別の意識はあった。でもそれを行為に表すことは、社会が許さなかった。でも今はちがう。トランプは黒人やヒスパニックを差別するような言動を平気でする。それを見て、他の人間もマネするようになったんだよ」

アメリカ社会には違う人種への差別や憎悪は前からあったけど、あまり表面化してはいなかった。
でもトランプ大統領の行動から、それを表に出していいような雰囲気になってしまったという。

これは日本や韓国をはじめ、どこの国でも当てはまる。
どの社会にも差別や憎悪の意識はある。
でも、国のトップにいる人がそれを認めるような言動をすると、それが国民に広がってしまう。

 

そういう動きにはマスコミがストップをかけるべきなんだけど、韓国の場合、どうもそれがユルイ。
そもそも文大統領は「日本との慰安婦合意を破ってもかまわない」ということを平気で言っていた。

そういう「反日愛国なら許される」という態度は国民にも広がる。
「いやいや、それはいけない」とマスコミに言ってほしいのだけど、韓国はどうも違う。

「多くの犯罪を重ねてきた結果だ」「日本列島は沈没すればいい」という書き込みに、「日本は韓国の善意に何の報いもなかった」とそれを認めるようなことを言う。
大統領もマスコミも反日無罪を”許容”するから、韓国社会では反日的な言動が出やすくなる。

 

 

日本人の考え方からすると、義援金に見返りを求めてはいけない。
「日本が韓国に義援金を送ったら、韓国は独島の領有権主張をしなくなる」なんて期待する日本人はいないだろう。

このへんが日韓ではちがう。

韓国から義援金が送られてきても、日本は立場を変えない。
「竹島は日本固有の領土である」と教科書に書く。
でもそれを、韓国メディアは「韓国を落胆させ、反感を買うこととなった」と報道する。

反感を買ったからといって、「日本列島は沈没すればいい」と書き込んでいいはずがない。

くり返しになるけど、隣国の不幸をあざ笑う行為は、たとえ一部でもあっても社会が許してはいけない。
差別やヘイト(憎悪)の意識はなくならないとしても、「それは絶対にいけない」という雰囲気を政治家やマスコミがつくっていれば、それが行為となって表面化することをある程度は防ぐことができる。

「反日愛国なら何を言っても許される」といういまの韓国社会を見ると、本当にそう思う。

 

 

とはいえ、もちろん物事には限度があるし、韓国にもいろいろな意見がある。
行きすぎた文大統領の反日的な言動に、ストップをかける韓国のマスコミもある。

例えば、朝鮮日報はこんなコラム(2018/05/20)を載せていた。

北東アジアで北が非核化の約束を守るとしても、日本を無視したままで平和を構築することは不可能だ。あえて説明しなくてもよい常識だ。(中略)その言葉を現実にするためには、大統領選の候補だった時期と過去1年間に活用した「反日のフレーム」から脱する必要がある。

文大統領の「夢」、実現には反日から脱却必要

でもいまのところ、文大統領が「反日のフレーム」から脱却したという様子はない。

それは仕方ないとしても、韓国ネットの反日的コメントを「日本が韓国の善意に報いなかったことが背景にある」と、マスコミが正当化するのはやめてほしい。
マスコミがそんな態度だと、日本への差別や憎悪の表面化に、歯止めがかからなくなる。

 

2 件のコメント

  • 被害者である韓国は加害者である日本や日本人を中傷する権利があると思っているのでは。私はもう韓国や韓国人を同じ価値観を有する方々とは思っていません。
    また歴史でも日本の歴史への敬意を持つ事なく、半島の影響を過大に評価しているようですから。良くない事ですが、李舜臣への歴史評価の段階で韓国の歴史認識の出鱈目さがわかります。

  • 日本を加害国、韓国を被害国と規定することで、「日本には何を言ってもいい」という雰囲気はあるでしょうね。
    歴史と政治を離れると、韓国人とも話が通じると思います。
    敬語を使うとか、年上を尊重する文化は同じですし。
    歴史については、話せば違いが分かるという状態ですけど。

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    今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。