韓国人とマレーシア人の争い①まさかの敗戦からののしり合いへ

 

いまインドネシアで、アジア大会が開かれている。
これは「アジア版オリンピック」とも言われるアジア最大のスポーツの祭典だ。

このアジア大会で”事件”が起きた。

サッカーで優勝候補の筆頭だった韓国代表(23歳以下)が、1-2でマレーシアに負けてしまう。
FIFAランキングでは韓国は57位で、マレーシアは171位。
しかも韓国には絶対的エースのソン・フンミン選手がオーバーエイジ枠で参加していて、「過去最強メンバー」と言われていた。

それがマレーシアに敗北とは。
「バンドンの悲劇」に韓国はショックを受けている。

朝鮮日報の記事(2018/08/18)から。

韓国がアジア大会でマレーシアに敗れたのは、1974年のテヘラン大会以来44年ぶりだ。

サッカー:韓国、マレーシア相手にまさかの敗戦=アジア大会

 

「まさかの敗戦」に衝撃を受けたのは分かるけど、相手選手に失礼な態度をとるんじゃない。

フットボール・ゾーンの記事(2018.08.19)から。

先発出場したFWファン・ヒチャン(レッドブル・ザルツブルク)は決定機逸と試合後に相手との握手を拒否したマナーの悪さによりサポーターから批判を受け、自身のSNSが炎上。非公開に切り替える事態に発展したという。

韓国代表FW、アジア大会敗戦の握手拒否で炎上 SNS非公開に母国紙「後悔を残した」

 

中央日報の記事(2018年08月18日)では、「韓国代表が格下のマレーシアに敗れた」と報じたあと、キャプテンのソン・フンミン選手のこんな言葉を紹介している。

「正直、恥ずかしい。選手たちに『油断すれば大変なことになる』と話したが、そのようなことが起きた」と話した。

<アジア大会>サッカー韓国代表、マレーシアに敗れる…孫興民「恥ずかしい、責任感じる」

「責任を感じる」はいいとして、「恥ずかしい」はマレーシアに失礼じゃないか?

とにかく韓国はこの敗戦にショックを受けたものの、次の試合に向けて気を引きしめたという。

・・・では終わらない。
韓国 vs マレーシアのラウンド2(2回戦)が始まってしまった。

 

 

試合が終わってから、ソン・フンミン選手のインスタグラムで、韓国とマレーシアのサッカーファンがののしり合いのバトルを始めた。

そのことがサッカー・メディア「GOAL」の記事(2018/0819)に書いてある。

アジア大会で場外戦?韓国とマレーシアのファンがソン・フンミンのSNS罵倒合戦に

 

韓国人選手が握手を拒否したせいか、ソン・フンミン選手が「恥ずかしい」と言ったせいかは分からないけど、マレーシアのサッカーファンがソン選手のインスタグラムに挑発的な書き込みをおこなった。

上の記事から、マレーシア人の言葉を抜き出てみる。

「敗北者のSNSはここですか?」
「何しに(インドネシアまで)来たの?」
「FIFAランク57位が171位に負けたらしいね」
「マレーシアリーグでプレーしなよ」
「KIMCHI」

 

これに韓国のサッカーファンが黙っているわけがない。
こう言い返す。

「マレーシアは汚いサッカーをした」
「ベッドサッカー(※試合終盤の時間稼ぎ)をやりやがって」
「W杯に出たことがないくせに」

 

でも、ソン選手のインスタグラムを見てみたら、ここに書いてあるコメントはかなりヌルイ。
実際はもっとひどい言葉が飛び交っている。
憎悪と差別のワンダーランドだ。

次回、それを紹介しようと思う。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。