東南アジアの留学生、日本で驚き不安なことは「時間厳守!」

 

少し前に、インドネシア人・ベトナム人・タイ人と飯を食った。
彼らは日本の大学や専門学校に通う留学生で、みんな1年以上、日本に住んでいる。

インドネシア人はイスラーム教徒で「アルコールと豚肉は絶対にダメなんです」ということで、この日はバイキング形式のレストランをチョイス。
あとは自己責任で好きな物を食ってくれ。

東南アジアから来た留学生は日本に何を思うのか?
日本人のどんなところが印象的なのか?

この3人に日本の社会や人について聞くと、「礼儀正しい」とか「細かい」とかいろいろな意見が出てくる。
そして、全員の意見が一致することがあった。

「日本の社会は時間厳守です!」

東南アジアの人間と比べると、日本人の時間感覚はもはや異次元。
日本人の「絶対に時間を守る」という意識は、東南アジアの理解を超えている。

 

その具体例として彼らが指摘したのが、1分単位で正確な電車の運行だ。
初めて日本に来たときの印象を、ベトナム人はこう言う。

「成田空港に着いてから、浜松市まで電車で来ました。その間、すべての区間で1分の遅れもありませんでした。魔法みたいだと思いました」

他の2人もこの感想に納得。
日本の時間厳守は、東南アジアの人間から見ると、魔法のようらしい。

 

でも、それが嫌いになることもある。
日本では、電車が3分遅れただけで「ご迷惑をおかけしまして、大変申し訳ございません」とアナウンスが流れる。
彼らはこれにも驚いたけど、「あれはやり過ぎと思います」と言う。
そんなことで謝るなんて、駅員が気の毒になるらしい。

日本人の「まわりに迷惑をかける」という意識も、インドネシア人・ベトナム人・タイ人には理解がむずかしい。
「細かいことは気にしない」というのが東南アジアの考え方だから。

中国人の友人は、中国では日本と逆で「まわりの人が自分に迷惑をかける」という意識が強いという。

 

 

「日本人は超時間厳守!」ということは、東南アジアの人たちだけではなくて、欧米人もよく指摘する。
例えば、今年の5月にこんなことがあった。

JR西日本で、新快速列車が定刻より25秒早く発車してしまう。
するとJRはすぐに、「お客様には大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」と公式ホームページで謝罪した。

これを知ったイギリス人は「こんなことが起こるのは日本だけだ」と驚く。

アメリカ人・インド人・インドネシア人など他の外国人の反応については、この記事をご覧ください。

JR、25秒早い出発を謝罪←日本人と外国人の反応の違い。

 

 

電車が25秒早く出発したら、会社はホームページで謝罪した。

この話をすると、東南アジア人の彼らは「ええっ!」と驚いて、「日本は絶対おかしいですよー」と笑う。
・・・と思ったら、まったく違う展開になってしまった。

話好きの彼らが一瞬、黙ってしまう。
空気が重くなったあと、インドネシア人が口を開く。

「3分遅れただけでアナウンスをするというのは、私には考えられません。それなのに、25秒早く出ただけで、ホームページで公式に謝罪するなんて変ですよ。日本人がまじめに仕事をするのは分かりますけど、本当にそこまでする必要があるのですか?」

タイ人の感想はこうだ。

「私は日本の会社に就職することを考えています。でも、いますごく迷っているんです。日本人の働き方は厳しすぎるから。いまの話を聞いて、日本で働くことが不安になりました」

そしてベトナム人はこうだ。

「日本人は働き過ぎです。ベトナム人の考え方は違います。ベトナムでは家族や友だちと過ごすことを大事にしますし、会社もその考え方を尊重してくれます。ほとんどの人は6時に帰って、プライベートを楽しみます。でも、日本でそういう生活ができるとは思えません」

インドネシア人が「私は日本が好きですけど、日本の会社で働いて、本当に幸せになれるか分かりません」と言う。
これを聞いて、他の2人もうなづく。

 

あれ?なにこの展開。
日本人の時間厳守をネタにして話したつもりだったのに、彼らに不安をあたえてしまったらしい。
余計なことを言わなきゃよかった。
この東南アジア人の感覚は分かりませんでした。

 

 

ちなみに日本の鉄道会社にとって、定刻より遅れることと、早く出てしまうことには大きなちがいがある。
早く出発することは、法律で禁止されているのだ。
だから、遅れた場合は構内放送だけですむけど、早かった場合はしっかり謝罪をしないといけないらしい。
これを聞いたら、彼らはまた不安になるにちがいない。

 

おまけ

インドの鉄道駅っす。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。