初めて迎えた”慰安婦の日”。韓国と日本の政府や国民の反応は?

 

余計なことをさせたら、この国の右に出る国はない。
それがお隣さんの韓国さん。

韓国の国会は去年、8月14日を「慰安婦の日」に制定した。
だから毎年8月14日になるたびに、韓国では慰安婦問題が注目され、国民の間で反日感情が高まることになる。

ちなみに正式名称は「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」という。
「慰安婦の日」でいいし、何なら「反日の日」でも間違いじゃない。

読売新聞は「反日デー」をつくった韓国を、社説(2017年11月29日)で「独善的」と批判した。

韓国の独善的な動きによって、歴史問題を巡る日本との溝が一段と深まった。これでは、「未来志向」の日韓関係の構築は遠のくばかりだ。(中略)韓国人の反日感情が引き継がれていくのではないか。日本人の韓国観が厳しさを増すのは避けられまい。(中略)政府・国会・司法が揃(そろ)って、韓国の市民団体が煽(あお)る反日運動に迎合する。極めて深刻な事態だ。

慰安婦記念日 「反日」迎合を強める韓国政治

ね?余計なことをするでしょ?

 

この慰安婦記念日が韓国の国会で決められたとき、賛成205に対して、反対はなんとゼロ。

反日であれば、反対意見が出て来ない。
与党も野党もまとまって、オール韓国になってしまうのだ。
韓国ではこれがあるから困ってしまう。

政府や国会がそろって反日運動に迎合する、という指摘はまさにその通り。

 

 

「政府・国会・司法が揃(そろ)って、韓国の市民団体が煽(あお)る反日運動に迎合する。極めて深刻な事態だ」

読売新聞がこう批判したのは去年のこと。

では、実際にはどうだったのか?
これから、初の「慰安婦の日」を迎えた今年の様子を見てみよう。
韓国と日本の政府や国民は、この”反日デー”にどんな反応をしたのか?

 

8月14日の慰安婦の日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領はスピーチでこう言った。

朝鮮日報( 2018/08/15)から。

「(慰安婦問題は、韓日)両国間の外交的解法で解決される問題だとは考えない」と発言した。

慰安婦:文大統領「日本を含む全世界が深く反省すべき」

 

さっそく来たよコレ。
この言葉は、2015年の日韓合意を否定するも同然。
でも韓国民はこれを拍手で迎え、全力で支持する。
困ったねコリア。

さて、ここは大事なところですよ。
日韓両政府は慰安婦問題の解決について話し合いを重ね、2015年にやっと「最終的な解決」で合意した。
くわしい外務省ホームページをごらんあれ。

今回の発表により,この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。

日韓両外相共同記者発表

日韓外相が解決を確認して、握手をしている。
画像は上の外務省ホームページから。

 

日本と韓国がこの問題について、再交渉する余地はない。
日韓で話し合うことはもうないのだから、慰安婦問題は解決したと言っていい。
もちろん、両国はこのときの約束を守らないといけない。

 

2015年に「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」したのだけど、2018年には「解決される問題だとは考えない」と大統領が高らかに言う。

「日本人よ、これが韓国だ」

とまでは言いません。
大統領が変われば、また言うことが変わるかもしれない。
とにかく日本としては、文政権の反日迎合の態度にはしっかり批判しながら、日韓合意の履行を要求するしかない。
日韓関係を維持・改善するためには、これは欠かせない。
そうでないと「極めて深刻な事態」になってしまう。

 

 

とはいえ韓国にとって日本は、安全保障の面でも経済的な意味でもとても重要なパートナーだ。
だから韓国は、絶対に日本を無視することはできない。

ということで文大統領は、慰安婦問題について「私はこの問題が韓日間の外交紛争につながらないことを望む」とも言っている。

くわしい内容は中央日報の記事(2018年08月15日)を読んでほしい。

文大統領「慰安婦問題、韓日外交紛争につながらないことを望む」

 

「慰安婦問題は、韓日間の外交的解法で解決される問題だとは考えない」と日本を怒らせといて、「韓日間の外交紛争につながらないことを望む」と言う。

この態度が韓流のツンデレか分からないけど、「これが韓国だ」と考えていい。

韓国の大統領にとって国民も日本も超重要で、どちらか一方だけを選ぶことはできない。
それで常に、国民と日本に向けた二通りのメッセージが必要になる。

国内には、読売新聞が指摘した「韓国の市民団体が煽(あお)る反日運動に迎合する」ことを言う。
そんな日本を挑発するような発言をすると同時に、韓日の友好を望むとも言う。

この矛盾した姿勢は文大統領だけではなくて、他の韓国大統領も同じ。
その意味で、「これが韓国だ」と言うことができる。

 

 

「国内では反日、日本には友好」を唱える韓国の態度は、日本に受け入れられることはない。

慰安婦の日の文大統領のスピーチに対して、日本政府は「2015年の韓日慰安婦合意の着実な履行が重要だ」と韓国に伝えた。

くわしくは、中央日報の記事(2018年08月15日)を見てほしい。

文大統領の「慰安婦の日」演説に…日本政府「慰安婦合意の履行が重要」

 

日本政府の反応はたぶんこれだけ。
日本が韓国に対して言うことは、「約束(日韓合意)を守ってほしい」しかないのだろう。

日本との約束を軽視・否定するようなことを言いながら、「韓日間の外交紛争につながらないことを望む」。
こんな都合のいい主張が日本に通じるわけがない。
ネットでも大ブーイングだ。
ネット掲示板から、”すごくおだやかな声”を少し紹介する。

・外交じゃないんだから、韓国の内政問題だということでしょ。
・約束を守らない人達とは話ができんわ
・外交で解決できない、お金渡しても解決できない、謝罪しても解決できない
じゃあ、どうやったら解決出来るんだ?と聞くと、それは日本側が考えろだからな

これらは本当に”やさしい意見”だ。
実際のコメントには、ここには書けないような言葉が使われている。
掲示板は文政権への怒りであふれていた。

 

今年初めてむかえた「慰安婦の日」の様子を見ると、「韓国の独善的な動きによって、歴史問題を巡る日本との溝が一段と深まった」という読売新聞の指摘は大当たり。

そもそも、「慰安婦の日」なんて記念日はこれまでなかった。
そんな日をつくる必要がなかったから。
文政権は本当に余計なことをしてくれた。
このツケは必ず自分に返ってくる。

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。