大停電の後は出生率が上がる?説。静岡県で確かめよう。

 

きのう9月30日、静岡県にお客さんがやって来た。

名前はチャーミー(台風24号)だけど、気性は激しい。
静岡県民のボクが、経験したことのないような強烈な風をもたらしやがった。
家は震度2ぐらいで揺れたし、風の音がすごくてコワくて寝られない。

その夜、ネットサーフィンをしていたら、同じ浜松市に住むアメリカ人からこんなメッセージが来た。

do you have electricity?
I think Minami-Ku might be in a black out!

そっちは電気が通ってる?
南区は停電になったかも!

 

「こっちは大丈夫!すぐ電気が戻るといいね」と余裕で返事を送った1分後、こっちもブラックアウトになってしまった。
浜松全域が停電になることは、たぶん生まれて初めて。
これが後の世で言う「静岡大停電(仮)」の始まりだ。

個人的には「この大停電によって、進撃の巨人を見れなかった」という精神的打撃から、まだ回復していない。

 

 

NHKニュースによると午前9時の時点で、静岡県全世帯数の4割(59万7490戸)が停電中。
浜松市なんて約8割(26万戸余り)がブラックアウトだ。
「復旧の見通しは立っていません」という中部電力の発表には絶望しかない。

物理的にもメンタル的にもお先真っ暗だ。
午後10時になっても、浜松では停電の地域がある。
まあ、ウチなんだけど。

どうやら浜松の上級市民宅から、電気が通うようになっているらしい。

以下、静岡大停電の直撃を受けた県民の声をお聞きください。

・餃子作れないじゃん
・さわやかのお肉死んじゃうの?
・【悲報】わいの家の冷蔵庫の中身死ぬ
・トイレの水が尽きたからとりあえず会社行くわ
・今年から新卒で磐田市在住だけど、インフラ脆弱過ぎない?
電力、水、ガス全てダメとか発展途上国やん
・駅近くのコンビニは死んどるな
・冷凍庫は1日くらいならわりと凍ったままやで
アイスとかあるなら今のうちに食っておけ
・復旧キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!@駿河区
・停電地域だけどうちは電気来てるぞ
この後止まるんかな??
ハーゲンダッツ食べるべきか否か

「でも、10月1日のうちには復旧するら」なんて遠州弁で楽観視していたけど、まず間違いなくそれは無理。海外旅行をしているときなら、何度も停電を体験した。
まさか浜松にいて、ラオスやインドと同じ体験をするとは思わなかった。

 

 

停電中はオープンしている店が少ない。
日本はまだいいけど、海外の場合は、危険だからあまり外出できない。
かといって家にいても、テレビは見れないしネットもできない。

ヒマでヒマでしょうがないとき、人は何をするか?
”それ”をするらしい。

そのせいか、「大停電の後は出生率が上がる」という説がある。

大規模停電時に出生率が上がる現象は他にも見出され、1977年にニューヨークで停電が発生したとき、2001年にアメリカ同時多発テロが発生したとき、2005年にハリケーンカトリーナがニューオリンズに襲来したときなど、他にも様々な災害の襲来のときに出生率が上がり、ベビーブームとなっている。いずれも、数ヶ月で出生率は正常に戻っている。

1965年北アメリカ大停電

「大停電のあとは子どもが増える」
この都市伝説が正しいかどうかは、これからの静岡県の出生率でわかる。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。