2003年の北アメリカ大停電、ニューヨークが電気を失ったら?

 

「静岡県は台風24号にノックアウトされた」

県民の1人としてそう言いたい。

台風24号のクレイジーな雨や風のせいで、静岡県のあちこちで停電が発生。
NHKニュースによると、静岡県全世帯数のおよそ4割、浜松では約8割がブラックアウトになって闇につつまれた。

ある日とつぜん、電気がなくなるとこうなってしまう。

・静岡県西部は体感的に半分くらいの信号が消えてて世紀末感がある
・昨今は電気が使えなくなったら、生活できないよな。
・真夏のあの猛暑のときに停電になったら死者がでるぞ。
・うちも冷凍庫パンパンのアイスが停電で溶けそう。災害保険おりますかね?w
・磐田市民だけど、電気どころか水も出ない。こんなんで有給使うとか屈辱ものだわ
・風呂入ってなくて臭い
・「台風に備えて風呂入って洗濯した」を流行らせないと駄目だな
直前まで静かで余裕あったのに風呂入ってない奴多すぎ
・マンションだから水が出ない
ペット死んじゃうよー
・出生率が上がるな
・まだ江戸時代の生活なう
・出勤途中の信号機は死んでた
同僚たちは風呂に入れない、スマホの充電がヤバいと嘆いてた

ウチの場合は、20時間も電気が使えなかった。
その経験から言わせてもらうと、「台風で停電になるかも」と思ったときは、すぐお風呂に入っておいたほうがいい。
「風呂入ってなくて臭い」という人と同じで、夏にお風呂に入れないのはプチ拷問だ。

「停電になると、出生率が上がる」という説については、この記事をご覧ください。

大停電の後は出生率が上がる?説。静岡県で確かめよう。

 

 

台風24号が静岡を支配していた夜、ネットサーフィンをしていたら、同じ浜松に住むアメリカ人からこんなメッセージが来た。

do you have electricity?
I think Minami-Ku might be in a black out!

そっちは電気が通ってる?
南区は停電になったかも!

「こっちは大丈夫!」という返事を送った直後、家の明かりが消えてしまった。

 

じつはこのアメリカ人、前にも大きな停電を経験している。

2018年の静岡大停電は忘れてもいいけど、2003年8月に起きた「北アメリカ大停電」は知っておく価値がある。
くそ暑い真夏に、アメリカ北東部を中心に大停電が起きた。
当時これは世界的なニュースになって、今でもウィキペディアに項目がある。

ほとんどの交通機関が麻痺した結果、ニューヨーク、クリーブランド、デトロイト、トロント、オタワなどの大都市では、自動車道路が歩道となり、交通麻痺となってしまったため、人の渋滞が発生し、公園や路上で一晩を明かす仕事帰りの人や学生などが多く出た。

2003年北アメリカ大停電

電気を失ったニューヨークは、都市としては死んだも同然。

停電の次の日、北アメリカ大停電を経験したニューヨーカーと会って、そのときの話を聞いた。
ということで、これからそのときの様子を書いていこうと思う。
このニューヨーカーとは、「I think Minami-Ku might be in a black out!」と悲鳴を上げたアメリカ人のこと。

ニューヨークから電気が消えたら、どうなるか?

 

 

ウィキペディアにはこの停電が「29時間続いた」と書いてあるけど、このときニューヨークにいた彼は「3日間」と言っていた。

静岡大停電の真っ最中、このニューヨーカーはSNSにこんなメッセージを投稿している。

Going into my 18th hour with no electricity…
This all reminds me of that time NYC didn’t have power for three days.
I had hoped to never experience this shit again…

電気なしで18時間目に突入・・・。
3日間電気がなかったあのときのニューヨークを思い出した。
こんなひどいことは二度と経験したくないと思ったのに・・・。

 

ここからが、彼から聞いた話。

真夏のニューヨークで、とつぜん電気が消える。
彼の生活は、2~300年前に戻ってしまった。
冷蔵庫の肉は腐ってしまうから、この大停電のとき、近所のスーパーでは肉を9割引で売り出していた。

それを大量にゲットした彼は、ビーチで友人とBQQをする。
腐りかけの肉を直火に当てる。そしてそれに食らいつく。
このとき仲間の1人が言っていた「これって、数百年前の生活だよな」という言葉が印象的だった。

 

3日間の停電生活は、一言で言えば超ヒマ。
ロウソクの灯りで夕食を食べた後、テレビもネットもできない。
8月というのにエアコンも使えない。

夜に出歩くのは危ないから、彼は家にいた。
暑くて暗い部屋の中で「いつ停電は終わるんだよ!」と思いながら、ゴロゴロするしかない。
あと、シャワーを浴びることができないのはツラかった。

電気のない非日常を楽しめたのは最初の1日だけで、あとの2日間は、ひたすら暑さと退屈に耐えていた。
これが彼のニューヨーク(北アメリカ)大停電での生活。

「電気がなくなったら、ニューヨークもアジアもアフリカも変わらない」と言う。

 

 

「ニューヨークが停電になったら、犯罪が増えないだろうか?」

それを尋ねたら、彼は特にそんなことは感じなかったという。

でも、それは3日間だったから。
後で警察官の知人に聞いたら、3日間がギリギリのところだった。
このときニューヨークでの犯罪は増加傾向にあって、もし停電が4日間続いていたら、他の州から警察官か軍隊の増援を要請するところだったという。

3日間だったから「超ヒマ」ですんだけど、停電があと1日続いていたら、ニューヨークは北斗の拳の世界になっていたかもしれない。

 

 

彼とは別のニューヨーカー(20代:女性)にも、このときの様子を聞いてみた。

そしたら、こんな返事が来た。

When theres a blackout its the perfect time to grill all the frozen meat in your freezer before it goes bad. So invite some neighbors over to help you eat it and grill!

停電が起きたときは、腐る前にすべての肉を焼くパーフェクト・タイミング。
それで、ご近所さんを呼んで一緒に食べろ!ということらしい。

こういう発想がニューヨーカーっぽい気がする。
静岡大停電のときに、肉を9割引で売っていたとか、近所の人を呼んで一緒にBBQをしたという話はまったく聞かなかった。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。