【日本も悪いんですよ】弱腰対応が国連を“反日宣伝の場”する。

 

キリスト教の聖書(マタイによる福音書)には、キリストのこんな言葉がある。

地上に平和をもたらすために、わたしがきたと思うな。平和ではなく、つるぎを投げ込むためにきたのである。

 

キリストが現れたのは、必ずしも平和のためではない。
剣(争い)をもたらすためにやって来たのだ。

この深い意味については各自で調べてほしい。
この記事で言いたいことは「国連よ、おまえもか?」ってこと。
国連は世界に平和をもたらすのではなく、分裂や対立をつくり出すことがある。

 

日本についていえば、慰安婦問題だ。
つい先日もやってくれやがりました。
国連の強制的失踪委員会が日本による元慰安婦への補償は不十分だという。
そして、2015年の日韓合意で「最終的かつ不可逆的に解決した」という日本政府の立場に遺憾の意を示した。

でもそれは韓国政府の立場でもある。
委員会はこの点には触れていない。

国連が“反日プロパガンダ”をしては困る。

日本政府の代表部は「最終見解は誤解や偏見に基づく一方的なもので極めて遺憾だ」と、国連人権高等弁務官事務所に抗議した。

さて、遺憾砲を撃ち返してどれほどの効果があるのか?

 

 

この事態を韓国が無視するわけない。

中央日報が日本メディアの報道を引用する形で記事(2018年11月20日)にしている。

慰安婦被害者は国家による強制失踪の犠牲者である可能性があるとし「強制的失踪防止条約」が定めた適切な補償が十分に行われていないと指摘した。あわせて慰安婦の正確な数字などのデータも不充分だとし、調査と情報公開の必要性を強調した。

国連委員会、日本政府に遺憾表明…「慰安婦補償は不充分」

 

朝鮮人慰安婦が日本による強制失踪の犠牲者である可能性がある、と。

では、その根拠はなにか?
日本軍が朝鮮半島の女性をさらった、強制連行したという事実は確認されていない。
日本が反論したように、「誤解や偏見に基づく一方的なもの」で歴史を無視している。

たしかに過去には、吉田清治という人が「日本軍が慰安婦狩りをしていた」と証言したこともあったけど、後に本人がこの証言はデタラメだと認めている。
でも、この衝撃的な証言は世界中に広まったから、いまでも信じている人がたくさんいる。
今回のことも、この誤解が原因のひとつにあるだろう。

 

 

国連の影響力は本当に大きい。

今までに出会った欧米人で、「日本は朝鮮人女性を誘拐したり、性奴隷にしたりした」と信じている人が何人もいた。その根拠を聞くと「国連がそう言ったから」という。

そんな“反日宣伝”の代表例が1994年に国際連合人権委員会へ提出された「クマラスワミ報告」だ。

当時、この報告に対して日本政府は「極めて不当」「歴史の歪曲に等しい」「受け入れる余地は全くない」と激しく反発し、国連人権委員会に反論文書を出すことを決めた。
でもすぐに、何もしないことを決めた。

厳しく批判した全42ページにも及ぶ反論文書を作成し国連人権委員会に提出したが、すぐに撤回した。その理由については「反論することで、かえって慰安婦問題の議論を起こしかねないと懸念したため」とされている。

クマラスワミ報告・日本国政府による反論と撤回

 

「日本は反論するな」
「ことを大きくしてはいけない」

その結果どうなったのかは、2018年のいまでは誰でも知っている。

 

「過ちは繰り返しませぬから」をモットーとする日本が今回も沈黙してはいけない。
あのとき弱腰対応をしたのは明らかに間違いだった。

「極めて遺憾だ」では手ぬるい。
産経新聞が社説(2018.11.21)で「政府は強く撤回を迫るべきだ」と主張する。
そうでないと、国連の委員会が特定の政治思想に悪用されてしまう。

今年8月に人種差別撤廃委が、慰安婦問題の日本の対応が不十分とするなど、同様の勧告が相次いでいる。放置しては、とんでもない勧告が続き、国連委が反日宣伝の場になるだけである。

国連強制失踪委 「反日宣伝」の撤回を迫れ

国連は地上に平和をもたらすために活動するべき。
つるぎを投げ込むな。

 

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。