韓国的問題解決法②説明/謝罪は拒否、逆に怒って日本を黙らせる

 

そもそもなんで、世の中には「問題」というものが起こるのか?
それは問題視する人がいるから。
「それはおかしい!どういうことだ?」とだれかが問題視するから問題になる。

イスラエルでは「ユダヤ教の教えに反する」という理由でチーズバーガーが大問題になったけど、日本ではそんな問題は起きない。
誰もチーズバーガーを問題視しないから。

 

さて、ここからは本題の「レーダー照射問題」について。
ウィキペディアの「韓国海軍レーダー照射事件」を見ると、前より記述が増えていた。
小さくなるどころか、より複雑になっている。
韓国海軍が自衛隊機に向けて射撃用レーダーをあてたことから、日韓の大問題に発展した。
これは敵を攻撃するときにおこなう危険な行為で、人に銃口を向けるようなもの。

この問題がいまだに解決しない原因は韓国側にある。
言っていることが信用できないから。
「日本政府に厳しく韓国にやさしい」といわれる朝日新聞でさえ、社説(2018年12月27日)にこう書いている。

今回の真相は不明ではあるものの、発生から時間が経つにつれて韓国側が説明を変えたのは不可解であり、混乱を深めた。

日韓防衛摩擦 不毛な悪循環を避けよ

 

「韓国が説明する→日本が反論する→韓国が説明を変える」ということをしているから、この問題はまったく前に進まない。

でも韓国は前に進めないといけない。
日本に反論されて、説明を変えたり何も言えなかったりするのはとても格好悪い。
この様子を日韓両国民や世界が見ている。
韓国が国家のメンツを失うことは避けないといけない。

そのためにはどうすればいいか?

日本に抗議をさせなければいいのだ。
韓国が事実と非を認めて再発防止を約束していれば、日本は納得して、ここまで大きな問題にはならなかったはず。
でも韓国が日本に下げる頭はない。
それでその場しのぎの言い訳をしていたら、混乱が深まってしまった。

韓国にとっての解決とは、日本が何も言わなくなること。日本を黙らせればいい。
そのための1つの方法に、立場を逆転させて自分が被害者になるというものある。
それは前回書いた。

レーダー照射:韓国風問題解決①被害者になって困惑してみる。

 

別の方法として「怒り出す」というのがある。
相手が抗議してきたら、説明ではなくて逆ギレする。
怒り出す人には文句を言いにくい、と相手に思わせたらこっちのもの。
これで謝罪や説明をしないで、問題を小さくしたりうまくいったら解決できる。

逆ギレというのは一般人の言葉で、品のある表現だと「不満を表明する」になる。
24日におこなわれた日韓外務省局長級会談で、日本が抗議すると韓国側は怒りで返した。
くわしいことは共同通信の記事(12/24)をどうぞ。

レーダー問題で韓国が日本に不満表明

 

説明を変えてまでメンツを守ろうとしてきた韓国が、ここにきて突然心を入れ替えるわけがない。
日本が何かを言ってきてもそれには答えず、不満をぶちまけて抗議をさせにくい雰囲気をつくる。
そのほうが韓国にはいいだろう。
下手に何か言うと、また突っ込まれしまうから。

でもこういう不誠実な対応では日本の理解を得られない。

「いつかまた」って、日本と韓国は戦争なんてしていない。
16世紀の朝鮮出兵のことか?

 

「謝罪や説明を拒否して怒り出す」という発想は、自分を被害者にすることで生まれる。
前回、その発想を前提に、韓国紙が「日本の不当な抗議に韓国が困惑している」といった記事を書いていることを紹介した。
困惑を一歩進めると、不満や怒りになる。

もともと韓国には対日関係について「被害者と加害者の関係」という認識が常識としてあるから、前後の状況にかかわらず自分を被害者にするのはむずかしくない。

たとえば先月のBTS(防弾少年団)の「原爆Tシャツ騒動」では、全国紙の中央日報がこんな記事(2018年11月14日)を載せていた。

韓国市民団体VANK団長、「日本は防弾少年団通じ戦争被害者イメージをロンダリング」

この騒ぎについてくわしいことは下を見てほしい。

原爆シャツ着用によるテレビ出演見送り

騒動の原因は、メンバーが原爆Tシャツを着ていたことやそれが発覚しても何も説明しなかったこと。

でも日本がこれを問題視すると、韓国側は怒り出した。
「日本は戦争加害者なのに、原爆被害を強調して被害者になろうとしている(ロンダリング)」という発想で、記事では市民団体VANKの代表がこう言っている。

帝国主義という大きな脈絡の中でホロコーストとナチズム、そして日本の戦争犯罪をひとつにまとめ、全人類にさらに積極的に知らせる活動を進めたい

こういう発想の人とやり合うのはかなり面倒。

 

BTS騒動では、「韓国=被害国、日本=加害国」という設定で怒る韓国人があきれるほど多くいた。
YouTube動画のコメント欄を見ると、日本人と韓国人が言い争っている。
「原爆Tシャツの着用について、BTSは間違いを認めて謝罪するべき」という日本人に、ある韓国人はこう返答した。

「日本が被害者のフリをしていることが信じられない。日本には人間性や恥というものがないのか?」

日本人はこれに返事を出していない。

 

怒っている人間に抗議するのは本当に疲れる。
証拠や根拠があっても、文句を言う気になれない。と思わせて、日本を黙らせたら韓国の勝ち。
日本が納得するかどうかは関係ない。
韓国にとっては大事なことは、日本に抗議させない、問題化させないということ。

ここ数日の韓国の対応について、日本のマスコミ(zakzak)は記事(2018.12.26)で「逆ギレ」と表現している。

レーダー照射も韓国“逆ギレ” 矛盾だらけの言い訳連発…「日本側に問題」と言いがかりも

納得させられなかったら、あきらめさせればいい。
逆に怒り出して「もう何を言ってもムダ」と相手に思わせれば、あとは時間が”解決”してくれる。
慰安婦問題がそんな感じだ。
韓国は約束を守るどころか開き直って、日本に真の反省や謝罪を要求してきた。
そんなことをしているうちに、いまではうやむやになってしまった。

 

韓国メディアの報道でも、韓国政府に丁寧な説明を求めるのではなく、日本を加害者に見立てて怒っているものがたくさんある。

たとえばこれはハンギョレ新聞の記事(2018/12/23)。

日本、“レーダー事件”外交争点化を意図…韓日外交会議時も抗議

日本が外交的な争いを起こそうとしている、らしい。

きょうも東亜日報にこんな記事(2018/12/27)があった。

「レーダー照射に過敏反応」激しく攻勢する日本

こういう記事は、「発生から時間が経つにつれて韓国側が説明を変えたのは不可解であり、混乱を深めた」という朝日新聞の指摘は完全無視。

こんな韓国的な問題解決法を参考に、面倒な問題があったら「逆ギレ」してみると、状況を打開できるかもしれない。

 

そうそう。
さっきネットのコメントで「いつかまた戦争になることは~」というのがあった。
これは匿名の書き込みだから大したことはないけど、これを見て2013年に韓国の大手テレビ局MBCがこんなことを言ったのを思い出した。

「日本は敵国です。国民は戦争の準備を」

この発言には前後の状況があるから、興味があったら検索してほしい。
たとえどんな状況があったとしても、日本の地上波放送局がこんなことを言ったらとんでもないことになる。
韓国は日本にできないことができてしまう。

 

 

こちらの記事もいかがですか?

BTSの原爆Tシャツ、海外の反応は?日本と韓国をどう見たか。

【原文付き】米人権団体「BTSは日本人とユダヤ人に謝罪しろ」

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2 件のコメント

  • 気になる記事を見かけたのでご意見いただけたらと思います。
    日韓関係は私の健康を害しそうです ^^;

    『韓国レーダー照射と大きな態度の理由、気分は南北統一、核保有国気取りだから!』(http://nihonmagokoro.blog.fc2.com/blog-entry-436.html)

    『現場の嫌がらせ」では済まないレーダー事件』
    (https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/122600210/?P=1)

  • コメントありがとうございます。
    たしかにストレスにはなりますね。
    2つの記事を読みました。
    「事実上の南北朝鮮の統一に向けての合意」というのは大事な指摘ですが、「核保有国間近だから」というのは飛躍があると思います。
    文大統領は北朝鮮との融和に夢中ですけど、金正恩氏は今年中にソウルに行くことはありませんでした。
    北朝鮮との間で溝ができています。

    後者は「韓国軍の統制力のなさが世界に知られるところとなった」ことで、「軍最高司令官としての文大統領の権威とメンツは、丸潰れになる」というところは大事ですね。
    コロコロ変わる言い訳もそれが理由でしょう。
    結局は国家としてのメンツの問題なんでしょうね、韓国にとっては。
    だから認められないし謝ることもできない。
    でもそういう態度によって、追いつめられている感はあります。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。