ミャンマー人がブラジル人より、日本の介護職に向いてる理由

 

2019年が始まった!
元号も変わる今年は、日本にとってどんな年になるのか?

正確なことは年末にならないとわからないけど、いまからでも確実に言えることがある。

日本で働く外国人が増える!

外国人労働者の受け入れを拡大するため、政府は今年4月から、在留期間の上限を5年にすると発表している。
ということで今年からは、介護や農業などの単純労働で働く外国人が増えることは間違いない。
単純労働者と書くと“見下してる感”があるかもしれないけど、「特別な技能や経験を必要としない、だれでもできる簡単な作業をする労働者(デジタル大辞泉)」のこと。

2018年に単純労働外国人の受け入れ拡大について世論調査をおこなったところ、「賛成」が60.8%で「反対」は25.4%という結果が出た。
これからの日本で外国人労働省が増加することについては、過半数の人が賛成している。
くわしいことはこの記事をどうぞ。

【不可避】今の日本人は外国人の受け入れ拡大をどう思う?

 

そんな日本社会の流れを受けて、さっそくミャンマーから3人の介護実習生がやって来る。

共同通信の記事(2019年1月6日 )

第1陣、3人が日本へ出発

介護分野でのミャンマー人技能実習生は日本ではこれが初めて。
日本政府はミャンマーを外国人労働者の有力な供給源と考えているから、今後いろいろな分野でミャンマー人労働者が増えるはず。
これが第1陣ということだけど、年内には第何陣までやって来るのだろう?

 

以下、ステレオタイプな見方であることは承知で、ブラジル人よりミャンマー人のほうが日本の介護職に向いている理由を書いていく。

老人介護の仕事をしている友人に言わせると、ブラジル人はあまりこの仕事に向いていない。
実際に働いてもらったことがあるけれど、声が大きくて明るて冗談好きというラテン系のノリは、日本人のお年寄りとは合わない。
個人的な意見だけど、ブラジル人は若い日本人を相手にしたもっと華やかな仕事がいいと思う。

ほどほどに明るくて控えめな性格の人がお年寄りによろこばれるらしい。
ミャンマーにはおだやかな人が多いからきっと大丈夫だろう。
それにほとんどのミャンマー人はまじめな仏教徒だから、価値観の面でも、日本のお年寄りと似たところがあると思う。
一線を越えると縁起でもないけど。

 

と、ここまでミャンマーミャンマーと書いてきたけど、この国についてはご存知ですか?

ミャンマーはタイとインドの間にある。

 

ミャンマーはとても親日的な国で、日本との関係はとても良い。

その理由はいろいろあるけど、なんつってもミャンマーの英雄アウンサン将軍の影響が大きい。
太平洋戦争中、彼はビルマ独立のために日本軍の支援を受けていた。

アウンサンと同志たちは南機関の支援を得てバンコクにビルマ独立義勇軍を創設。日本軍と共に戦い、1942年3月にラングーンを陥落、1942年7月ビルマからイギリス軍を駆逐することに成功、ビルマ独立義勇軍をビルマ防衛軍に改組した。

アウンサン・日本軍との共闘

でもこのあとアウンサン将軍は日本軍と戦っているから、過度な期待はしないほうがいい。

 

この軍服も日本軍のものでは?

 

アウンサン将軍は静岡県浜松市に住んでいた。
ということで、浜松にはそれを記念する「ビルマゆかりの碑」がある。

 

 

ミャンマー(ビルマ)はインパール作戦で日本軍が歴史的敗北をした地で、いまも多くの日本人が眠っている。

それがいまではミャンマー人の介護実習生がやって来るのだから、時代は本当に変わった。

 

ミャンマーにある戦没者慰霊碑

 

おまけ

ミャンマーの市場の様子

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。