韓国文大統領「知恵絞るべき」→外務省「意味が分からない」

 

いまから15年ぐらい前、インドを旅行したときのこと。

そのときは旅行会社で車をチャーターして、ドライバーとインド西部をまわっていた。
すると最終日に車がぶっ壊れる。
ドライバーがボンネットを開けていろいろいじったけど、1時間ほどでギブアップ。
「しかたない。今日はここで1泊するぞ」と言われたのはギリ分かる。
でも、「おまえが値切り過ぎるから、こんな車になったんだ」と怒られたのは今でも納得いかない。

次の日に修理を終えて、一日遅れでデリーに到着。
「ホテルで降ろしてくれ」って言ったのに旅行会社に行きやがる。
で、車から降りるときに「きのうの宿代とチップをくれ」と言われた。

ちょっと、何を言ってるのか分からない。
でもそれは旅行会社のオーナーも同じで、「故障は彼の責任ではない。修理費はこちらで持つから、ドライバーの分もふくめて宿代はおまえが出せ」と真顔で言う。
さらにインドの常識として、チップを払わないといけないらしい。

こういう場合は会社が謝罪や保障をするのが当然と思うのだけど、異世界で日本の常識は通じなかった。

 

そんなことを思い出したのは、NHKのこんなニュース(2019年1月10日)を見たから。

韓国ムン大統領 「徴用」めぐる裁判で「互いに知恵絞るべき」

きのうの文大統領の発言は衝撃的。
日本企業に賠償命令を下した徴用工訴訟について記者会見でこう言った。

「韓国政府がつくり出した問題ではなく、不幸な歴史によってつくられた問題だ」

言うまでもなく、徴用工問題は1965年の日韓請求権協定で終わっている。
その国家間の約束を去年、韓国最高裁が破ってしまたからこの問題が生まれたのだ。
「だからそれは韓国“政府”によるものではない」と屁理屈を言うなら、すがすがしいほど韓国らしい。
日本にとってこれは、不幸な隣国によってつくられた問題だ。

文さんの言いたい放題は続く。

「日本政府も判決内容に不満はあっても、『どうすることもできない』という認識を持ってもらう必要がある」

日本人を煽るのが本当にうまい。日韓関係が過去最悪になるわけだ。
持つとしたら、「韓国文政権はどうしようもない」という認識だろう。
それと、隣国は絶対に変えられないという認識か。

 

こういう独善的な理屈をならべたうえで、徴用工訴訟については「解決のために互いが知恵を絞るべきだ」と言う。
これは韓国の国内問題なのだけど、その解決を日本に押し付けてきた。

だから共同通信の記事(1/11)で、日本政府(菅官房長官)が怒っている。

菅氏「韓国が責任転嫁」 徴用工訴訟の大統領発言に

文大統領のこの発言にたいして、外務省幹部は「『知恵を出し合う』という意味が全く分からない」とお手上げ状態だ。
さらに「国際法違反の状態が放置されており、もはや、そういう次元の話ではない」とあきれる。

外国首脳の言葉に、外務省が「意味が分からない」と言うのを初めて見た。
それで記事のタイトルにしてみました。

国際法違反を認めて韓国に協力するべき、という主張は日本の価値観とあまりに違いすぎてもう理解不能。
でも「反日無罪」の国では、この理屈が通ってしまうからコワい。

「物事に良いも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなるのだ」と言ったシェイクスピアも、文大統領にはさじをなげるだろう。
これはもう別次元の話で、「考え方次第」というものではないから。

 

ここで話をインド旅に戻す。
オチから言えば、けっきょく宿代は払わなかった。
ドライバーがしつこかったから、チップはほんの少しわたす。
ドライバーや旅行会社のオーナーがわけの分からないことを言っていたけど、それは「とりあえず言ってみよう。もしこいつが金を出したらラッキー」という程度のものだった。

でも文大統領は違う。
「日本が金を出してくれたらラッキー」程度には考えていない。
外務省でさえ「意味が全く分からない」ということを真剣に言っている。
「インドで日本の価値観は通じない」と言うけれど、国家としてみれば、ここ最近の韓国のほうがわけわかめ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。