外国人の価値観とタトゥー/アリアナグランデの「日本好き」

 

「商品を2つ買ったら、1つは無料になる」

そんな「Buy 2, Get 1 Free」のキャンペーンは日本や海外の店でよく見る。
この考え方が世界中で受け入れられているということは、日本をふくめてその国の価値観に合っているということになる。

日本のピザ店で「ピザを2枚買ったら、1枚は無料」というのは珍しくないけど、ロシアのドミノ・ピザがやったキャンペーンは、日本では100年先でも考えられない。

タトゥーでドミ・ノピザのロゴを入れた人は、ピザを一生無料で食べることができる!
正確には、年間100枚のピザを100年間無料で提供するというキャンペーン。

くわしいことはイギリスBBCの記事(2018/9/07)を読んでほしい。

Domino’s Pizza in Russia began their “Domino’s Forever” campaign on social media offering “free pizza for your whole life”.

Domino’s Pizza tattoos earn some Russians ‘free pizza for life’

 

このタトゥーには条件がある。
色は何でもいいけど、最低でも2㎝以上の大きさが必要だ。
さらに「”on a visible spot” of their bodies」で、体の見えるところにタトゥーをしないといけない。

ロシアのドミノ・ピザのフェイスブックページには、「ドミノ・フォーエバー」に賛同した人たちの力作がある。

 

Domino’s Pizza Россия – Доставка 30 минут

ロシアに「若気のいたり」という言葉があるのだろうか?

 

日本だったら、応募より先に批判が殺到する。
それ以前に、こんなキャンペーンに社内でOKが出ることはない。
人体に会社のロゴを入れるという発想は、日本人の価値観とは絶望的に合わないから。
中国や韓国でもこれはダメだろう。
タイやミャンマーなら分からない。

日本と海外(主に欧米)では、タトゥーに対する見方や価値観が大きく違う。
NHKだったらこんな海外ニュースを取り上げることはないだろうし、BBCの記事を読んでも、このキャンペーンに批判的なところはない。
「世界のビックリニュース」的におもしろそうに扱っている。
欧米人はタトゥーについて気軽に考えていることは知っていたけど、こういうニュースを見ると、その思いがますます深くなる。

 

 

上の写真は世界の歌姫アリアナ・グランデさん。
彼女は大の親日家でもある。

2015年の「日本語勉強宣言」は大きな話題になった。

 

この翌年、2016年4月に熊本地震が発生したときには、こんなツイートで日本中を感動させた。

 

日本の文化やアニメが大好きなアリアナ・グランデさんは、2018年に「千と千尋神隠し」の千尋のタトゥーを腕に入れてしまった。
日本人のボクからすると、「しまった」と書きたくなる。

 

しかもけっこう大きい。

 

アリアナさんはポケモンの大ファンでもある。
それで今度は、「イーブイ」のタトゥーを入れてしまった。
おまけに言えば、ニンテンドースイッチでポケモンゲームを15時間連続でプレイしていたという。

 

画像はインスタグラムから

 

アリアナ・グランデさんの腕には、千尋とイーブイの他にも「うたいましょう」という平仮名のタトゥーがある。

日本文化に興味があるというのは日本人としてうれしいけど、それをタトゥーで表現するという方法には違和感をもってしまう。
もちろんこれは、日本とアメリカの社会では価値観が違うというだけで上下優劣はない。
それに、会社のロゴを入れれば一生食べ物が無料になるという豪快で下品な発想よりは、1000倍かわいくて好感を持てる。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。