海外旅行の初心者は注意して!「旅乞食」と日本人をだます日本人

 

はじめの一言

*日本の農民について

「気楽な暮らしを送り、欲しい物もなければ、余分な物もない
(オールコック 幕末)」

「逝きし日の面影 平凡社」

 

 

今回の内容

・日本とイスラエルの国民性
・「旅乞食(たびこじき)」

 

・日本とイスラエルの国民性

前回、「迷惑な旅の長期滞在者」について書いていたときに、懐かしい写真を見つけた。
今はもうなくなったバンコクの有名な日本人宿「カオサントラベラーズロッジ」
にあった張り紙。

その写真はあとで。

 

ところで、日本人宿については「賛成・反対」に意見がよく分かれる。

「なんで外国に来てまで、日本人だけでたまるワケ?」

なんていう人もいるけど、宿が清潔というのは捨てがたい魅力だ。
まあすべての日本人宿がそうとは言わないけど。

 

その意味で、この宿の「変化」は面白い。
このカオサントラベラーズロッジは、もともと荒木さんという日本人がオーナーをしていた。
でも、宿はその日本人の手を離れてしまう。

すると、宿が変わってしまったらしい。

ロッジは荒畑さんの承諾なしに華人オーナーに売却されてしまいます。その間に客室内の清掃がおざなりになり(前記事「トラベラーズロッジ、虫がひどい」参照)、常連の支持を失っていきました。

カオサントラベラーズロッジ、閉鎖

 

日本人オーナーがいたころはしっかり清掃がされていたけど、宿が地元のタイ人のものになると、どんどん汚くなってしまったという。

「汚くなった」といっても、地元のタイ人にしてみたら「ふつう」の状態だと思う。
日本人の求める清潔感は外国人にはなかなか理解されない。

それにしても、こういうところにも国民性がでるんだなあ、と思った。

 

001007

シナイ半島(エジプト)

 

これを、めちゃくちゃスケールを拡大していうとエジプトのシナイ半島にある空港もそう。

シナイ半島は以前、イスラエルの領土でこの航空はイスラエルが管理していた。
でも、1978年にエジプトに返されることになった。

空港の管理がイスラエル人からエジプト人になったとたん、空港が変わったという。
掃除がいい加減になって、この空港の床にはゴミが散乱するような有様になってしまった。

 

この話を聞いて、「やっぱり国民性ってあるんだなあ」と感じた。
う~ん、カオサントラベラーズロッジの話からとんでなく飛躍してしまった。

 

 

・「旅乞食(たびこじき)」

バンコクの宿にあったのが、この注意書き。

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「旅乞食(たびこじき)」なんて言葉は、久しぶりに見た。
今でもいるんだろうか?旅乞食って。

 

旅乞食っていうのは簡単にいったら、旅行者からお金を借りて返さない人のこと。
2007年のミクシィの「タイの掲示板」に、旅乞食には注意するようにと書いてある。

そして、今現在(07年)バンコクで気をつけないといけない人物
名前 ワタナベ(日本人)

(名前を載せようかどうしようか迷いましたが、実際私のお友達からお金を借りたまま、お金を返していない。そして、私のお友達以外の人にも、お金を借りているが未だもって返していない。次の犠牲者は出したくありません。私のお友達にお金を返した時点で名前は削除いたします。)

年齢73歳(でも、もっと若く見える。)
外見は小奇麗にしている。
出没地域 夜のピンク街 バンコクの紀伊国屋 タマサート大学の学食 カオサン付近

 

ボクもタイ・カンボジア・インドを旅した時に、旅乞食のウワサは聞いた。
カンボジアのシュムリ・アップの宿では、こんな注意を受けたことがある。

「ここにいる○○というヤツには気をつけな。いろいろ案内したあとに、お金を貸してくれないか?って頼んでくるから。ヤツから声をかけても無視したほうがいいよ」
こうした旅乞食は、もともとは沈没していたという人が多かったように思う。

 

旅行中に沈没していてお金がなくなってしまう。
または、お金がなくなって沈没せざるをえなくなる。

それで旅経験の浅そうな旅行者を見つけては、親しみやすく声をかけ、最初のうちは実際に親切なことをしてくれる。
そして、お金を借りたら姿を消す。

 

悪質なのは、現地の人間と組んでいる日本人。
日本人旅行者に声をかけて、「良い旅行会社を紹介するよ」とぼったくり旅行会社につれて行くということもあった。
そのインドのコルカタで、その被害にあったという日本人から話を聞いたことがある。

 

日本人だと、どうしても同じ日本人を信用してしまいがちになる。
今でも日本人旅行者が集まるところに、こんな悪い日本人がいるのだろうか?

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。