アメリカ人の日本の印象は?信頼関係・歴史・文化・盆栽など

 

テレビ番組に出てくる外国人が、日本や日本人を絶賛するのはもう聞き飽きた。
海外に住んでいる外国人は日本についてどう思っているのか?
日本に親しみや信頼を感じているのだろうか?

最近、外務省が対日世論調査の結果を発表したから、今回はそのことを書いていこうと思う。
中南米編についてはこの記事をどうぞ。

日本への世界の評価や印象・中南米編「科学と伝統と平和の国」

 

中南米での日本への評価は高かった。

 

今回はアメリカの結果を見てみようず。

外務省が公表した資料はこれ。

平成29年度「米国における対日世論調査」

これによると、驚くなかれ、日本を「信頼できる」と答えた人の割合は、一般の部(青線)で過去最高の87%を記録した。
*赤線は有識者の部

日本を信頼できると思う理由は、「経済的結びつき(投資,良好な貿易関係)」が72%と一番多い。
「友好関係,価値を共有する関係」が43%、「安全保障(平和構築,テロ対策,PKO,海賊対策)への貢献」が43%と次に続いている。

 

では、いまのアメリカ人は日本についてどんな印象をもっているのか?
上から順に3つあげていく。

「豊かな伝統と文化を持つ国」が71%。
「経済力・技術力の高い国」が61%。
「戦後一貫して平和国家の道を歩んできた国」が34%。

日本について知りたいことは?

「文化(伝統文化,ポップカルチャー,和食など)」が 58%。
「観光情報」が46%。
「歴史」が41%。

日本文化について関心があるものは?

「日本食」57%。
「生活様式,考え方」が43%。
「盆栽」が34%。

 

 

こんな結果が出たことついて、在日アメリカ人の意見を聞いてみた。

日本を「信頼できる」というアメリカ人の割合が過去最高だったことについては、「中国が信頼できなくなったから」を一番の理由にあげる。

中国については「経済的結びつき」は重要だけど、「友好関係,価値を共有する関係」や「安全保障への貢献」ではポイントが低い。
中国は共産党が支配する国だから、アメリカの価値観と合うわけがない。特に人権問題ではアメリカと中国はよく対立する。
安全保障ではむしろ敵。

中国の影響力が大きくなることは認めざるをえない。
でもこんな理由で、中国に心を許すことはできない。
これが逆に、日本への信頼が高まる理由になる。

 

いまのアメリカ人にとって日本の印象が「豊かな伝統と文化を持つ国」と「経済力・技術力の高い国」ということには彼も賛成。

日本について知りたいことは「文化」「観光情報」「歴史」ということにも同感。

これは別のアメリカ人から聞いたことだけど、アメリカは歴史が短いから、日本の文化や歴史に興味のある人が多い。これは観光にも結びつく。
アメリカにある古い建築物を聞いたら、18世紀のものと言う。
これは日本だと江戸時代中期にあたる。
この時代のものは、奈良・京都・鎌倉にあるものに比べれば新しい。

「飛鳥時代といえば法隆寺、奈良時代といえば東大寺、室町時代といえば金閣寺」といった歴史観がアメリカ人にはない。
18世紀より前の歴史は、ヨーロッパの歴史になってしまう。
ネイティブ・アメリカンの歴史については、そのアメリカ人(20代の黒人)は学校でほとんど習っていなくて知らなかった。

 

今回の調査結果で意外に思ったのは、「盆栽」の人気が高いこと。
日本の文化に興味があるアメリカ人が多いことはわかるけど、なぜが盆栽が大人気。

「アニメ(20%)」や「相撲,武道(空手,柔道,剣道他)19%」や「茶道(27%)」より、盆栽(34%)が多い。

これについてアメリカ人は、「調査対象の年齢層が高ったのでは?」と言う。
1950年、60年代に生まれた人なら、盆栽に興味がある人は多い。
そのアメリカ人のお父さんも日本に来たとき、自分用のお土産として盆栽を買った。
自然をコンパクトにして表現する発想はとても日本的で、アメリカ人には印象に残りやすい。
彼は映画「ベスト・キッド」の中で、盆栽をカットするシーンがよく出てきていたと話す。

 

日本文化については、「日本食」に一番関心があることには彼も納得。
盆栽は古い世代、アニメは若い世代で人気があるけど、日本食はどの世代でも通じる。
日本の「生活様式,考え方」の具体例は、建物に入るときに靴を脱ぐことや「禅」のことだろうと言う。

でも、彼が一番不思議だったのは、外務省がそんな調査をしたこと。
アメリカ人なら、「アメリカが海外でどんな評価を受けているか?」なんてことには関心がないかもしれない。
ある意味で、この調査自体がとても日本的だった。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。