日本人旅行者をだます日本人。伝説の詐欺師「カオサンのタカ」

 

はじめの一言

「日本の『武士道』は素晴らしいのであり、天下無比のパワーを秘めているのです。このような『不言実行』あるのみの不文律を築き上げてきた民族の血を引く日本人は、もっと自信と誇りを持って、積極的に『国際社会のリーダー』の役割を果たしていくべきではないでしょうか
(李登輝)」

「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

 

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李登輝(ウィキペディア)

李登輝氏は台湾の元総統(1988年 – 2000年)。
日本の統治時代(1895年~1945年)に生まれた。

 

 

・伝説の詐欺師「カオサンのタカ」

「カオサンのタカ」と聞いて、「あ~、あの人ね」と思う人はどれだけいるだろう?

15年ぐらい前のバックパッカーの間では有名だったけど、もう消えてしまった人。
消えなきゃいけない人でもある。

前回の記事で紹介したミクシィの「タイの掲示板」に、「カオサンのタカ」についてこんなふうに書かれている。

危険人物情報

そーいえば10年前のカオサンで超有名人がいた。
超有名人のニックネームは、「 カオサンのタカ 」
当時西回りで旅行してきた私は、タイの危険情報を色んな旅行者から集めていた。

そして、多くの旅行者が口をそろえて言う。
カオサンのタカ(日本人)には気をつけろ!
彼は地元の旅行者と結託して、素人の旅行者相手に高いチケットを売りつけたり、兎に角ひつこーく女の子をつけまわしたりするという。

彼はいったいどこへ???
できれば、一生お会いしたくないです。

ボク自身は、このタカに直接会ったことはない。
けれど、タイだけではなくてインドや中国を旅していたときも、この人のウワサは耳にした。

この当時は、世界的な有名人だっと思う。

 

ここに書いてあるように、とにかく女とお金が大好きなヤツ。
「旅乞食」と同じように、旅経験のなさそうな日本人旅行者を見つけては言葉たくみに近づいてくる。
そして男ならぼったくりチケットを買わせて、女ならホテルの部屋に入ろうとしていた。
そんなことをくり返していたらしい。

 

 

「カオサンのタカ」で検索すると、いろいろ情報がでてくる。

たとえば、こんな感じ。

「カオサンのタカ」というのはバンコクのカオサン通りに出没するへんな日本人である。

彼は地元の旅行代理店と結託して、素人の学生旅行者にチケットを売りつけ、えばり散らし、日本人の女の子をしつこく追い回すという嫌われ者である。

この男、僕は不幸にも二度も出会ったことがある。

カオサンの有名人「タカ」

情報ノートには、タカの似顔絵まで書かれていた。
もう、指名手配中の犯人だ。

2002 12  噂のタカ、クラビ(タイ)に出現 伝説的日本人詐欺師

 

この「カオサンのタカ」が伝説となったのは、「地球の歩き方 タイ」で名指しで書かれたから。
といっても、「タカ」という名前ではなくて「カオサンのTに注意」とイニシャルで書いてあったと思う。

 

でも、地球の歩き方の「トラブル編」で、日本人の個人が登場したのは「カオサンのタカ」が初めて。

「すげえ!カオサンのタカが、ついに地球の歩き方にデビューした!」

日本人バックパッカーの間で話題になって、いつしか「伝説の詐欺師」とも呼ばれるようになった。

 

「地球の歩き方」には、日本人旅行者をだましてトラブルをおこす外国人が、「要注意人物」として書かれていた。

「地球の歩き方 エジプト」では、「ホワイトタイガー」というエジプト人が「要注意人物」として紹介されていたのを見たことがある。

ボクもアスワン(ルクソールだったかな?)で、このホワイトタイガーに会って話をしたことがあるからこの人物をよく覚えている。

でも、日本人が「要注意人物」として歩き方にのったのは、ボクが知るかぎりでは「カオサンのタカ」だけ。

 

 

旅の経験がない人は、海外でであう日本人にも注意しよう。
残念なことに、日本人をだます日本人が実際にいる。
とくに、頼みもしないのに親切にしてくる日本人には要注意。

 

日本にいて冷静な時だったらだまされないような人でも、海外に行ったらどうなるか分からない。
不安になったり浮かれ気分になったりして、日本にいたときのような正常な判断ができなくなるかもしれない。

「旅に慣れてきたかな?」と思ったときこそ、要注意。

では、楽しい旅を!

 

おまけ

タイのカオサンロード

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。