サッカー日韓戦の「原点」。李承晩“反日”大統領の恨みや言葉

 

日本に対する韓国人の関心の高さはハンパない。
これにウンザリする日本人の数もまたハンパない。

とくに「国技」ともいえるサッカーで日本と試合をするとき、韓国での盛り上がりはすさまじい。
日本への対抗意識の高さから、韓国では直接関係ないものまで「日韓戦」にしてしまう。

韓国人が監督をしているという理由だけで、サッカー「日本 vs ベトナム戦」までが「ミニ韓日戦」になって韓国民は熱くなってしまう。
逆にそんな反応を見ると、日本人は引くし冷める。

そのことはこの記事をどうぞ。

何でも韓日戦!韓国人の異常な対抗意識/日本人以上の“被害者”

いま行われているアジアカップでは、このまま日本があと1回、韓国があと2回勝てば、決勝で本当の日韓戦が実現する。

日本とベトナムの試合でこれだけ熱くなるのだから、優勝をかけて日本と戦うとなったら韓国はきっと爆発する。
準々決勝に進んだだけで、視聴率20%を超えるドラマの放送休止を決めるような国だから。

中央日報の記事(2019年01月23日)

<アジア杯>韓国8強進出で視聴率20%台の人気ドラマが放送休止

日韓戦の視聴率を知りたい。

 

「ミニ」ではなくて、直接日韓が戦うときは日本も熱くなる。
サッカー日韓戦になると、「絶対に負けられない戦い」「宿命の戦い」なんてメディアもよくあおるし。

でも、だからこそ不安も大きい。
もし、「日本が決勝で韓国に負けることと、準決勝でイランに負けることのどちらかを選べ」と言われたら、日本人はどっちを選ぶだろう?
「日本を破って韓国が優勝するより、イランに負けるほうがマシ」と思う人は多いと思う。

でも現時点では、アジアカップで日韓戦が行われるかはまだ未定。
ここではサッカー日韓戦の「原点」を見ていこう。

 

初めてサッカー日韓戦が行われたのはいつか知ってますか?
これは1954年に日本で行われた。

日本による韓国統治は1910年から1945年までだから、このときは、日本の支配が終わってまだ10年もたっていない。
これで韓国人に「熱くなるな」というのはムリ。
この試合はワールドカップ予選だったから、本来は「ホームアンドアウエー」で行われるはずなのだけど、この日韓戦ではそれができなかった。

なぜなら当時の李承晩大統領は超反日的な人物で、日本を深く恨んでいたから。
「植民地支配した日本人を領土に入れるわけにはいかない」と、日本代表の韓国入国を拒否する。
ということで、2試合とも日本で行うこととなった。

日本へ向かう代表選手を前に、李承晩大統領は「負けたら玄界灘に身を投げろ」と檄を飛ばしたという。

「日本に負けたら戻ってくるな」という意味だろうけど、言葉そのままの意味だと「日本に負けたら死んでしまえ」ということになる。
ほんの9年前まで日本に支配されていたことを思えば、このときの大統領の言葉には、何割か本気が込められていたように思う。

このときの韓国代表にはすさまじいプレッシャーがあったはずで、負けたら帰国できず亡命していたかも。

でもこのときは5ー0で韓国が勝利する。

それにしても、「負けたら玄界灘に飛び込め」とか「負けたら炭鉱に行け」とか、朝鮮半島の代表選手は大変だ。

 

李承晩大統領といえば、忘れちゃいけないことがある。
いま日本と韓国がもめている竹島問題の重要なきっかけをつくったのもこの人。
あの「李承晩ライン」を引きやがった。

これは高校日本史で学ぶことだから知っておこう。

李承晩ライン

1952年1月、李承晩大統領が韓国の主権範囲として示した水域ライン。

「日本史用語集 山川出版」

 

外務省ホームページには、李承晩ラインについて「公海上における違法な線引き」と書いてある。
いま日本は、日本固有の領土である竹島を韓国が不法に占拠していると主張している。
その根拠が国際法違反の李承晩ライン。

李承晩“反日”大統領はいろいろな原点をつくってくれた。
でも本人はパンドラの箱を開けて、そのまま消えてしまったのだから本当に無責任だ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。