【変わらない韓国の対日認識】安倍首相はいまも「公共の敵」

 

2014年に、とても韓国らしい報道があった。

中央日報の記事(2014年02月12日)

韓中の“公共の敵”安倍首相はなぜ人気?…「強い日本」に若者も熱狂

“右傾化イメージ”のある安倍首相には、韓国の政治家も国民も怒っている。
だからもはや「公共の敵」。
でも安倍首相は日本国民からの人気が高い。
韓国にはそれが不思議に見える。

日本人からしたら、なぜそれが分からないのかが分からない。

この報道から5年が過ぎたのだけど、韓国の対日認識はあのころのまま。
安倍首相は相変わらず「韓国公共の敵」だ。

でも、中国との関係はかなり改善されたから、中国では「公共の敵」ではない。
そもそも2014年もそうだったのか?
韓国が中国を巻き込みたかっただけだろう。

 

レーダー照射問題で、安倍首相が防衛省に証拠映像の公開を指示した。
すると韓国、これに大激怒。
メディアは一斉に首相を攻撃する。

東亜日報は「自ら信頼を落とす映像まで公開して葛藤を増幅させる安倍」という社説を書く。

韓国日報は「レーダー葛藤をあおる安倍、韓日関係復元意志はあるのか」の社説の中で、「深刻な外交欠礼」と批判した。
韓国のメディアはいっつもこんな感じ。
韓国を追い詰めるようなことには激怒するけど、安倍首相を「安倍」とか「公共の敵」と書いたりすることは「外交欠礼」にならない。

韓国メディアが安倍批判をくり返していたけど、それでも首相は韓国への強い態度を変えようとしない。
そのせいか、この前はハンギョレ新聞の記事(2019-01-25)で、日本国内の「反安倍勢力」との共闘を呼びかけていた。

安倍政府の政策を憂慮する日本市民と協力の空間を作り、朝鮮半島平和プロセスを揺さぶろうとする日米同盟派を弱めるため、長期的な戦略が必要だということだ。

安倍首相、韓日の軋轢を“ニューノーマル”にして新たな構図作り?

でも日本には、これに呼応する勢力がいるから困ってしまう。

それにしても、日韓の対立をあえて引き起こすことを安倍首相が「新しい常識(常態)」にしようとしてるとか、被害者意識高すぎ晋作。

 

でもメディアは批判するだけでいい。
メディアが政治的権力を握って、日本と外交活動を行うわけではないのだから。

でも韓国の場合、トップも顔を真っ赤にしているだけだった。
それで朝鮮日報はコラム(2019/01/25)で、怒っているだけの文大統領を批判している。

文在寅大統領、日本に激怒するだけでいいのか

今年1月、文大統領が「日本はもっと謙虚な姿勢を持たなければならない」と言って、日本の政府も国民も怒らせた。
徴用工問題では国際法を守らないし、慰安婦問題では日本との約束を破る。
そんな国の責任者がこんな上から目線なのだから、あきれることこの上なし。

文氏はこんな挑発的なことを言ったのだけど、コラムを見ると「それでも抑えた発言の方に属する」と書いてあってビックリ。
これでも控えめな表現だったらしい。
この人には反日が常識になっているのか。

でも文大統領は日本政府に怒るだけで、その意図が見えない。
韓国の国益を考えたうえで、安倍たたきをしているのか?
韓国の専門家にはそれが不安に映る。

多くの外交関係者や専門家が「日本に容赦ないのはいいが、その後の戦略は何なのか。戦略があるにはあるのか」と文大統領に尋ねているのだ。

大統領は感情的に日本をたたいているだけだろう。
韓国の外交専門家ですら、そのねらいが分からないぐらいだから。

 

ということで、韓国は5年前と変わってませんね。
飽きることも疲れることもなく、“公共の敵”安倍首相をたたきまくる。

それでも「日本に激怒するだけでいいのか」と、自分をかえりみることは増えたような気がする。
とてもいいことだ。
いつまでも「反省?ねーよそんなもん」という態度でいると、韓国が日本公共の敵になってしまう。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。