「お年玉の風習は日本と中国の影響」と知った韓国人の感想は?

 

2019年2月5日は、韓国では元旦。
韓国だけではなくて、中国やベトナムなど中国文化の影響の強い国では、「旧正月(チャイニーズ・ニューイヤー)」がいまでも正月だ。

日本全国の子どもにとって、正月の最大の楽しみはお年玉。
クリスマスを過ぎたころからこれを意識して、素直でいい子を演じるのがバレバレの子どもは多いはず。

韓国にもお年玉の風習はある。

韓国では一般的に、子どもが新年のあいさつ(歳拝:セベ)をすると、大人がお年玉をあげることになっている。
これはもう、子どもにとっては義務も同然。

韓国では歳拝金(韓国語 : 세뱃돈)と言うお年玉があるが年が上の者に拝む(土下座)(韓国語 : 세배)服従行為をする事を前提にお金が付与されるのである。

日本国以外のお年玉

 

しかもこの歳拝をするとき、子どもは韓服を着ることが期待されている。
さすが儒教の国。「礼」がとても重視されている。

韓国でのお年玉を「歳拝との交換」と考えれば、「トリック オア トリート」と子どもが言って大人からお菓子をもらうハロウィンにも似ている。

子どもがこたつに入ってテレビを見ていると、大人が「おい、お年玉だぞ」と言って渡してくれる日本のように甘くはないらしい。

 

韓国でのお年玉文化は中国や日本の影響を受けてできたという。

朝鮮日報にそんなコラム(2019/02/04)があった。

お年玉の風習いつから? 専門家「中国や日本の影響受けた」=韓国

国立民俗博物館のチョン研究官によると、お年玉に関連したもっとも古い記述は1925年に見られる。
崔永年(チェ・ヨンニョン)という詩人の作品「海東竹枝」にお年玉のようなものがあるという。

でもこれについては、中国や日本のほうが先。
上の記事で専門家がこんなことを言っている。

「中国では11世紀から赤い封筒でお年玉を渡す風習があり、日本にも17世紀からお年玉の風習があったことが分かっている。開港後に日本人や中国人が来て暮らすようになり、影響を受けたのではないか」

 

韓国が開港して日本人や中国人が生活するようになったのは19世紀後半だから、韓国の子どものお楽しみはこのときから広がっていったのだろう。

 

さていまの韓国の大人は、お年玉の風習についてどう思っているのか?

レコードチャイナの記事(2019年2月6日)を見ると、「おいっ子めいっ子だけで10人。精神的に負担」という感じで、お年玉には反対派が多いらしい。

韓国の「お年玉文化」は日中の影響だった?ネットでは廃止派多数

でもこれって、自分がお年玉をあげる側になったから反対派になったのでは?

 

お年玉を日本の影響と知れば、「日帝残滓(にっていざんし)」と理解する人が出てくる。

「つまり、日本による植民支配の名残ということか。さかのぼれば中国の風習。それなら一日も早く清算すべき」

残滓とは「残りカス」という意味。日本の統治後も、韓国に残った日本の文化や文物をひっくるめてこう言う。
具体的には、三三七拍子、運動会、修学旅行などがある。
「我が国に残る日本支配の影響を取りのぞこう」という発想は韓国人にはふつーにあって、今日も中央日報にこんなコラム(2019年02月08日)が載っていた。

韓国、まだ清算されていない路上の植民地

 

お年玉の風習が日中の影響と聞いて、なかには韓国文化がよくわからなくなる人もいた。

「大体、韓国だけの文化ってどれぐらいあるの?まずは旧暦からなくしていこう」

韓国文化には中国の影響を受けて成立したものが多いから、「韓国独自の文化」については不明な韓国人が多い。
いままでいろいろな韓国人にこの質問をしたけど、みんなあいまいに「キムチと韓服ですかねえ」と首をひねっていた。

でもこのへんは、きっと日本人も似たようなもの。
中国とは関係ない日本独自の文化には何があるのか?
明日からの三連休の間に考えてみてください。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。