アメリカ下院議長「慰安婦問題では日本が合意尊重を」。は?

 

韓国の国会議長・文 喜相(ムン・ヒサン)氏といえば、訪問先のアメリカで天皇陛下を「戦争犯罪の主犯の息子」と呼んで大問題を引き起こした人。

でも、文氏はそんなことを言うためにアメリカに行ったわけじゃない。
訪米の目的のひとつに、慰安婦問題に対する韓国の立場を伝えて、アメリカ側の見方を知ることがあった。

で、その結果が中央日報の記事(2019年02月13日)にある。

米下院議長、韓国国会議長に「慰安婦問題解決努力を支持」

アメリカ政界に大きな影響を持つナンシー・ペロシ下院議長が文氏と会ったとき、慰安婦問題について「合意を日本が尊重することを望む」と話した。
でも正確にいうと、韓国メディアがそう伝えているだけで、実際のところペロシ議長がどう言ったのかは不明。

 

でも、この人ならそう言うかもしれない。
慰安婦問題についてのペロシ(Perosi)議長の考え方はここに書いてある。

Pelosi: Supporting the ‘Comfort Women’ Resolution

これを読むと、議長は完全に韓国寄りの見方をしていることが分かる。
たとえば、「sexual slavery by the Japanese Imperial Armed Forces during the World War II era」と、慰安婦を日本軍の「性奴隷」と表現しているし、他にもこんな記述があった。

「Out of 200,000 women that were exploited as comfort women by the Japanese Imperial Army, only a few hundred are still alive.」

20万の慰安婦のうち、ほんの数百人が生き残っているという。
だから慰安婦問題の解決のために、日本政府は「an unambiguous statement of apology
明確な謝罪)」が必要という。

でもこれは、事実ではなくてフェイクニュースだ。
性奴隷説も20万人説もまったく根拠がないため、日本政府は明確に否定している。

上の記述は2007年のものだけど、いまでも修正されずに公開されているから、ペロシ議長の認識はこれと変わっていないのだろう。

 

だが待ってほしい。

慰安婦問題は実質的に終わった問題だ。
2015年の日韓合意で、両政府が最終的な解決を確認している。
日米間の連携を重視していたアメリカはこの合意を歓迎していた。
ちなみに、国際連合や欧州連合などもこれを支持している。
慰安婦合意は国際社会が認めた合意なのだ。

日本はこのとき約束したことを全て実行している。
安倍首相は心からのお詫びを表明して、元慰安婦の人たちを支援するために10億円を韓国側にわたした。
でも、韓国はまだこの合意を履行していない。
韓国はソウルの日本大使館前にある「慰安婦像」を撤去しないといけないのだけど、像はいまだに1ミリも動いていない。
この像は日本大使館の前で、何度目の春を迎えるつもりなのか?
「約束したけど、守るとは言ってない!」と言われたらそれまでだけど。

 

合意をすべて履行した日本と無視する韓国を前にして、ペロシ議長が「合意を日本が尊重することを望む」と言うのは腑に落ちない。
「主語を間違えました。てへぺろ」と言うのなら分かるけど。

どうもおかしいな~と思ったら、やっぱりこの話にはウラがありそうだ。
そのことは次回に書きます。

 

おまけ

ペロシ議長と会ったとき、韓国の文議長は「萬折必東」と漢字で書かれた書を贈っていた。
これは、「(中国の)黄河はどんなに屈折しても、最後は必ず東に流れていく」という意味らしい。
でもこのプレゼントは韓国人には不評だった。

Record chinaの記事(2019年2月13日)に、ネットユーザーの反応が載っている。

「日本が慰安婦合意尊重を」米下院議長の発言を韓国ネットが喜べない理由

「なぜハングルがあるのに漢字を使う?」
「日帝残滓(ざんし)の排除を主張する国の代表として贈るのに漢字で書いたの?」
「もっと韓国をアピールできるものを用意すべきだった」

ハングル文字は機能的で便利だけど、風格という点では漢字に劣る。
韓国の国会議長が四文字熟語を選んだ理由はそういうことだろう。
でもこれじゃ、中国の政治家のプレゼントと変わらない。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。