環境保護:タイ、日本、バヌアツでプラスチック製品禁止の動き

 

意識とアンテナと志の低いタイ人の友人が、こんな動画をシェアしていたのは意外だった。

 

2019年のいま、「マイクロプラスチック(microplastics)」は世界の常識だ。
これを知らないと恥ずかしい思いをするかもしれないから、チョイと確認しておこう。
マイクロプラスチックとは、直径が1mm以下(または5mm以下)の小さな小さなプラスチック粒子のこと。
これが海に流れ出て、海洋汚染の大きな原因になっている。

海にプカプカとただよっていれば、こうやって魚が吸収してしまうこともある。
こんな魚を人間が食べたら、どうなってしまうことやら。

タイを旅行してい思ったけれど、タイ社会はプラスチック製品を使いすぎ。
それはタイ人もよく分かっているらしく、こんなふうに、環境保護を訴える動画や記事をSNSでよくシェアしている。

このタイ人も、環境保護を訴える自分をFacebook上でアピールするために、こんな動画をシェアしたのだろう。
意識とアンテナと志は低いけど、よくカッコつけたがるやつだから。

 

 

最近、ガストでこんな案内を見かけた。

最近は日本の社会も「プラスチック禁止」へと動いている。
ガストの使い捨てストローの廃止もそのひとつで、これからファストフード店もきっとこの流れに続く。

昨年末には、NHKでこんなニュース(

プラ製の代わりに木材ストローを

いまの時代にプラスチック製ストローを使っていることは、はっきり言って企業イメージが悪くなる。
少なくとも、イメージアップに貢献することは絶対にない。
それで東京都内のホテルでは、木材でつくられたストローの導入を決定。
この木製ストローはホテルで使われるだけあって、らせん状に巻いて作った「オシャレ仕様」になっている。

ただ、「木製のらせん状ストロー」と聞いただけで、コストがかかることは分かる。
いまは1本作るのに数十円かかるという。
やっすいストローとは、環境保護や国産杉使用といった付加価値で戦っていくしかない。

ちなみにガストでは「どうしても」と言う人には、トウモロコシでできたストローを提供している。

 

タイ、日本ときたら、話は当然バヌアツに移さないといけない(は?)。

バヌアツはオーストラリアの東にある小さな島国。
面積は新潟ほどで、人口は約27.6万人と長岡市や水戸市とだいたい同じ。

 

「プラスチック禁止」の世界的潮流は南の島国までやって来た。

AFPの記事(2019年2月22日)

南太平洋の島国バヌアツ、使い捨ておむつ禁止でプラごみ削減へ

環境汚染を改善するため、バヌアツは使い捨ておむつの禁止を決めた。
バヌアツの外相によると、これで「プラごみを一気に削減できる」らしい。
ほかにもプラスチック製のスプーンやフォーク、マドラー、食品包装なども使用禁止にするつもりだ。

知らなかったけど、バヌアツはわりと「意識高い系」の国だった。

バヌアツは気候変動で深刻な影響を受ける太平洋諸国の一つで、環境保護の取り組みでは世界をリードする立場を自負している。

 

ちなみに、プラスチックのレジ袋を世界で初めて全面禁止にしたのもバヌアツだ。

このニュースにネットの反応は?

・ムネアツ
・世界のバヌアツ。
・吸水性ポリマーは便利だから規制できない
人間の欲望は環境規制より強い
・日本が出してる海洋プラゴミ1位は人工芝
・日本は高齢者オムツの処理に困ってる
・海が目当ての観光客の横でザブザブとおむつを洗うのであった(完)
・燃やせばいんじゃね

日本も、江戸時代の木と紙の時代に戻ると理想的。
でもそれは絶対に無理。
だからとりあえず、花見でプラスチック製品の使用をひかえるところからやってみよう。
特に欧米人と花見をするなら、使い捨てプラスチック製品を大量に使用することはやめたほうがいい。
きっと引くから。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。