外国人と花見①イギリス人や台湾人の桜や日本人の印象は?

 

日本が鎖国の眠りからさめたあと、明治になってたくさんの外国人を受け入れるようになった。
そんな来日外国人にとって、とても日本らしい風景が春の桜だった。
たとえば、シドモアというアメリカ人は旅行記にこう書いている。

パリのブーローニュの森も、フィレンツェのカッシーネ公園も、ベルリンのティーア・ガルデンも日曜日の花の上野にはかないません

「シドモア日本紀行 (講談社学術文庫)」

 

上野公園の桜はそんなにすばらしいのか?という疑問はあるけど、もうすぐ令和になるいまでも、日本の桜は外国人を魅了している。

 

 

4月にはいってから、日本に5年間住んでいたトリニダード・トバゴ人からこんなメッセージがきた。

Have the cherry blossoms come out yet and did you to any hamai picnics this year?

「桜はもう咲いた?でもってアンタは今年、花見をしたの?」

桜や花見のまえに、日本人のツッコミどころはトリニダード・トバゴという国だと思う。
日本での知名度は絶望的に低いから。
ブラジルの上にベネズエラがあって、そのすぐ近くにトリニダード・トバゴがある。
この国名より、ここで生まれたリンボーダンスのほうが日本では有名かもしれない。

リンボーダンス

 

このトリニダード・トバゴ人が母国に戻ってから、日本で恋しく思うのが桜と花見という。
だからカリブ海の島国にいても、この時期になると桜を思い出して、「Please send me pics of the beautiful cherry blossoms when you get a chance(もし機会があったら、桜の写真を送って)」とメッセージをよこす。

日本にいるいろんな外国人が桜や花見の感想をSNSに書いているから、今回は「外国人と花見」と題して、その様子を見ていこうと思う。

 

 

あるイギリス人はブログに、「It’s Sakura Time!」という記事を書いていた。

It that time of year again! Yes, it’s the time where Japanese folk amass on any available patchy grass (or even concrete) space under the unofficial symbol of Japan: the Cherry Blossom.

またこの時期がやって来た。
日本の人たちが、非公式ながらも日本の象徴であるサクラのもとで花見をするときが。
固いコンクリートの上でもレジャーシートをしいて花見をする日本人に、このイギリス人は「情熱(違和感?)」を感じるらしい。

 

一方、静岡市の駿府城の桜を見た台湾人はこうよろこんでいた。

前幾年總是錯過櫻花盛開期
今年終於讓我遇到了😍

去年は満開の桜を逃したけど、今年はちゃんと見ることができた。
「櫻」は「桜」の旧字体で、日本もむかしはこの漢字をつかっていた。今でも「櫻井」という人名でたまに見る。
花見とは関係ないけど、「今度日本に行きます~」とか「きのうは暑かったです~」とか、台湾人は「~」をよくつかう。

桜の写真と上の文章には、友人が「超美捏~(超キレイ~)」とコメントをよせていた。
これに台湾人は、「超美、人也超多 😆(めちゃキレイ、でも人が多すぎ)」と返事をしている。
桜が満開の時期に人がいないところは桜がないところだから、それはアキラメロン。

桜にかぎらず日本人はむかしから、外国人から見れば「異常」というほど自然が好きだった。
たとえば、幕末に訪れたスエンソンというヨーロッパ人はこう書いている。

日本人は狂信的な自然崇拝者である。ごく普通の労働者でさえ、お茶を満喫しながら同時に美しい景色をも堪能する。したがって茶店の位地も、目を楽しませるという目的のために特別の配慮をして選んである

「逝きしの世の面影 渡辺京二(平凡社)」

コンクリートの上でも花見をするのが日本人だ。

次回、「外国人と花見②」では、ベトナム人などが見た桜や花見の印象を書いていきます。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。