【最悪の日韓関係】反日にあせる韓国とあきらめ気味の日本

 

「そうか。韓国はいまでも、日本をそう認識しているんだな」
と思ってしまうようなコラム(2019年04月08日)が韓国紙・中央日報にのっていた。

まだ日本は敵なのか=韓国

結論からいうとこのコラムでは、日本はもう韓国の敵じゃないんだから、韓国政府は反日をやり過ぎるな、と自国の政府を批判している。

韓国の政治家にとって反日とは諸刃の剣で、魅力的だけど危険もある。
それは、2012年の李明博大統領の成功と失敗を見れば一目瞭然。
李明博大統領は竹島上陸と天皇陛下への謝罪要求によって国民の反日感情を刺激し、支持率を上げることはできたけど、その後、日本との関係は「過去最悪」と言われるほどになった。
くわしいことは以下をクリック。

李明博竹島上陸

韓国による天皇謝罪要求

最近の文(ムン)政権も暴走気味で、中央日報も「反日基調は国益を脅かしている」と不安になるほど。
反日的言動が一線を越えてしまえば、その代償は韓国が払わないといけなくなる。
それを「ブーメラン」とか「自業自得」というのだけど、「右傾化した日本の嫌韓も問題だ」と日本のせいにしてくるのがいつもの韓国さん。
日本の右傾化を後押しした、ダメ押ししたのは、間違いなく文政権の反日基調だ。
ただ、韓国が「右傾化した」と言うのは、「日本が韓国の言うことを聞かなくなった」というイラ立ちのあらわれでもある。

「一線を越えた反日」というのは、韓国政府が日韓慰安婦合意を実質的に破棄したことや徴用工訴訟で何の対応もとらずに放置していることを指す。

これ以上関係が悪化したらどうなるか?
日本は韓国への対抗措置(経済制裁)をするしかなくなるでしょ。
そんな状況なのに国民の反日気運は相変わらず高く、みんな振り上げたこぶしを降ろそうとしない。
韓国国民の危険察知能力の低さは自国のメディアが顔を青ざめるほど。
でもトップの文大統領が反日に突っ走っているから、国民もそれにひきづられてしまう。
そんな風潮にブレーキをかけようと、メディアは「日本はもう韓国の敵ではない!」と訴えるのだけど、はたしてその声は届くかどうか。

 

ドラクロワの名作「民衆を導く自由の女神」
文大統領は国民をどこへ導くつもりなのか?
韓国経済をみると、いまのところは「ハーメルンの笛吹き」だ。

 

さて、「まだ日本は敵なのか」のコラムを見てみよう。

1945年8月15日、日本がアメリカに降伏して韓国は日本の統治から解放された。
上のコラムではそのときに、「今日から日本は私たちの敵ではない。最も近い隣国だ」という韓国人の言葉を紹介しながら、日本と協力することの大切さ(というか韓国のメリット)を読者に伝えていく。
まあここまではわかる。
でもそこからはじまる現状認識が一方的で都合がよすぎるのだ。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領の反日基調と安倍晋三首相の右傾化路線が正面衝突している。慰安婦合意文が事実上破棄され、韓国最高裁が強制徴用賠償判決を出した後、外交関係が冷え込んでいる。経済にも赤信号がついた。

 

日韓関係がここまで悪化した最大の原因はなんといっても韓国側にあって、これは決して「フィフティ・フィフティ」ではない。
日本は慰安婦合意で約束したことをすべて守ったけど、これを破棄したのは韓国だ。
徴用工訴訟も同じ。
1965年に結んだ日韓請求権協定を破って、日本企業に賠償判決を出したのも韓国だった。
「これが日韓関係の基礎で、お互いこれだけは守らないといけない」という約束を、韓国側が二度も一方的に破ったことに日本側が反発して、いまのヒドイ日韓関係がある。日本の右傾化もその結果だ。

でも、韓日の反日基調と右傾化路線が「正面衝突している」と書くと、「どっちもどっち」「それぞれが悪い」という印象を受けてしまう。これは不公平で、慰安婦問題と徴用工訴訟問題については、約束を破ったほうが一方的に悪い。

「経済にも赤信号がついた」と書いてあるけど、それは韓国の話。
日本企業はすでに具体的な被害を受けていて、赤信号どころか火がついてしまっている。
韓国の原告側が新日本住金の財産を差し押さえたことをどう考えるのか?
自分たちはやりたい放題やって、韓国側にダメージがおよびそうになると、「経済にも赤信号がついた」と危機感をあらわす。
これを的確に表現すると「身勝手」になる。

 

でも韓国の名誉のためにいっておくと、日本との約束破りを非難する韓国人はけっこういる。
中央日報の記事(2019年01月08日)によると、とくに外交専門家は最高裁のデタラメ判決に怒っているようだ。

元・現外交官の十中八九は公に韓国最高裁の判決を非難している。「請求権問題を終えることにした韓日協定は国家間の約束であるだけに必ず守らなければいけない」ということだ。そして「裁判官は外交をあまりにも理解していない」と憤慨する。

「強制徴用」は人権のリトマス試験紙

「国家間の約束は必ず守る」という世界の常識が通じない国があるらしい。

 

でも先ほどのコラムで批判しているのは、日本ではなくて韓国政府だ。
文政権に、「寛容と実利的な視点を文政権も持たなければいけない」と日本に歩み寄ることを訴えている。
約束を破った側が守った側に「寛容になれ」というのは、どんなパラレルワールドの話だ?
それに、実利的な視点とか言う前に、韓国は失った信頼を回復する必要がある。
それにはまず、「も」を「が」に変えることからはじめるべきだ。

 

 

反日基調で好き放題やって、事態が自分にマイナスに傾きはじめると、日本に関係改善を求めてくる。
そんなお隣さんにあいそをつかす日本人は多そうだ。

FNNプライムニュース(3/27)

日韓友好や未来志向はやめて「どうでもいい国」に

「日本はもう敵じゃない。前向きの関係を築こう」という韓国と「どうでもいい」という日本は、残酷なまでに対照的ですね。

先ほど、韓国メディアの現状把握が甘いと書いたけど、日本のメディアも韓国に幻想を持っていたらしい。

それでも、文政権もいつかは分かってくれる。
日本との関係修復のために、きっと具体的に動いてくれる。
文大統領なら、文大統領ならきっとやってくれる…。という期待を上の報道はバッサリ斬っている。

だが残念なことに文在寅が悔い改めることはないし、反日をやめることはない。 だから淡い期待を抱くのはやめて日本はもう少し現実的になった方がいい。

 

慰安婦・徴用工訴訟問題で韓国は日本の信頼を裏切った。
くわえて昨年12月には、韓国軍が日本の自衛隊機にレーダーを照射した。
その非を認めて日本に謝罪するどころか、「日本が低空飛行をした」と韓国は「事実に反する因縁をつけ、 さらに日本への攻撃も示唆した」。

こういう現実をふまえて上の報道では、もう韓国に対して友好や未来志向とかいうのはやめて「どうでもいい国」と考えよう、と提言する。
言ってみれば、「あきらめのススメ」だ。
そして「必要なら経済制裁を課せばいいし、ビザの特例もやめればいい」と、サラリと致命傷に言及する。
韓国はそれを死ぬほど嫌がっているから、「日本はもう敵じゃない!いき過ぎた反日はやめろ!」とメディアが悲鳴を上げている最中なのに。

「まだ日本は敵なのか」のコラムでは、「現実に目を閉じた善悪の二分法では天国の扉を開くことはできない」と書いているけど、いまの韓国と天国の扉を開けたいと思う日本人は一体どれほどいるのか。
未来志向はあきらめて「もう、どうでもいい国でいい」と考える日本人のほうが圧倒的に多そうだ。
韓国寄りの日本メディアも最近は、中国との関係改善に関心があるように見える。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。